ベベルの塔、最深部。
どうも、精霊です。
最深部に着いたぞ。
ここにはなんと、潮の香りがするんだよ!
それなのに水の気配はなし。
魔力遮断の魔法でも掛かってるのかもね。
見た目はなんて言うか、扉。
もう扉がでかくて豪華で、異様に頑丈で、扉しか目に入らないわ。
扉の反対側には暗い道が続いてる。
まぁ、予想はつくと思うけどね、ゴーレムベアがいたよ。それも厳つい奴。
「陽を求めるならば暗き道を行け」
なんて言うし、あきらかに上位種だよ。
そしたらさ、そこにあの魔人が来たんだよ! ふよふよとさぁ。
そんで俺の存在を目にもいれないで、フーンとキングに言うんだよ。
「お前たちはあっちの道ね」って。
それから嫌そうな顔をしながら俺を見てさぁ「あんたはそっちの扉」って言われたよ。
なにその態度の差は!?
あきらかに暗い道が正解じゃない!
でもゴーレムベアが言うんだよ。
「そうか、水の精霊か……。ではこちらの扉に用があろうな。では久しぶりやるとするか」
そのゴーレムベア、動くのにゴゴゴッて音がするんだよ。
そんで、たぶん次のがこいつの決め台詞。
「ここは遺跡か牢獄か。扉の先に進みたくば、このゴーレムベアを倒して扉を開けよ」
ってな事でね。
もちろん魔王様って慕ってくれるキングは俺と来るし、フーンも「俺に選択権はない」って言ってるし。
魔人はふくれっ面して消えちゃったけどね。
しかし水の精霊に潮の香りね……。
嫌な予感がするので戦闘は明日にしてもらいました。
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