若き物書きとして

夢と決意に懸ける投資

先日、初めてクラウドファンディングというものに参加してみた。


それは、ツイッターの創作垢で流れてきた「創作活動を持続可能にするプラットフォームサービス」の開発プロジェクトだった。


プロジェクト内容を調べると、印税87%予定の他、翻訳化、映像化もビジョンにあるような、作家を職業としてやっていくための新しい出版体制に関するものだった。


面白い。作家になりたい私には魅力的な内容だし、読者としての私も新しい種の物語に出会えるというのも素晴らしいと感じた。


さらに、主催者の掲げる「出版業界に変革を起こしたい。誰もが最高の物語をつくり、出会える世界をつくりたい」という想いが、純粋にかっこいい。


偶然の出会いとか、新しいものとかに惹かれやすい私はやはり、黙って立ってはいられなかった。


私は支援者になりたい。

新しく始まる、新しい創作形態の開発 

それに協力したひとりになりたい。




支援者はリターンを選ぶことができる。

その新サイトオープン後に使えるブックチケットや、作家向けの作品レビュー、お茶会など、金額に応じて様々な返礼品がある。


私が選んだのはこれだ。

サイトオープン後 支援金額分、作品が売れるまでサポートします というもの


これが良い、

ただの支援と返礼だけではなく、私がそれだけの小説を出すんだという決意になる。小説を世に出せるんだという希望になる。今度は大人がサポートしてくれるから。


そのリターンは1万円以上の支援から選べるものだった。


今まで私が見てきたクラファンといえば、ちょっと変わった先輩が自分の名言グッズを作るとかで500円から支援を募っていた程度のものだった。

だから1万円は高く感じた。


でもそうすることで私の小説も1万円の価値を為す!?


金額としての価値が返ってくる以上に、高校生である私の夢と経験と決意と自信と…


これは投資分以上のリターンになるのでは…?


そのような訳で私はコンビニに向かった。

機械から取得したレシートのような紙と共にレジで1万円を支払う。ひとまず受け取るのは商品でもサービスでもない薄っぺらい領収書だけ。


紙幣と領収書の引き換え


つまり、まだ形のないサービスに対して信頼の代価を払ったのだと。


夢を叶えるために、自分のために、代価を支払ったんだ。

プロジェクトの資金としてはほんの僅かな額だけれど、少しは力になれたんだ。


そう思うと嬉しくて。


そのリターンは運営側さんの働きがある上でだけど、私の作品を誰かが買ってくれることで発生するんだ。


それに見合うだけの小説を書こう。


決意はさらに固まった。サイトのオープンが楽しみだ。


私は今なお、書き続ける。

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