第5話 あちこちで人が死ぬ
久々にナイトが6人揃った。アフンルパルから10万もらったので、2万ずつ5人で分けた。
「あれだけ頑張ったのにこれっぽっちか」
一馬は舌打ちした。
「俺のは?」と、修。
「オマエは何にもしてないだろ?」
阿修羅は修がやって来たことを快く思っていない。
「またハゲたな?」
「ひどいだろ?」
6人は緑の島にやって来た。函館市にある人工島だ。函館港の港湾緑地であり、港湾管理者である函館市が管理している。
函館港の万代・港町泊地浚渫工事によって生じた土砂を利用し、港内を護岸で囲って確保した処分場工事によって誕生した埋立地であり、埋立土量は約70万立方メートルになる。新島襄に因んた『新島橋』で陸地と繋がっており、陸地側には『新島襄海外渡航記念碑』が建立している。大町地区にあり、散策や遠足、釣りなどのほかスポーツやイベントの会場としても利用している。なお、『函館港花火大会』や『道新花火大会』開催時、天候状況などによって入場を規制または禁止する場合がある。
いつもはガヤガヤしているが、怪物が襲来したことにより人もまばらだ。
汽笛が鳴り響く。
「怪物が出ると人間が減っていいわね?」
エリカが言った。『人殺しゲーム』という殺した方が多い方が勝ちってルールのゲームが今流行だ。そんなのに巻き込まれたくない。
「うん、会津に遊びに行ったときに通り魔に襲われた。『パイロキネシス』を使おうとしたけど、警官が射殺してくれて助かった」
修は『パイロキネシス』を使えなくなったとことをみんなに話した。
コヤナギ・サトシはいつも周りを笑わせる学生。テツandトモのネタで笑わせたりしていた。
ある日の放課後、彼は学校の宿題で書いたゲームシナリオ『ゾンビの野望』を学校に置き忘れた。
講師でゲームクリエイター、シノハラ・スライムは『ゾンビの野望』を見て、新作ゲームのアイデアに盗用し、制作する。
ゲームは大ヒットとなる(スライムはサトシに気づかれないように『シノハラの冒険』ってタイトルをつける。)が、それを見たサトシは、自分のアイディアが無断で盗用されたことを知るが、周囲の人間からは信じてもらえない。
腹を立てたサトシは、ガールフレンドのセイコと一緒にシノハラがいる東京へ抗議に向かう。だがシノハラは盗作を認めなかった。
「人を泥棒扱いしやがって、死にたいのか?」
シノハラはショットガンをサトシに向けた。
ブタみたいに太ったシノハラとは、真逆にガイコツみたいに痩せ細ったソウマって男が、「こんな奴殺したって弾丸のムダでしょ?」と鼻で笑った。
「それもそうだな?おまえたちみたいな暇人と話してる暇はないんだ、帰れ」
怒ったサトシは家に戻りベレッタM92Fを眺めた。
就活に失敗した為に専門学校に通うことになったのだ。
ノリオやメイはあれから姿を現さなかった。
「俺たちにビビって出てこれないんだよ」
以蔵は呑気に口笛を吹いている。
以蔵は『飛空』『地震』『タイムスリップ』を操れた。
「バブル時代に連れてってくれよ?」
阿修羅が言った。
「俺が生きていた時代までしかいけない」
天保9年1月20日(1838年2月14日)〜慶応元年閏5月11日(1865年7月3日)までしかタイムスリップ出来ないのだ。
タイムスリップした先で以蔵が死ぬなんてことがあれば2度と戻ってこれない。
「おまえたちみたいなヒヨッコじゃ腰抜かすぜ?地獄ぜよ?幕末ってのは?」
タチバナって男が府中刑務所から脱獄した。タチバナは用意してあった車に乗り込むと、ある男の元へと向かい、その男を射殺した。
男とは親友だった一馬は、以蔵とともに東京へと飛んだ。一馬は以蔵の背中につかまり、宙へと舞った。
「オマエ汗臭いんだよ」
一馬はむせた。
「スマン、最近風呂に入っとらんかった」
「風呂ぐらい入れよ!」
「風邪引いとったのじゃ」
東京はアチコチに屍が転がっていた。
「上総ってのはよほど己に自信があるんだな?」
一馬が言った。
「不死身なんかも知れないな?」と、以蔵。
捜査していく内に、10年前銀行強盗を行ったタチバナって男が何者かに襲撃され、目の前で兄を殺害されていたことを知る。彼は今、その復讐を行おうとしていたのだ。
「10年前って言うと、震災のあった前の年だ」
一馬が言った。
「東北は大変だったみたいだな?その頃はまだ地獄におったからな?」と、以蔵。
一方、タチバナの復讐相手は、彼を止めるために殺し屋を雇う。だが、殺し屋は伊勢佐木町の路地裏にタチバナを追い詰めるも、あと一歩のところで仕留めることができなかった。殺し屋はボーガンをこよなく愛していた。父親から譲り受けたものだ。
山小屋で阿修羅たちは神経衰弱をしていた。エリカは病院の仕事に戻り、右衛門と修がゲームに加わっていた。右衛門はゲームが弱かった。
LINEが鳴った。
いつもは気丈な修がしんみりしてる。
修の友人、チナミって女が死んだのだ。
チナミは東京の多摩で働いてた。
しかも死因は魔法の使い過ぎだという。
チナミが魔法に依存していたとは信じられない修は警察に再調査を依頼するが門前払いされた。
犯罪が合法化した今、真面目に働く警察官は減った。
修は独自に調査を進めた結果、ついにチナミの死の真相を突き止める。実はチナミの友人が魔法の密輸を手伝っており、その友人が魔法をくすねて手を付けていたのだ。チナミはそのとばっちりを受けて殺されたのだった。
修は銃を取って復讐を誓い、魔法の密輸犯罪組織のメンバーを次々に抹殺していく。しかし、そんな彼の行動が思わぬ事態を招く。ツクモをボスとする地元ギャングと、テラオをボスとするギャングの2つの犯罪組織同士の抗争を引き起こしたのだ。
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