第25話 魔術学院ジニラーニ・セクレティア

 ヤシュニナ首都ホクリンより東に数十キロに『結晶城 エスメラルダ』という古城が存在する。かつてヤシュニナが建国される以前、およそ三百年前にスコル大陸にて覇を唱えた強大な軍事国家ディヴォルフ皇国の皇家の居城として使われていたという背景を持つ巨大な城だ。


 そのためか城の周囲にはかつての王朝の都の跡地である廃墟が並び、現在は一部が小規模の都市としての機能を維持している。最低限のインフラは通っており、豪雪国であるヤシュニナで済むための一定の環境は確保してある。


 それもこれも結晶城に居を構えるとある学院のためだ。


 ヤシュニナ建国五十年を記念して創立されたジニラーニ・セクレティア魔術学院に通う学生、教員果ては研究員のための街といっても過言ではない。

 国庫を開いて創立されたこの学院にはそれだけの価値があり、また期待に応えてきた実績があった。


 また魔術学院と呼ばれているがあくまで代表的な教科が魔術であるだけで魔術学部以外にも数学部や経済学部など一般的な学部が創立当初から存在し、年を重ねるごとに学部数は増加していった。


 今やヤシュニナはおろかスコル大陸北部を代表する名門となり、他国からの留学生も後を絶たない。


 そんな優美な翡翠の結晶に覆われた城、その一角に設けられた応接室でシドは学院長であるアレクシスと談笑していた。


 「ほぉでは来年度も期待できる、ということでしょうか?」

 「無論です。我が校の生徒は皆勤勉で努力家でありますから。つい六年前に発表された精霊炉の基礎理論などはその最たる例でしょう。あれは確か学生時代にヴィー君が書いた論文を彼が最新化したものですから」


 それはすばらしい、と笑顔で返すシドにアレクシスはを緩ませる。

 誘惑されし者アフィリストであるアレクシスならではの芸当だ。口の数脳みそがあり、また目も二つずつある。全体的にカエルとキノコを足したような外見の彼が元は普通のニンゲンだった、と言って信じるニンゲンは少ないだろう。


 元は優秀な魔術研究の徒だったが、様々な実験の結果今のような異業種に変わってしまった。彼のように元の形がなくなり異形と化してしまった教員や生徒は学院内では珍しくはない。


 現に魔術学部でなくともなんらかの要因によって奇形となる存在がいるくらいだ。


 「毎年のように様々な研究成果を打ち出すこの学院は本当にヤシュニナを支えてくれています。精霊炉一つとってもそうです。他の学部にしても行政が驚くような論文を書く生徒もいる。若いニンゲンの台頭というのはいつの世も輝かしいものです」


 「まことそのとおりですな。我が校も国家のため微力ながら貢献できるという喜びがあるからこそ研究や実践に邁進できるというものです。例えこのような姿になろうとも免職になりませぬからな」


 「魔術師のみならずニンゲンは失敗し困難という名の神を打倒するものです。困難がなくては研究のしがいもありません」


 たしかに、とアレクシスは頷いた。同時に彼は今は管理職になった自分の立場を思い返す。学院内の施設を自由に使える権限こそ有しているが、今のアレクシスにその意欲はない。


 輝かしくもあり、また妬ましくもある新進気鋭の若者を見るのは苦痛だった。同時に、と彼は一人感傷にふける。

 今の自分にはこの学院長の椅子がお似合いなのだろう、と自らの管理能力を自画自賛する。


 「ニンゲンは自らの限界に突き当たったとき、自らの長所となるものに気づく生物です」

 「ご自分のことですか?」

 「……かもしれませぬな。――さて、このような湿っぽい話はここらでお開きにしましょう。今日の午後からの特別講義についての話をしましょう」


 しかし、今はそんな感傷にひたっている時ではなかった。今国務長官であるシドがこの学院を訪れている理由を忘れてはならない。

 今日は5月7日、ほぼ一年振りのシドによる魔術学部への特別講義の日なのだから。


 政治家としてまた国家のリーダーとしての顔を持つと同時にシドは魔術師としても高い知名度を誇っている。魔術戦を見たくばシドに会え、とソレイユ中で言われるほどの知名度だ。


