スクールライフ

今日大好きな友達の、誕生日にしてはちょっと遅れたプレゼントを買いに行った。

先月は私の誕生日で、その子は私に、ちょっと変わった青いルーズリーフと、雨模様のマスキングテープをくれた。彼女は私が「雨野瀧」としてこんなことをやっているのは知らないはずのに、きっと雨が大好きなのを、物を書くのが大好きで、青が大好きなのを知ってて、これを贈ってくれたのだろうと思っている。

私はその子が大好きなのだ。

音楽や本の趣味があったり、知らない分野の話を教えてくれたりすると楽しい。

お世辞とか言わないようなサバサバした人だから、こちらも気を遣わなくて一緒にいてラク。サバサバしてる割には私の誕生日を覚えていてくれたり、暇だなぁとぼやいたら家に呼んでくれたり。めちゃくちゃ、いい人。美人なのにケバさマイナス120%って感じ。

その子は私をどう思ってるのか知らないけど。両思いだといいなぁ笑

放課後に雑貨屋やアクセサリーショップを回った。彼女は星とか宇宙が好きだから、そいゆう感じの物を探していた。あと猫、猫も好きだよね。

1軒目、猫のルームスリッパ。

暖かそうで可愛い。うーん、でも似合う色がここにはないなぁ。

2軒目、星座のネックレス。1月から12月までそれぞれあるのだけど、いちばん彼女にふさわしいであろう星座はどれでもないなぁ。

3軒目のアクセサリーショップにてやっと良さげなものを見つけた。

若い人向けのポップなアクセサリーが並ぶ。その中に宇宙特集のコーナーもあった。

青紫のキラキラをベースにに、土星、宇宙飛行士、月や星などいろいろな形をしたピアスがあった。可愛い。立体のもあってかっこいい。ネックレスとセットのもある。

ただ、ピアスだった。高校生の私たちの耳に、まだピアス穴はない。

うーん、めっちゃかわいいのに。

これは卒業してからだなと気をとり直して、ネックレスを買うことにした。

飾りはとても小さいけれど、それがまたオモチャっぽくなくて良いかもしれない。

ラメの入った土星の立体型ネックレス。これも黄色とか赤とか青とか深い青とかいろいろあったけれど、もっとも宇宙らしい、深い青に決めた。

うん、あの子にぴったり。

お会計でプレゼント用の旨を伝え、ラッピングしてもらった。星型のアクセサリーケースを付けてもらった。

まだ渡していないけど、買えただけでも私は満足。大好きなあの子のために選んだひとときが愛おしく、楽しかった。

明日渡すんだ。彼女の笑顔を想像すると胸が高鳴る。あぁ、私もし男だったら……なーんてね笑

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい