第6話 Xデー
かつての韓国が事実上崩壊し、独裁者王はさらなる触手を伸ばし始めた。
11月4日の夜、食品会社Xに勤務する女性トヤマ・ナツミは、夜間外出禁止令を破っての外出中、秘密警察の構成員ニシナに発見されビックリした!
そこにフランケンシュタインの仮面を被る謎の男が現れ、鮮やかな手並みでナツミを救った。そして男はナツミの目の前でニシナを射殺する。
翌朝、出勤したナツミは、フランケンシュタインが正社員たちをマシンガンで射殺するのに遭遇する。
フランケンシュタインは11月8日に会津若松城の前へ集まるようナツミたち非正規に呼びかける。
Xの社長ヌカタ・ネリーは即座にフランケンシュタインの鎮圧を行うが、フランケンシュタインはこれを切り抜けて脱出、重要参考人として手配されたナツミを、アジトへと匿う。
フランケンシュタインは国民に現在の国家の異常さを訴えながら、自動車工場Yの工場長でもあるノガミ・ハルオ、派遣会社Zのヒガミ・フミヤ社長、そして介護施設Aの施設長のヘンミ・ホウジロウといった、王の仲間達を次々と血祭りにあげていく。
奇妙な共同生活を送る中でフランケンシュタインに好感を抱き始めていたナツミだが、フランケンシュタインの異常な行動に忌避感を抱いて逃亡。生肉を平然と食べたりする。
女医であり、高校時代の友人エリカの元へと逃げ込む。
一方、フランケンシュタインの目的を探る阿修羅は、彼の足取りを追う内に、現体制の根幹を揺るがす壮大な陰謀を知ることになる。
かつてフランケンシュタインは上海に存在した強制収容所の囚人で、王と側近たちは収容所の幹部であった。
フランケンシュタインは施設で人体実験の被験者にされた。本来は不死身にしたかったのだが、病気にかかりにくい体になっただけだった。
フランケンシュタインの行動に触発されたエリカは、フランケンに新たなる手術を施すことを目論む。
「ワタシなら不死身にしてあげることが出来る」
政権へ疑念を抱き始めていた国民たちはフランケンの活躍にエールを送るが、激怒した王によってエリカは粛清されてしまう。
間一髪で難を逃れたかに見えたナツミもまた逮捕され、フランケンシュタインの協力者として拷問にかけられる。
ナツミは牢屋の中で、エリカが死ぬ前に話していた5人の仲間たちのことを思い出し、これに勇気づけられて拷問を耐え抜く。
そして死刑が差し迫ったとき、牢屋の壁が爆破された。5人の仲間の1人阿修羅が助けに来てくれたのだ。
そして、Xデーはやって来た。前夜、フランケンシュタインによって非正規社員たちににフランケンシュタインの仮面と衣装が配達される。
王は射殺命令を出すことで国民を統制しようとするが、部下のリーがフランケンシュタインの仮装をした女性を射殺してしまった事で逆に暴動が発生。
対処に追われるヌカタは、フランケンシュタインから取引を持ちかけられ、王を売り渡す事を決意する。そしてフランケンシュタインはアジトを訪れたナツミと再会し、彼女に後の事を全て託して生肉を食べた。
そして11月8日、非正規が会津若松城へ押し寄せる中、フランケンシュタインは路地裏で、ヌカタとリー、囚われた王と対面する。王の処刑を見届けた(処刑スタイル、後頭部を銃で撃たれる。)フランケンシュタインはヌカタ達との最終決戦で全身に銃弾を浴びながらも平然と彼らを抹殺する。
フランケンシュタインの死を見届けたナツミは、彼を廃墟と化した葬儀場の棺桶に寝かせ、駆けつけた阿修羅とキスをした。
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