第2話 交際宣言
「えっ、日高先輩に告白した?!」
連ちゃんと、めいは顔を見合わせた。
「だって、つき合ってるんじゃなかったの?」
連ちゃんの言葉に。
「おんなじこと言われた」
からっと、はるは笑った。
大学の。
木漏れ日を集めたテラスで。
「でも、日高が婚約破棄して、その後バタバタしてたから、きちんと自分の気持ちを言葉にして伝えてなかったなあって思って」
「で?日高先輩は何て?」
めいが身を乗り出した。
「よろしくねって」
「そりゃ、そうだよね」
って、連ちゃん。
「とりあえず、そういうことだから。あ、講義始まるから行くね」
はるが立ち上がった。
その背中を見送りながら、連ちゃんが、
「恋愛に対しては、本っ当にポンコツなんだよなー、はる」
「うん。でも、ちょっとわかる」
めいが、缶コーヒーの底を、カタカタ指で回しながら。
「好きでもない人と結婚させられそうになってた日高先輩のことを思ったら、一からちゃんと積み重ねていってあげたいんじゃないかな。丁寧に、ゆっくり」
「まあ、そうかもね。その上、自由もなかったし」
二人は。
さっきまで、はるが座っていた席に目をやった。
「でも、いいの?」
「何が?」
「連ちゃん、高校のころから、はるの事好きだったんじゃないの?」
「あ、気づいてた?」
「うん。はしばしに出てたよ」
「でも、私は、日高先輩を追いかけてる、はるが好きなんだ。真っ直ぐで、きらきらしてて」
「それ、ちょっとわかる」
めいは、笑った。
だって。
私は、日高先輩を追いかけている、はるのことを好きな連ちゃんが、好きなんだもん。
めいは。
連ちゃんの横顔を見て、日だまりのように
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