第11話
「アホなこと言うな。妹の下着なんてな、赤ん坊のおむつと変わらねえよ」
「おーーー! 先輩よゆー! かっこいいー! 大人の男っすねー!」
みゆきの心配は的外れだが、若葉のことで悩んでいるのは、図星だ。
診察室で医者に語られた衝撃の治療法。
最初はふざけてんのかと思った。しかしデータや症例を幾つも出して説明されると、納得せざるをえなかった。
バージン・ウィルスは子宮と膣内で増殖する。唯一、人の精液にだけウィルスの複製を抑える効果がある。射精直後の精液の効果が高いから、性交が一番手っ取り早い。
治療のためとはいっても、セックス。されどセックス。ビバセックス。
できれば若葉が好む男とやってほしい。
だから好きな人はいるかと聞いたのに「いないし!」と噛みつくように否定されて、「気になってるやつぐらい、いるだろ?」と粘っても「キショ! おにぃと恋バナするぐらいなら死ぬけーね!」とそっぽをむかれた。……なぜに広島弁?
「まあ、いざとなったらお兄さんがいるから安心だね。バージン・ウィルスにかかると生理は止まるから、妊娠の心配は杞憂だし」
医者の言葉が耳によみがえる。
えっ? つまり、いざとなったら俺が若葉とセッ……を?
リアルJKの処女のあそこにナマで突っ込んでいいの?
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