第2話
気がつけば、俺たちは宮殿に立っていた。
立派な宮殿である。足元を見れば魔法陣が描かれている。
この時点でもみんな心の中は一致したのである。
(やっぱり異世界召喚か)っとそんな感じで、そのせいか誰一人として俺体の間では、騒いでいない。そしてこの時点でみんながみんな、心の中が一致していると、一致団結しているんだと目を見て気がつく、やっぱりゲームしすぎかなこんな考えがいとも容易く出てくるのはね。
そしてこの後どうなるのか、分かっている。なにせ目の前にお姫様らしき人物が居るからだ。魔法陣の周りには鎧を着て武装した兵士で囲まれている。
「よくおいで・・・」
なんていう決まり文句からお姫様っぽい人物が、しゃべり始めた。っと思ったら、景色が変わった。
「おっ、出来た」
その一声は、天馬からだった。どうやらステータス画面が開けて、確認できたらしい。確認はこっそりとやっていた・・・
そしてこの部屋にはやっぱりみんな集まっている。心の中は一致団結しているのでこんなことでは驚かない。
まずこの空間の説明を受けた、さっきの宮殿とは時間の流れが違うらしい。向こうでの1秒はここでは1,000年らしい、凄いね。
窓の無い真っ白で、明かりが無くても明るい不思議な部屋だなっと言う感想が出て来る。
そして、これからどうするのかと言う作戦会議の為に、さっそく使ったらしい。
「じゃあ、とりあえず池峰まとめ役よろしく」
「・・・えぇっ!」
リーダーはどうするかで悩んだら、自然とそうなる。これは摂理だ、仕方が無い事なのですよ。
まず最初にする事は、ステータスの確認だった。知らない事には始まらないと言う事だ。そしてコレが俺のステータスだ。
ステータス確認方法は念じるだけらしい、天馬が教えてくれた。
―[多影のステータス]―
○名前【
○種族【人間】
○性別【男性】
○称号
・【界渡り】
・【多重人格者】
○特殊能力[多影]
・【引斥操作】
・【衝撃分散】
―――――
こんなのだった。【多重人格者】ってなに?と思ったら説明が出て来た。
――
【多重人格者】
複数の人格を持つ者に与えられる称号
この世界にこんな医学的知識が無いので【悪魔憑き】だと思われている
念話みたいな感じで話せるよ
――
「まじかぁ・・・」
と溜め息ついたら、みんなが心配してきた。だからこの事を言うと、なんか納得された。
まぁ確かにコレだと俺の記憶飛びに説明がつく、とりあえず話してみる事にした。
・・・最近の俺って色々な事ありすぎて神経図太くなってるな、普通なら慌てているだろみたいな事を考えながら、念じてみた。
(わっなに?なに?)
子どもっぽい声が頭に響く・・・推定12才かな
(おん、おぉ話せるようになったのか。良いなコレ)
次に低い声が響く・・・推定20歳前半だろう、いやそれ以上か?
(・・・)
あと一人居るみたいだが、返事無し・・・
とりあえず二人と話す。話すのかコレは、考えるって言う方が正しいのでは?まぁ良いかそんな事。
(えっと、誰からいきましょうか・・・)
(じゃあおっちゃんからね、おっちゃん良いよね)
(おう、いいぞ)
こんな感じで色々と話していく。
まずおっさんダンディーな声、こいつは【カゲ】って名乗った。多影の影の部分を言い変えて名乗る事にしたらしい、最初に生まれた人格らしいからな。
生まれた時期はイジメが始まって、数ヵ月後らしい確かにその時期から記憶が飛び始めたな。襲いかかる攻撃を全て受け止め、逆に襲いかかった戦闘要員
次に子どもっぽい声、こっちはとりあえず【エイ】と名乗った。影の別の読み方だ。そんでもって、こっちは詐欺師らしい、嘘ついて騙して倍にして報復する。しかも証拠は残さないと来た恐ろしい。
見知らぬ金が財布に入っていると思ったらこいつのせいか、あと料理が得意らしいゴチになりました。見知らぬ金は使っていない、なんか怖かったからだ。
俺の除いた人格同士で話し合う事は出来たらしい。どうせなら置き手紙でもしたら良かったのにと思ったのは内緒だ。
最後に関しては、寝てるらしい。と言うか寝ていた方がいいらしい、石田地面埋め込み事件は、こいつがやったんだとエイが教えてくれた。
なんで周りに正体がばれていないんだと思ったが、どうやら周りは認識できないらしい。カゲが出て怒鳴っても、怒った程度にしか認識されなかったらしい。
「なんか不気味だな、それ」
っとどうやら個人個人での確認が終わったらしい。それぞれのステータスを教えてくれた。って人格たちとの会話で俺は確認できてねぇ
しかし特殊能力の横にある[多影]ってなんだろう・・・もしかして人格ごとにあるのかな?
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