「好き」

「付き合ってよ」

「付き合って欲しい、本気で」

「俺の好きな人は貴女だよ」

「好きです。良かったら、僕と付き合ってください」


なんなんだろうなぁ。どれも同じ「告白」だけど、それに込められた想いとか重みとかってそれぞれ全部違う。


私は高校生になってから4人から告白を受けた。回数で言えば多い方なんだろうけど、ここでは別にアピールや自慢がしたい訳でもなんでもない、ただの分析レポートとして今後の自分や読者の誰かの役に立つかもしれないので、まとめるだけだ。(自己防衛バリアー!)



ほんとに、世の中いろいろな恋愛観がありすぎると思う。


学祭前にどうしても恋人が欲しい人

知り合いの女の子片っ端から告白しているのであろう人

何年も初恋を引きずっている人

1年以上片想いし続けた人


それぞれで誠意がぜんっぜん違う。目的が違う。ゴールが違う。結果をすぐに受け入れられる人と、時間がかかる人がいる。その後も友達でいられる人と、一切関係を絶ってしまう人がいる。


告白を受ける側って案外冷静なもので、その人がどれくらい緊張して、悩んで、苦しい思いをしてきたか測れてしまうんだ。


私のことを初恋だと言ってくれた男の子がいた。年単位でずっと会っていないのに、その子の想いはそのまんまだった。むしろその時より大人になったから付き合って欲しいと主張していた。私は嬉しかったけど同時に悲しくもあった。新しい人を見つけて頑張ればいいのに、その間私はいろんなものを見て学んできて、貴方のこと忘れてしまいそうなくらいだったのに、あなたはいつまで閉じこもっているの??って心の声。


一年以上も私のことを好きでいてくれて、不器用にもアプローチを続けて、内気なのに告白をしてくれるっていうのがいちばん心に染みたなぁ。私にもポリシーがあるから断ったけれど、仮にその人がもし私の好みぴったりの容姿だったら……また違ったかもしれない。かもしれないの話ね。


どれくらい相手のために自分を殺せるか


伝わる想いって、相手中心の純粋な心、誠意なんじゃないかなって私は思った。

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