 実際、シドの魔術は高レベルであると同時に魔術師の雛鳥に魔術を教えるのに効果的だ。また、無限に等しい魔術パターンを持つシドはあらゆる魔術師の理想形と言ってもいい、とアレクシスは考えている。


 そんなシドの講義、聞きたいと思う生徒は多い。

 しかし、彼が担当するのは学院に入学したての雛鳥だ。決して上級生を相手取って教壇に立つことはない。


 一度彼になぜ、と聞いたことがあった。

 その時返ってきた答えほどあきれたことはない。シドは振り向きざまにこう言った。


 「楽だから」と。



 扇形の講堂には三百人を超える生徒が集められた。ヤシュニナの国家性を象徴するかのような多様な種族の生徒は隔たりなくわきあいあいと談笑にふける。蜥蜴人リザードマン、オーク、スライムなどの代表的な亜人種、異業種は元より、昆虫人インセクター、巨人種などもいる。


 この場に集まったニンゲンは全員が魔術学部に属しており、皆一律に魔術学部の生徒を現す黒と水色を基調としたローブを羽織っていた。


 ザワザワと話し合う彼らは全員が魔術師であり、皆狭い学院の門をくぐってきた俊英だ。レベルはまばらだが、平均して10もないだろう。魔術師としても未熟だ。

 だが、それでいい。

 魔術師ではなくまだ魔術使いである彼らを教育することが今必要不可欠なことなのだから。


 「えー、そろそろ講義を始めます。一同静粛に」


 ざわめく教室にやや低い男の声が走った。その一声にさっきまでざわついていた講堂に静寂が走った。

 それは居並ぶ生徒が皆礼儀正しいからではない。ただ教壇に立った粘液状の生命体を恐れているからだ。


 静寂を取り戻した講堂を見渡す粘液状の生命体はあらゆる音が消えたのを確認してのそりのそりと教壇を降りていく。それと入れ替わりに玉虫色の美少年が教壇へ上がっていく。


 その姿に堰を切ったように万雷の拍手が湧き上がった。強制されたものではなく、本意から発せられたものだ。拍手はとめどなく鳴り響き、手を打ち鳴らす彼らの表情は笑顔だった。


 そんな彼らに錆銀色の瞳を向ける美少年は微笑を浮かべる。その瞳は空虚でありぬくもりを覗こうとする者に感じさせない。微笑は冷笑であり彼らの存在を等しく無価値と決めつけていた。


 そして彼の瞳も微笑も「魔術師」としては至極当然で、持ちうる価値観はプレイヤーも煬人も違いはなかった。


 「今年度よりジニラーニ・セクレティア魔術学院に入学した生徒諸君、知っているニンゲンもいるだろうがここは知らぬニンゲンもいるだろうことを考慮して自己紹介から始めさせてもらおう。ヤシュニナ国務長官をつとめているシドだ」


 拍手が鳴り止み、頃合いを見計らってシドは拡声アイテム片手に自己紹介から始める。発せられた銀嶺な声に酔いしれる者がいるほど澄んだ音声を流す拡声アイテムは学院発のアイテムの一つだ。


 「今ここに集まっているニンゲンは現役にしろ、浪人にしろ我が国の最難関校の狭き門をくぐってきた俊英である、と私は考えている。いずれ間違いなく諸君らの内何人かは国家の、果ては世界にすら影響をおよぼす逸材になるであろう。


 しかし、あくまで、だ。多くは四年のせめぎあいで蹴落とされる。周りを見回せば自身と同等、あるいはそれ以上の俊英ばかりの空間で皆仲良し、など決してありえない。どこかでなぁなぁな関係は崩れ去り、己の才能の限界を感じることもあるだろう。


