第110話 どっちのチョコでショー!(後)



 バレンタイン同盟の盟主は、後ろ手に縛られて正座をしていた。

 同じく幹部である匿名希望・天魔くんラブも。

 目の前には騎士団の団長――英雄の姿。

 彼の後ろにはHDとフィギュアが腕組みして仁王立ち。彼女たちの後ろには同盟幹部達が涙を堪えながら英雄達を睨んでいる。

 ――なお、配信は再開されて。


「申し開きはある?」


「申し開きだと? 私は私の愛のままに行動したまでだっ!! 貴様こそ卑怯だったのではないか? 手作りチョコを目の前で誰か他の物に食べられる。……そんな卑劣な罠を、この愛に生きる我々に仕掛けたなっ!!」


「いや、バレンタイン当日じゃないし。それぐらいで暴走するとは思わないよね?」


「その認識が間違ってるのだっ!! 我々は我々の魂にかけても、愛する相手を独占する事を許さないっ!!」


「うーん、重い」


「聞いたか皆っ!! バレンタイン騎士団の団長は血も涙も無い男だっ!!」


「くぅ、お労しや盟主!」「盟主! あたし達は貴方に付いていきますっ!」「分かりますっ! 分かりますよ盟主っ! ウチのカレシもっ!!」「盟主っ!」「盟主っ!」「盟主!」「盟主ッ!!」


 そして始まるシュプレヒコール。


「どうしよう二人ともっ!? てっきり盟主の行動を非難すると思ったのに、コイツら全員、盟主を指示してるんだけどっ!?」


「いやお前、自分のカノジョに仲間割れしかけるとか。団長としては正しいが、良く躊躇無く出来るな?」


「上手い手だったけど、どうやら相手の結束の方が一枚上手の様だね。――これはボクらの認識を改める方が良さそうだ」


「なるほど、今度から手作り料理でピンポイントで罠を張れるって事だね!」


「おいソコっ!? 何を危険な事を離しているっ!? 特に団長っ! 貴様は私の恋人だろうっ!!」


「残念でーしたー、僕の恋人はね。君達みたいな包帯で顔を隠した変な集団に入らないから、ましてや盟主とか名乗って先頭に立たないから」


「そうそう、俺らの恋人なら。料理に変な物入れないし、そもそも家で俺のバレンタインのチョコを悩んでる筈だから、この場には居ないんだよなぁ」


「こんな覆面集団に恋人が居るなら、キミ達恋人を考え直した方が良いんじゃない?」


 赤の他人のフリをして、忠告する体で煽る三人に同盟側は怒号を飛ばす。

 反対に、騎士団員達は盛大な拍手を送り。


「あ、そろそろこの縄外してくれないか? 結構膝が痛くなって来たんだ」


「そうだね、仮にも女の子だもの。予定も進まないしね、――はい、どうぞ」


「ふむ、跡にはなってないな……と見せかけて隙アリっ!!」


「なんのぉっ!! 予想済みだよお返しだっ!!」


「ぐぬっ!? やられるものかっ!!」


 突発的に始まる、相手の素顔暴露合戦に誰しもが大混乱を予想した。

 だが。


「――――そこまでじゃっ!! 双方引けぇッ!!」


「気持ちは分かるが乱闘騒ぎをするんじゃない、さあ、次のシチュエーション対決に行くぞ!」


「…………チッ、命拾いしたな団長」


「そっちこそ、正体がバレなくて良かったんじゃない?」


「はいはい団長、下がるぞー」


「そうですよ盟主、下がりますよー」


 彼らはHDと天魔くんラブ(匿名希望)によって、お互いの陣営へとずるずる引きずられて。


「うむ、ではシチュエーション対決と行こうぞ」


「代表者三名、あるいはその者に選ばれた代理が。恋人にバレンタインチョコを渡す演技をしてもらう。評価は視聴者に委ねられる訳だが、いかに理想の恋人を演じられるかが勝敗を分けるだろう」


「では準備をするのじゃっ!」


 そして両陣営は軽く最終確認を。


「では、私達はそれぞれ顔出しという事で」


「ええ、あくまでわたし達は同盟に選ばれた代理という事で」


「流石にこれは勝ったも同然でゴザルな! あっちには拙者程の美形がいないでおじゃ!」


 そう同盟が高笑いしながら、試着室に入る中。

 一方、騎士団では。


「――なんて事を思ってるだろうね」


「おい団長、俺らは本当に代理選ばなくて良かったのか?」


「そうだよ団長、この国ではボクは外国人だし。それなりにイケメンの類に見えるけど……」


「ま、自分で言って何だが。俺らはフツメンだからなぁ……、美形揃いのあっちには圧倒的に負けてるな」


「二人は自由にやっていいよ、僕はちょっとした秘策があるから、最後のトリにさせて貰うけど」


 ウケケケと嗤う英雄に、二人は悪寒が背筋に走ったが。

 リーダーがそう言うなら従うしかない。

 大人しく試着室に入り。


「――準備は出来たな? ではトップバッターは同盟幹部の代理、机栄一郎っ!! 我が校きっての美少年じゃっ!!」


「男性が多い騎士団へと、先制パンチを与える狙いがありそうだな」


「だがローズ先生、視聴者も両陣営の参加者もカップルが多いと思うが。果たして得効果はあるのかのう?」


「この場合、視聴者ではなく対戦相手。つまり騎士団へのプレッシャーが目的でしょう」


「机君ほどのイケメンは騎士団に一人居るかどうかじゃからなぁ、対して騎士団は……ふむ? あちらのトップバッターは、友人なら良いけど恋人はちょっと……ランキングで二年連続一位、最近恋人が出来て校内を騒がせた越前天魔君ではないか」


「…………ふむ? 勝負を捨てに来たのか? それとも何か他に目的はあるのか」


「ともあれじゃ、――机栄一郎君、どうぞっ!」


 すると栄一郎は元気良く右手を挙手。


「始める前に、相手役を指名したいでゴザルっ!」


「校長?」


「許可する! 自由に選ぶが良い!」


「では茉莉センセ! お願いするでおじゃっ!!」


「アタシかっ!? ――仕方ないか」


 そして二人は特設ステージへ、そこには教卓と椅子、教室が簡易的に再現されている。

 茉莉は黒板の前に立ち、栄一郎は後ろ手にチョコを持ち彼女の前に。


「…………それで、何だ机。こんな日にアタシを呼び出して」


「そこはほら、今日はバレンタインでゴザルから」


「あん? 馬鹿かお前、アタシは教師だぞ? 生徒であるお前と恋愛関係になるつもりはないし、他の先生方に配った義理チョコぐらいしか出ねーぞ」


 先生と生徒の禁断のシチュエーションに入り込んだ茉莉、それは普段の姿もあり非常に納得のいく光景。

 次の瞬間、栄一郎の瞳がギラリと光って。

 ドンと黒板を左手に叩いたかと思えば、彼女の唇に己の唇を軽く押しつけて。


「――バレンタイン、貰ったよ」


「な、なななななななっ!? オマエっ!?」


「俺、茉莉センセの事は本気だから。これ俺からのチョコ、味わって食べてくれ」


「~~~~~~っ!? っ!? お、おまっ、オマエっ!? 栄一郎っ!?」


「あ、これで終わりでゴザル」


「栄一郎~~~~っ!! テメェちょっと面貸せぇっ!!」


「のわっ!? ぼ、暴力は反対でゴザルっ!?」


 栄一郎はぷんすか怒った茉莉に、校舎に連れて行かれ。


「うむ、中々迫真の演技じゃ!! 跡野先生も、中々の演技派じゃな」


「普段の変人っぷりから、突然の真面目モード。ギャップ萌えを狙ったな、見事なものだ。――ところで校長、あれ本当にキスしていたと思うか?」


「どちらも根は真面目じゃ、かなりギリギリで寸止めだったであろう」


「なるほど、次に行きましょうか」


 二人とも深くは追求せずに、次はHD、つまり天魔の出番だ。


「おっしゃ俺だな! 相手役は――」


「はいはーいっ! それならわたしが立候補しまーす! というか恋人であるわたし以外を選んだら、ぶっ殺しまーーす!」


「…………愛衣ちゃんでオネシャス」


「じゃあ特設ステージに行きましょうセンパイっ!! あ、わたしは同盟側の代打ですので。一緒にしちゃいましょう!」


「うむ、許可するっ!!」


「成程、面白い試みだな。どうなるか楽しみだ」


 天魔と愛衣はステージに上がり。

 彼はどかっと席に座ると、彼女は後ろの扉の前で待機。


「――ったく、作ったは良いが。これどーすっかなぁ、海外じゃあ男が渡すもんらしいけど、日本だもんな。…………自分で食っちまうか?」


「セーンパイっ! バレンタインなのに、放課後に一人たそがれて何してるんですか? あ、もしかして誰にも貰えなかったとか? ぷぷぷっ、天魔センパイったらカワイソー」


「……なんだ愛衣ちゃんか、しっ、しっ、どっか行けって。お前が居たら可愛い女の子が寄ってこないだろうが」


「センパイに本命チョコ渡す人が居るんですか? 趣味わるーい」


「喧嘩なら買うぞ?」


「ひっどーい、天魔センパイったらこんなに可愛いわたしに暴力振るうんですか?」


「俺は男女平等だからな」


「最低ですセンパイ、でも心優しいわたしはそんなセンパイの為にチョコを用意しましたっ! ささ、どどーんと食べちゃってください!!」


「いや、どっから出したんだよ、そのチョコフォンデュっ!?」


「イチゴが良いですかね? はい、あーん」


「するか、そんなこっぱずかしい事っ!!」


「えー、いけずぅ」


「はぁ、お前には付き合ってらんねぇ……帰る」


 天魔は席を立つと、そのまま扉へ。


「ちょっとセンパイっ!?」


「あ、忘れてた。――――ほらよっ、本命だ。返事は明日聞かせろ、じゃあな」


「え、ふぁっ!? センパイっ!? 天魔くんっ!?」


「校長センセ、ローズ先生、俺らはこれで終わりで」


 キュンとときめいている愛衣を残し、天魔はスタスタと退場。

 彼女は同盟側のスタッフによって、背中を押されて退場し。


「見事なツンデレ! 良くやった越前天魔っ! これは隠れ本気ファンが多いのも頷ける……」


「むむ、侮りがたし越前。私の趣味では無いが、良い線を行っているのではないだろうか?」


「では次は、騎士団側からコードネーム・フィギュア、同盟側から盟主の指名で這寄フィリア君じゃ!」


 指名に答え、フィリアが試着室から意気揚々と。

 そしてロダンが覆面のまま出てきたのだが。


「校長、ボクは棄権でお願いします」


「ふむ? 理由を聞いても? 勝負を捨てたのか?」


「結果的に勝負を捨てる事になったけど、――ボクには愛する妻が居るんだ」


「てっきり妻を呼んで演技をすると思ったが?」


「いやいやローズ先生。ボクはね、こう思うんだ。……騎士団の勝利も大切だけど、その先の個人の勝利も大切だって」


「つまり?」


「ボクのバレンタイン、どうするかは妻だけが知っていれば良いのさ。そして、今日それを知れると喜んだ妻にはヤキモキしてもらう」


「ほほう、――では騎士団幹部フィギュア、棄権を認める」


 厳かに出された校長の言葉に、騎士団からは感嘆が、同盟からも関心の溜息が。


「成程、焦らすのか……」「主導権を握るとは、こういう事か!」「見事なり」「この状況を逆手に取った攻撃っ!」「オレらも見習うべきだな」


「ううっ、ちょっと良いなって思っちゃった……」「あたしも」「憧れるわぁ」「カレシにして貰いたい……」「むしろコッチからするべき?」


 ロダンが棄権したなら、次はフィリアと英雄の番だ。


「……ふむ、では盟主と団長の一騎打ちをという事だな」


「そういう事じゃな。……うむ? いや、どうやら団長は代理? を出した様じゃローズ先生」


「校長? どうして疑問型なのだ?」


「団長が出した書類には、代理とだけで、代理が誰か書いてないのじゃ……」


 その情報にフィリアは首を傾げて。


「…………――っ!? おい騎士団っ!? さっきから団長の姿が見えないが何処に行ったのだっ!?」


「団長? 彼なら始まった時から試着室に籠もりっきりだけど? ボクはてっきり脇部英雄くんでも代理に選ぶと思ってたんだけどなぁ」


「くっ、暢気なっ! ええい直に確かめてやるっ!」


 危機感に満ちたフィリアが歩き出した瞬間、試着室のカーテンが開かれて。

 ――――そこには、天使が居た。

 艶やかな黒髪は腰まで伸び、その腰は細くたおやかに見える。

 肌は陶磁器の様に白く、しかし健康的で。

 瞳、艶やかに輝いて。

 唇、艶めかしく色めいて。


「ふふ、初めまして。私が団長に指名されて舞台にあがる……そうですね、ひーちゃんとでもお呼びください」


 なんでもない制服が、オーダーメイドの様のドレスの様に着こなして。

 しゃなりしゃなりと、女が見惚れ、男が涎を垂らす様な歩き方を見せる。


「――――はっ!? すまぬ。つい見惚れてしまったのう。しかし、団長も何処からこんな美少女を」


「馬鹿なっ!? ここでソレをやるのか騎士団っ!!」


「む? 彼女を知っておるのかローズ先生?」


「知ってるも何もっ! アイツは脇部英雄ですっ!!」


「何っ!? あれが脇部英雄っ!! 本物の女性より女性らしく見えるぞっ!?」


 校長他全員が驚く中、ひーちゃんは微笑みをふりまいて歩き。

 男だと知らされても、騎士団も同盟も男女共に目が離せない。


「うーん、私の美しさって罪ね。フィリアもそう思わない?」


「ぐぅっ!? 本気で勝ちに来たな英雄っ!?」


「勝ちに? 違うわ――私は最初から勝っているのよ!」


「ふ、ふんっ! ではステージで演技を見せて貰おうか!」


「いいえ、この場で良いわ。――私と貴女、二人が居ればそれで良いでしょう」


 宛然と笑う英雄に、フィリアは思わず頷いてしまい。


「では、チョコケーキを取って――」


「だぁーめ」


「ひ、ひでおっ!?」


 フィリアは動けなかった、色気の暴力とも言える存在が、己に抱きついて耳に息を吹きかけたからだ。

 くにゃっと体の力が抜けた彼女を、英雄は片手で抱きとめると。


「可愛いフィリアちゃんには、特別に私がチョコポテチをたぁくさん、食べさせてア・ゲ・ル」


「何を――っ!? お、おいっ!?」


「んー……」


 ひーちゃん(コスプレネーム)はチョコポテチを唇の挟むと、そのままフィリアの唇に顔を近づけ。

 彼我の距離が、少しずつ縮まる。

 彼女は抵抗出来た筈だが、あまりに突然で、そして全力で堕としに来た英雄の色気の前に、為すすべが無く。

 ――――ごくりと、誰か唾を飲む音が聞こえた。


 チョコポテチはフィリアの上唇と舌唇に挟まれ。

 彼の促す視線に、自ら望むように口の中へ。

 パリッ、パリッとポテチが折れる音、これがポッキゲームならばその場で負けだったろうが。

 生憎と、そんな余興ではなくて。


「………………ん、美味しかった?」


「は、はい……美味しかったぁ……」


 フィリアはぼぉっと上せたように、ボンヤリと答えると。

 女装した彼の胸へ、コテンと顔を埋めて。

 その直後、英雄は右手を振り上げ叫ぶ。


「僕らの大勝利いいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」


「んなっ!? ズルいぞ英雄っ!?」


「はっはー、文句は後で団長に言うんだね」


 勝利ムードの騎士団と、悔しがりブーイングを飛ばす同盟。


「ええい静まれっ! これより十分間、視聴者投票を行うっ!!」


「どちらが勝っても、文句なしじゃ……良い勝負だった…………所で英雄くん? 明日からその格好で登校せんかのう?」


「校長?」


「ふぉっふぉっふぉ、ジョークじゃよジョーク」


 そして英雄とフィリアは顔を隠して、それぞれ団長と盟主に戻り、お互いの陣営で決着を待ち。


「おい英雄? あんな作戦があるなら言って欲しかったんだが?」


「そうだよ英雄くん、キミの女装は美しいけど心臓に悪いんだから。前もって言ってくれないと……」


「はは、ごめん二人とも。ところで、――次の作戦準備は進んでる?」


「ああ、勿論だ」


「同盟は露ほどにも考えないだろうね、この騒ぎ事態が次の作戦の隠れ蓑だって」


「いやいやロダン義兄さん、隠れ蓑なんて聞こえが悪い。僕としては勝つにしろ負けるにしろ、僕らの本気を見せられればそれで良かったのさ」


「はっ、この状況こそが目的ってか? 相変わらず悪どい事を考えるなぁ」


「騎士団結成の時に言ったろう、悪に落ちてもってね」


「ま、俺らの悲願達成の為に、同盟の連中には精々踊って貰おうじゃないか」


「おっとみんな、勝敗が発表される! 結果がどうなるにせよ、ちゃんと演技するんだよ」


「了解、団長」「任せてよ団長」


 そして勝敗が発表され、――結果はドロー。


「あれ? 俺らの勝ちじゃねぇの? 評を操作するって話なかったか?」


「アレなら、同盟も同じ事を考えてたみたいで、裏でバトってたって情報入ってるよ」


「つまり、これは厳選な結果だと言う事かな団長」


「まあ、考えてみれば。ここら辺の恋人達がターゲットで、そのどっちかは同盟か騎士団に入ってる訳で。当然、自分の陣営に入れる訳で」


「おい英雄、お前最初からこうなるって予想してただろっ!?」


「かなり可能性は高いって踏んでたけどね。言っただろ、この状況こそが目的って。いやぁ、負けた時の作戦があったけど、実行せずに済んでよかったなぁ」


「そんなのも考えてたの英雄くん? まあいいや、次の調理器具奪取作戦をみんなにメールしておくよ」


「頼んだロダン義兄さん、――さあ閉会の挨拶だ、引き分けで悔しそうな顔をしようじゃないか」


 そして三人は、不満そうな顔で同盟の健闘を称えに歩き出した。


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