理由
誰だって小説を書き始めたきっかけがある。
私が初めて小説を書いたのっていつだろう。
あ……
中2の時になろうに登録した。小説投稿サイトで最初に出てくるのはそれだし、コンテストの広告もたくさんで惹かれた。何より、「小説家になろう」っていうフレーズ、iPadの端末ひとつでそんな可能性が広がっているんだってワクワクした。
中学校入学してから今までの、自分が経験したアレコレを誇張や事実と理想の差し替えをしながら物語にしたいって思った。
そんな感じで、始まった。書き始めた。確か、7000字くらい書いた。当時の私としてはかなり長かった。
しかし……それは読まれなかった。ほとんど閲覧数もつかず、秀作の海の中に沈んでしまった。
ちょっと悔しくて、諦められなかった。
「だってここ、人が多いもん。そりゃあみんな、話題になってる方を読みたいんじゃない?」って。
じゃあ投稿する場所を変えよう!なるべく、ユーザーが少なそうなところ。
そうして私はエブリスタとカクヨムを始めた。その後エブリスタもカクヨムもユーザーは増えていったが、私には使いやすかった。
エブリスタはこまめにお題付きの超短編小説のコンテストがある。賞に入ることなんてなかったけれど、お題に沿って、気軽に書けるのが楽しくて、私はハマっていった。
カクヨムは当時、サイトができてから数ヶ月だった。初めての投稿は、短編の「天才姉妹」。投稿したその日から、レビューや応援がきた。これは嬉しかった。
カクヨム甲子園というのも魅力的で、「高校生になったら絶対やろう!」って決めていた。
でもよく考えたら、小説書いたのって中学校が初めてじゃないかも。小説とは言いがたいけど、自分では立派な小説な気がしていたあの文章。
実質、小学校2年生から、書いていたのだ。
友達が映画監督になりたいって言って、数人で映画撮影ごっこをしていた。その時は訳の分からないワンシーンを何回も演じて遊んでいたけれど、私はそのワンシーンの続きがどうも気になって、その遊びが廃れてから自分で創作した。きっとそれがきっかけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます