第7話 東京大震災

 以蔵は『飛空』『地震』『タイムスリップ』を操れた。一馬とバディを組み、タチバナを追う。

 ニシナはディズニーシーでテロリストのマイケルに狙撃され、ニシナの体を貫通した弾丸はその幼い息子ミツオの命を奪った。


 一命を取り留めたニシナはそれ以来、彼の行方を執念深く追い、やがて彼が弟ムーンとともに羽田空港から逃亡を図るとの情報を掴み、罠を張って激戦の末捕縛する。


 ついに宿敵を捕まえたニシナだが、マイケルが舞浜駅に細菌爆弾を仕掛けていたことが判明。

 マイケルは激戦の負傷で植物状態、ムーンは話をはぐらかし、爆弾の在り処を聞き出すことができない。

 周りの人間はマイケルを知り尽くしているニシナに最新医療の技術を用いた整形や移植手術でマイケルの顔を自分に移植して彼になりすまし、ムーンが収監されている刑務所に入獄して兄として情報を聞き出すことを考える。

 ニシナは家族にさえも隠し、むしろ騙したことになり、そして味方や支えとなってくれる人間が実質的にいないに等しい極秘任務をすることになることから、さらなる精神的苦痛を感じて苦慮するが、覚悟を決め、マイケルの顔に整形をし入獄した。


 有名なテロリストであり、獄中でも確執で敵が多かったことから、騒ぎになることがあったものの、ムーンから情報を聞き出すことに成功する。ニシナは成功したことでほくそ笑んだ。


 マイケルは麻酔切れとともに蘇生し、部下を引き連れて医者を脅し、「入院費を無料にしろ!」と叫んだ。

 彼はムーンを釈放し、自分で仕掛けた爆弾を解除した。

 ミツオと暮らした日々を思い出し、ニシナに復讐をはたすべく新宿にある武器屋にやって来た。そして、そこでゾンビに喰われて死んでしまう。

 武器屋には以蔵と一馬も来ていた。

 一馬はショットガンのスパスでゾンビを一網打尽にする。


 ホッとして新宿駅にやって来ると一馬と以蔵はタチバナ指揮の元、猛者に包囲され銃撃戦となった。運の悪いことにムーンが流れ弾で死亡。弟の死を悲しむマイケルは、一馬たちへ怒りを募らせる。

 

 以蔵は『飛空』を使い一馬と空に舞い上がり、『地震』を使って新宿を壊滅させ難を逃れた。


 一馬と以蔵は避難所で阿修羅と再会した。エリカが亡くなったことを知らされる。修も東京に来ているらしい。

「あの子が亡くなったら俺たち蘇れないじゃん?」

 一馬が言った。

「戦いたくない」

 以蔵が言った。今まで無鉄砲をやって来れたのもエリカのおかげだ。

「余震とか怖いよね?」

 どこかの幼い子供が言った。

「余震なら起きないと思うよ?」

 以蔵は思わず口走った。『地震』を使ってたくさんの人間の命を奪ってしまったことに後悔していた。

「え?学者か何か?」

 まだ5歳くらいだろうか?しっかりしてそうだ。

「僕、何歳?」

 一馬は尋ねた。

「6歳」

「こら、行くよ」

 ママに手を引っ張られて避難所を出ていく。

「早くこんなところから出よう?物資だっていつ来るか分からない」

 阿修羅が言った。

 



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