 すでに入学式より一ヶ月が経った。このようなことを諸君らに語るのは釈迦に説法だろうが、そのことを考える良い機会と思ってこの講義を聞いて欲しい」


 シドの過激な言動に講堂内の生徒達がざわめきを見せる。何人かの生徒は精悍な顔つきでシドの次の言葉を待つが、多くは自身の未来が心配になったのか、口も視線も激しく揺れていた。


 「まず、諸君らがどれほど基礎知識があるのかを知りたい。その如何によってこれから話す講義の内容も変わってくる。つまりこれから私が指すであろう生徒は新一年生の代表というわけだ。気を引き締めて答えてくれることを望む。――そうだな。じゃぁ最前列の死告妖精ヴァンシーの子、君に質問だ。


 ――魔術とはなんだ?」


 シドが指名したヴァンシーの少女に視線が集まる。紫水晶アメジストの長い頭髪が目を引く少女で、ローブを改造して付けたフードを深くかぶっていた。

 彼女がたどたどしい口調でシドの質問に答えだすと、同時に周囲は配慮してか口をつぐんだ。


 「え……と、魔術……とは……あらゆる存在……に……備わっている……もっとも原始的な力です。そもそも……の……起源……は……伝承……に……のみ語られる原初……の……存在、ィク・サプナ……が……世界……を……統治する……に……あたり効率的な技法……を……模索したこと……です。


 それまで……は……ただ魔力……を……無駄……に……消費するだけだったもの……が……消費……を……抑えて一から十……を……作りました」


 「なるほど、そのあたりでいいだろう。よく勉強している。将来が楽しみだ」


 淡々とシドは賛辞を述べ、ヴァンシーの少女の回答を補足する。


 「彼女の言ったとおり、魔術とは根本的なものとしては世界の運営手段にすぎない。国の行政システムを世界的に広げた程度の存在だ。なくてはならない存在だが、別に率先してになうほどの存在ではない、といった感じだな。


 だが、それはあくまで世界にとっての魔術だ。

 ニンゲンにとっての魔術はまた大きく意味を変える。では、二番目の列の紋様人ブレゾンのメガネ君。魔術師とはなんだ?」


 良い答えが返ってきたことに味をしめ、シドはブレゾンの少年に質問をする。少年はいきなり声をかけられて肩を震わせるが、すぐに落ち着きを取り戻してシドの質問に答え始めた。


 「魔術師とは端的に表すのならば挑戦者チャレンジャーであり探求者エクスプローラーです。すべての魔術師がそうだ、とは言いませんが多くの魔術師は常に原始の存在ィク・サプナを目指しています。


 これは太古の昔、伝承にのみ語られるいにしえの時代に存在した伝説の魔術師、ァヌス・ウェストスターが目指した『神階への挑戦』を代行して行われるものです。彼は才人のみではなく、凡人にも幸福は与えられるべきだ、とし神を目指したとされています」


 「ァヌス・ウェストスターの記したと呼ばれる石碑『ヘェドの書』の内容だな。では博識な君に聞こう。なぜ我々は彼の代行をする?」


 それは、と少年はトーンを落とした。今までただ盲目的に信じていたことを聞かれ、とっさに答えが言えなかったからだ。なぜ他人の仕事を自分達が代行せねばならないのか、疑問を持たなければ盲信するばかりだった事実だ。


 少年は必死に答えを見つけ出そうと頭をひねるが、答えは一向に出てこない。彼ばかりではない。その他多くの生徒が口々に疑問を口にした。

 その新鮮な反応にシドは講堂に入って初めてすっきりとした笑みを浮かべた。


 「諸君らのレベルは大体知れた。例年に比べてやや水準は高いかな。こちらも講義のしがいがあるというものだ」


 前向きな言葉とともにシドは生徒達に背を向ける。カツンカツンと黒板にいくつかの言葉を刻んでいく彼の手は非常に軽かった。いい講義ができそうだ、と彼の心は踊っていた。


 「まず、諸君は今疑問に思ったことだろう。なぜ我々がァヌス・ウェストスターの代行をせねばならないのか、と。これは煬人だろうがプレイヤーだろうが変わらない。このことは七十年前の研究で明らかになっている」


