ジュエリータウン
果てどなく零れ落ちる涙は
ちいさなちいさな クリスタル
そこに きらり きらり
光を注ぐ 太陽
やわらかい日差しは シトリン
窓をあければ さわやかな風に
ざわざわと 木々が音をたてる
ヒスイがはねて
光を緑に染める きらきら
涙のレンズを通して見える景色は
いつもより光を増して
あちこちに宝石をばらまいたみたい
甘い香りのローズクオーツ
コーラルにガーネット
あかるく彩られた街
慰めてくれるの?
車の後ろについたルビー
長い道路に列をなして きらきら
そっと雨が降ってきて
地面にころがる アクアマリン
見上げた空はねずみ色で
街の色を奪っていく
仄暗い道路に浮かぶ 信号機は
アレキサンドライト
同じ場所でいつも色を変えて
皆を導く きらきら
わたしのこころ
街にあふれる光を浴びて 色を変えるオパール
涙のレンズを外しても
この輝きを 失いませんように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます