第3話 予言者あらわる?

 それは、青天の霹靂だった。


 瑞穂「あっ、これきっとあした雨だ」


 翌日。ほんとうに雨が降った。


 うみ「いやいやいや、その日たまたま天気予報見て当てただけなんじゃね?」

 瑞穂「そんな余裕ないよー、あっちにいたときも毎朝ばたばただったもん!」

 うみ「どうだかなぁ……」


 どうも疑わしい。次なんか当てたらとりあえず信じてみることにする。


 瑞穂「あっ! 春泉ちゃんあぶない!」

 春泉「えっ? うわっとっと」


 見ると、春泉があやうく転びそうになっていた。

 さっきまであきらかにあたしのほう向いてたよな……?


 うみ「お前、もしかして本当に……」

 瑞穂「おやっ? この感じは……」


 鼻歌を歌いながら、未咲がこっちに来た。

 直後、瑞穂以外の誰もが予想していなかった事態が起こる。


 未咲「あっあっ……えっ、うそ?!」


 見ると、下のほうが水びたしになっていた。

 当然のように未咲は顔を真っ赤にして、見ないようにそれとなくさとす。


 したたる水は、見たことないくらいに黄色くて甘い香りを漂わせていた。


 瑞穂「わーなにこれ、すごっ! 未咲ちゃん、これっておしっこだよね?」

 未咲「うんっ……なんだか恥ずかしいね、あらためて思うと……」


 未咲ちゃんってよく甘いもの摂取してるみたいだから、そのにおいなのかな?

 でも普通はここまでならないような……うーん、不思議。


 瑞穂「まだ残ってる? なんかへんたいっぽいかもしれないけど、

    ちょっとだけ飲ませてくれるとうれしいかなぁ、なんて……」

 未咲「いいよー。こっちおいで」

 瑞穂「ありがとー! ほんとにちょっとだけでいいからね?」


 未咲ちゃんからこぼれる水には、思わず飲みたくなるほどの魔力があった。

 パンツ越しに味わうと、ほんのりとした甘さがのどを通過し、うるおした。


 瑞穂「んー、おいしーい! こんなおしっこはじめて飲んだ!」

 未咲「もうちょっと出そうだけど、それも飲む?」

 瑞穂「うんっ! もっとちょうだい!」

 うみ「はたから見てると、やべぇ奴らにしか見えねーな……」


 知ってしまったが最後、誰もがその虜になってしまうみたいだった。

 ロコは顔を赤らめるだけ赤らめて、完全にまいってしまっている。

 ぷしゅー……という音まで聞こえてくるようだ。


 と、瑞穂がもじもじし始める。


 瑞穂「未咲ちゃんのおしっこ飲んでたら、わたしまでしたくなってきた……」


 少々子どもっぽい見た目の瑞穂ちゃんは、相応のがまんをしてみせた。

 けっこうがまんしてたようで、もうトイレまで間に合わなさそうだった。


 未咲「おしっこだよね? がまんしなくていいよ。このままだしちゃお?」

 瑞穂「もう出ちゃう……おねがい未咲ちゃん、のんで……

    じゃないと教室の床、いっぱい汚しちゃうから……」

 未咲「そのつもりだったよ、瑞穂ちゃん」


 覚悟はしていたみたい。よかった、転校早々恥ずかしいことにならなくて……。


 瑞穂「んんっ!」


 いきおいよく飛び出たそれは、未咲ちゃんの口にちゃんと入ってくれた。

 そのあとも体を一生懸命に震わせて、束の間の快楽に身をまかせていた。


 瑞穂「あぁぁっ、ぱんつ、脱ぎわすれてたよぉっ……!」

 未咲「よくあることだから、気にしないで」


 おさない部分が見えても、わたしたちの間では問題にしない。

 むしろいとおしい。だって女の子だもの、しかたがない。


 瑞穂「~~~~っ‼」

 未咲「わわっ、どうしたの瑞穂ちゃん?!」


 瑞穂ちゃんの身体が、その背丈と釣り合わないくらいに大きく跳ねた。

 いっぱいがまんしていたぶん、きっと元気が暴走したんだと思う。

 その瞬間がとってもかわいく思えてきて、気づけばわたしは抱きしめていた。


 瑞穂「ちょっ、やだっ、未咲ちゃん、口はなしちゃだめぇっ!」


 まだ出し切ってないぶんが、無残にも未咲ちゃんの頭を濡らしてやまない。

 ほとんど失禁に近いかたちになってしまった。


 瑞穂「き、きもちよかったぁ……」


 とろけきった顔になって、瑞穂ちゃんは気絶したみたいに眠ってしまった。

 もちろん忘れずに保健室に連れていき、その後はまた元気に戻っていた。


 瑞穂「ねぇ、わたしどうなってたの? ヘンなことしてなかった?」

 うみ「もう忘れたのかよ?!」


 どこかつかみどころにかける子だなぁと、このときうみは思うのだった。

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