 そう言いながらカツンとシドは背後の黒板に書いた巨大な正円を叩いた。正円の中には無数の大小様々な円が描かれ、それらの色は白や赤と統一性はない。三歳児の落書きでももう少しマシだろう、とこの場に集まった生徒達は絵を見て苦笑した。


 「いいか?まず諸君はこの正円の中にいる無数の円だ。カラフルだろ?視覚に訴えることで理解が早く進むからな。――さてこの場において重要なのはこの大きな正円の中に諸君らがいる、ということだ。


 勘の悪いニンゲンでももう気づいているだろうが、この正円は魔術というくくりをあらわしている。実に抽象的であり、また具体的という矛盾したくくりではあるが、ここではこの魔術師である、というくくりは非常に重要だ。


 先にそちらのブレゾンの少年が言ったとおり、魔術師は全員神階をめざす挑戦者であり探求者だ。なぜ、と聞かれるとァヌスを持ち出すが、それに疑問を持たれると答えられない」


 恥じることはない、と眉をひそめる生徒達を最後にシドはフォローする。


 「この疑問についてはすでに結論は出ている。スコル大陸はもちろん、ハティ大陸でも一貫した結論が、な。

 一言で言うならばこれは『認知の固定』だ」


 雛鳥の刷り込みインプリンティング、という言葉がある。短時間で覚え込まれた特別な物事が長期的に記憶されるという現象だ。例えば幼い頃から星は平らだと習ったニンゲンは地球が丸いといくら言われても「そんなことはない」と口を揃えて言う。


 視野が狭まっており、ただひとつの自分にとって都合のいい事実しか信じないようになる。

 とどのつまりは確証バイアスだ。

 もっと突き詰めれば幼少期からの思想教育とも言える。


 魔術師は先天的なものと後天的なものが存在するが、ソレイユ内で先天的なものはプレイヤーを除くと才能あるニンゲンだけだ。中でも先天的な魔術師というものは両親のいずれかが魔術師であることが多い。


 育った環境が「魔術師はこうあらねばならない」としか語らないため、それが世界の真実だと考えてしまう、とシドは語った。しん、と一部の生徒が黙りこくる。おそらくは煬人かプレイヤーの魔術師の子供なのだろう。


 そんな中、一人の生徒が手をあげた。虹彩色のヘテロクロミアの眼球が眼を引く異業種で巨大な水層の中に脳髄や口などが浮かんでいる。動けなさそうに見えるがきちんと水層の下部からは触手状の足が生えており、彼女が九足凧ノーヴェンパスだということがわかる。


 「ひつもんはあるのえす質問があるのですうわしがプレイヤーなのけど私はプレイヤーなのだけどすいいったバイアスばあるのですそういったバイスはあるのです?」


 ひどくどもった音――元より発声に適してない口の構造だからだろうが――が水層内からひびく。彼女の質問に数人のニンゲンがたしかに、といった趣でシドい視線を移した。


 「いい質問だな、いや本当に」


 多くの生徒の視線を一身に浴びるシドは透き通った笑顔で彼女の質問を賛美した。まさにその質問を待ってました、と言わんばかりのシドの対応に生徒達はペンを握る。


 「プレイヤーとは私も含めて異邦人だ。多くは知っているだろうが、我々には生まれつき職業クラスを選択する権利がある。煬人とプレイヤーの一番の違いはここだろう。我々プレイヤーは姿にある程度の自由があるし、生まれついて成人並のガタイのプレイヤーは存在する。――ああ、無論さすがに外見と年齢がかけ離れている、ということは有り得ないがね。


 ここで問題なのは先程言った認知の固定がどうプレイヤー、特に術士職のプレイヤーに作用するかだ。幼少期からの刷り込みがないプレイヤーであっても同一の指向性が生まれる。これはなぜか。


 それは魔術認知の欠如が理由だ」


 ソレイユの世界で魔術とは自分で作り出すものだ。世界が与える計算式プログラムではなく自らが編み出す哲学コードだ。当然のことだが哲学とは計算式と違って一人で勉強することはできない。


 誰か師がいて、自分の独自の考えを持つようになる。だが決してその考えは師の影響を受けないわけではない。作用にせよ反作用にせよ、かならず影が残る。


 プレイヤーの魔術師も似たようなものだ。多くは同種の先達者から教えを仰ぎ、魔術師として大成していく。特に最初にソレイユの地に足を踏み入れたプレイヤーなどは煬人の魔術師から魔術について教えてもらったニンゲンが多い。


 そして新たにソレイユを訪れたプレイヤーは魔術という技術を学ぶため、再び先達者にたよる。例え神階をめざす存在でなくとも、彼らは魔術師の在り方を後進に教える。


 あとは連鎖するだけだ。

 いつしか、教えは受け継がれ歴史となり、歴史は伝説となり、伝説は神話となる。神話はヒトの世がなくなるまで脈々と受け継がれ、そしていつしかその域に人は達するだろう。


 「諸君、魔術師という存在はこの世界の酔狂人ワンダラーだ。己の中に『神』を規定し、その位階に達することを本懐として突き進む放浪者ドゥウェラーだ。


 、全員が何かしらの救済の手段を前提において魔術とは創られる。


 例えば、願望の成就。例えば、絶対的な守護。例えば、気候の安定化。皆それぞれが己の力を救済に向けたニンゲンだ。


 最初、私は世界にすら影響を及ぼすニンゲンがここにいるかも、と言っただろう。つまり、それはこういう意味だ。


 今、この場に世界を救済する存在がいるかもしれない」


 語気を強めてシドは最後のセリフを強調する。美しい彼の顔に青筋が浮かび、清聴する生徒達はゴクリとつばをのんだ。気がつけばシドから微弱ではあるが悪寒を感じるほど冷たい圧が漂っており、狂騒を掻き立てた。


 「――若人諸君、魔術師として恥じぬ生き方をこの学院で大いに学びたまえ。ゆくゆくはそれが諸君の未来を決定せしめるだろう」


 静寂がただよった。

 これまで自分達が無意識のまま信じていたことの真実がこうもあっさりと明かされたことに呆然としているのか。はたまた自分達にのしかかった重責を実感し途方に暮れているのか。


 そんな中一人の生徒が手をあげた。静寂を打ち破り、シドに対し質問をしたのは外見的特徴の少ない人間種の少年だった。顔つくりは悪くないが、やや虚弱体質な印象を受ける体つくりをしている。


 「シド国務長官、魔術師とは世界の救済の下僕なのですか?貴方のおっしゃりようではそうとしか聞こえないのですが」


 恣意的な質問だな、とシドは彼の質問を聞きながら心の中で微笑を浮かべた。魔術師としての自分の在り方に疑問をもったからか、あるいは他の理由があるのかもしれない。


 ならば自分は彼の質問に答えなければいけない。言ったことの責任は取らなければならない。例えそれがお悩み相談だとしても。


 「君の質問は興味深いものだ。確かにさっきまでの私の話だと『魔術師は世界を救え』『万民の聚楽のために尽くせ』と言っているように聞こえる。

 


 義務や責務、生まれついての拭いきれない罪過への贖罪でもない。ただそうあれ、とシドは言う。


 それはまるで彼自身が魔術師はそうあらねばならない、という狂騒に駆られているかのようだった。


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