SNS、抗う若者
SNSが絡んだ事件が報道されると、大人は過剰に気にして注意を喚起する。子どもが大事ならそれもそうだろう。
(ここでいう「大人」とは、情報化社会についていけなかったり、SNSを正しく知らない人のことを言う)
しかしそうゆう報道っていうのは私にはどこか大袈裟に思える。1900人が事件に巻き込まれただとかって話も聞くけれど、SNSの利用者なんて星の数ほどいてその中でうまく使えない人が一定数いるからそうゆう数字が出るんでしょう。そのせいで何も起こしてない私がSNSに関する説教を受けるのはいい迷惑だ。
もちろん私に関係ないとは言わないし、注意しなければいけないのも、何かあってからでは遅いのも事実だ。けれども分かっていることを云々言われるのも責められている感じがして不愉快だ。ここまでは感情論。
なぜマスコミはSNS犯罪を大きく報道したがるか。親たちが注目するし、そうすることで新たな犯罪を防げるからだろうか。
親に内緒でSNSで出会った人と会う。そのうち犯罪に巻き込まれる人もいる。ではなぜ親に言わないのか。もし言ったなら、「何言ってるの!あんなに事件があるんだから、そんなの危ないに決まってるでしょ!やめなさい!」ってなるのが目に見えてるから。SNSへの偏見に溢れているから。
ニュースが大人へ偏見を塗る。それゆえに子どもは親に隠れて人と会う。知恵が足りず犯罪に巻き込まれる。
SNS犯罪の報道は悪循環じゃないかと思う。
SNSで遠くの人と繋がって、親しくなって実際に会ったりするのって、本来はステキなことだと思う。学校も地域も、年齢も国籍も違う、出会うはずのなかった人と出会うことができる。一方、趣味も境遇もそっくりな、身近ではなかなかいない無二の親友だって見つけられる。それが常識である時代に大人はついて行かなければいけない。
SNSで知り合って同じ高校を目指して、お互い受かって本名を明かして、入学式で会った時、あの時の感動は忘れられない。SNSで知り合って、夢を応援し会えることも。地元の特産品を贈り合うのも。ステキな話。
生意気な私はまだ高校生で、好奇心旺盛で、怖いもの知らずで、これからどんな社会人の世界が待っているのか知らないけれど、思うことがある。
SNSには危ない人、悪い影響を及ぼす人、人を騙す人がたくさんいる。
だからこそ、そうゆう人を見分ける力も、危ないと思った時に抜け出す知恵も、いずれは養うのだから、今のうちに学んだ方が良いのでは、と。安全に囲まれ過ぎた子ども時代って逆に大人になってから危険なんじゃないかな、と。
基礎的な教育さえされていれば、十代の若者こそSNSを利用して人に出会って、新しいことを学んで、刺激を受けて、少しは怖い思いをしたらいいと思う。
そんな若者を寛容に見守れる大人、「口出しされるから隠さなきゃ」とか思われないオトナに私はなりたい。
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