精霊獣の立ち位置。
どうも、精霊です。
今日はね、保留にしてたテンタ、セイコ、シャラクの精霊獣が欲しいって願いをどうにかして叶えようと思ってね。
お前が泣けば核が出るだろ? って思うじゃん?
それじゃダメらしいんだよ。
精霊獣はその精霊の種族の守り神とか、象徴って位置にいるらしいんだけどさ、だからこそ同じ種の精霊獣がいたらいけないって言われたんだよね。
水龍に。
水龍にってとこが不安でしょ?
俺もだよ。でも信じていい情報だと思うんだよね。ベベルの塔にいた、あのゴーレムベアの上位種も一緒にいて聞いてたからね。
違うなら違うって言ってくれるでしょ。それを言わなかったって事は、違わないって事だ。
という訳で、みんなで腐れ縁の地の上位精霊を泣かしに行ってきたよ。
地の精霊たちの住む洞窟。天井がない場所もあるから採光は問題ないし、ちょっとした森みたいになってるし、いい所なんだよ。
そこで楽をしたいために、せっせと部屋を
「ちょっと泣いてよ」
「嫌だよ。面倒くさい。俺の労働力どこ?」
「水龍に取られた」
「やばい、泣きそう」
「あと一押し!」
という訳でまぁ『楽をするためなら何事にも全力で取り組んじゃう友人』に謝りに来たつもりでもあるんだよね。
「ごめんね。ちょっと水龍が怖くて」
「それは仕方ないな。俺もあれは怖い。ところで俺の頑張りの補填は?」
「無いね」
「泣いていい?」
「待ってました!」
そんなこんなで、地の上位精霊の核ゲット!
あいつには精霊獣の話をして『誕生したら精霊獣の魔法の特訓がてら好きにしていい』って事で話がついたよ。
「その人間たちが面倒をみるって?」
「そういう事」
「大丈夫かな? 俺には、その子達には荷が重いように見えるけどなぁ。その子達の特訓も必要そうに見えるけどなぁ」
「そう? じゃあもう少し特訓してからにするか」
「いやいや、せっかくその気になってるのに三人が可哀想だろう。誕生するのは地の精霊獣な訳だし、ここは俺が引き受けようじゃないか」
「え? いいの? 精霊獣も三人も特訓してくれるの? 面倒なんじゃないの?」
「いいんだよ。気にするなって」
「ありがとう。じゃあよろしく」
って事で、三人はあいつの所に通って学ぶことになりました。
なんか丸め込まれた気もしないでもないけど、いっか。
次は、精霊獣になってくれる魔物探しだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます