人格たちとの冒険日記

蠍ト鷹

物語第一章

第1話

【今の人格は主人格】


―ピピピッピピピッピピ…ガタッ


うるさいな…眠い……眠たいのに、光が…


―ガバッ

「ってもう朝かよ」


じっ、時間は・・・目覚まし時計は・・あった。



-[6:30]-


「よかった、まだ時間あった」


…学校に行く準備をするか


―朝食を終えた後の歯磨きをしながら、自分自身の事について俺は考え始めた。


最近はよく記憶が飛ぶな、いったいなんでなんだろうな。

そんで俺をいじめていた奴らは、その記憶が無い間に、なにがあったのかは知らないけど、その後はずっと俺のパシリになろうとしてきて、正直に言ってやめてほしい。けど結局パシリにしてしまった、このままいくと教室で大声で志願してきそうな勢いだったから、仕方がなかった。まだパシリとして使っていないからセーフ…だとおもいたいな。

さてと…今日はここにあったか、俺の制服…

ちなみに一人暮らしだ。俺の通う高校は近場に無かった、所謂田舎育ちって奴だ。


「よし、これでいいか…しかしまぁ朝食まで用意されている。まじで誰なん」


まぁ今更探さないけどね。めんどくさいし、見つからない。

朝食は昨日作っているのか、冷蔵庫に入っている。なのでレンジでチンと温めて頂く、美味しく出来ている。もう食べ終えてからの感想だけどな



-[7:30]-


「おっと、もう行かないとな」


―チャリン…


「いってきます」


今日の俺の自転車は、俺の定めた定位置にあった。なにせ学校に忘れていたり、家の中にあったりするから、出発は歩きでも間に合うような時間にしている。



-[8:15]-


「おはよ…」


教室に来て、俺が挨拶すれば…


「おはようございます」


なんか舎弟パシリ1号になった奴が挨拶をかえしてくる。

名前を【天馬 克矢てんば かつや】っていう俺をいじめていた奴の一人だ。

いつもの挨拶をおえたら席に着く。

ホントなんでこうなってんだろうな。HAHAHA


「兄貴大丈夫ですか」


「その兄貴はやめてくれ、俺には【多影 俊直たよう としなお】って名前があるk…「分かりました。兄貴」…わかってない」

「もういい…頼むから静かにしてくれ」


「イエッサ」


敬礼しながら、黙ってくれた。もういいか今更感半端ないけど諦めるか…


あれこれ話したり、スマホをいじったりして時間を潰していると・・・


―キーンコーンカーンコーン…

 ―キーンコーンカーンコーン…


おっともう授業開始の時間か、早く学校終わらないかな…

最初の授業は・・・数学だ。



-[13:20]-


「「「ありがとうございました」」」


ふぅやっと4時間目終わった。学食行くか


「兄貴、食券買っときました」


使えるときは、使えるやつだよ。


「っていや頼んでないだろうが・・・」


「 ? 」


ちなみに俺の学校にある学食の食券は、休み時間に買うことができる。

普通は買いに行かない、遠いし時間が少ないしで・・・足が速いなら別になる。


「…まぁありがとな」


「いえ大丈夫です」

「それじゃ、兄貴行きましょう」



-[14:00]-


ガタガタ


「よし、これが最後の机か」


「そうですよ」


教室の掃除はおわりっと、ふぅ疲れた。しかしなんでお昼休みの終了後に、掃除なんてあるんだろうな・・・


「兄貴これいりますか」


そう言ってジュースを渡してきた、俺の好きな奴だ。


「ん、あぁ‥ありがとう」


カシュッ、ごくごくごく


「ぷはぁ」

‥うまいな


「帰りましょうかね、兄貴」


「そうだな、帰るか…それじゃあ、あにk「やめませんよ」…そうか」


くそう、またもや失敗か・・・ん?


ガラッ


教室の扉が開いた。


「ん、なんだまだやってたのか」


クラス委員長の【池峰 療樹いけみね りょうき】が入ってきた。

こいつとは小学生の時からの付き合いがあるし、イジメからも見える範囲で助けてくれた。


「今終わったところだよ」

「そうか、ついでだから手伝ってくれない」


池峰は荷物を持っていた。そろそろ学園祭だからな…

うちのクラスは、わたあめの屋台を出すらしい。なんか出し物を決めるときの記憶がないから、よく知らない。

まぁそんなことより、そうかこの後の時間は自由か・・・


この時期のこの学校のカリキュラムには、自由時間がある。各々の習いたい科目の教室に行って、自由に学習するわけだ。なんでコレを採用しているのか知らない

繋がっている大学のせいかな?


「いいぞ、他に誰かくるのか」


「兄貴が手伝うなら俺も」


「分かったありがとう、あと5人くるぞ。と言うかほんと仲良くなったなお前らは…っと言っている間に来たな」


教室に5人のクラスメイト入ってきた。

右からたしか


音葉 小乃おとは この

石田 理樹いしだ りき

元橋 高李もとはし こうり

藤龍紋 冬奈とうりゅうもん とうな

築地 空ついじ くう


だったな。この中だと石田が俺をイジメていて、他は見て見ぬふりな奴らだ。

石田は気づいたら地面に頭をめり込ませて、土下座していたので許しているんだが、どうやって石田をめり込ませていたのか俺は知らないし、憶えていない。音葉は見ていたようだけどな、なにも教えてくれない・・・


「うっ・・・」


石田が目をそらした、圧倒的に関わりたくないようだ。

そんなこんなで作業開始



-[15:00]-


―キーンコーンカーンコーン…

 ―キーンコーンカーンコーン…


授業終了の音が響いた。


「みんな休憩しようか・・・」


池峰の言葉にみんな賛成した。ちなみにこの文化祭の飾りは、生徒会からの依頼だ。色々な場所を飾り付けるために各クラス1000以上を目標らしい、池峰に教えて貰った。めんどくさ・・・


とりあえず休憩の為に自販機の飲み物を買いに行く事にした。

天馬が自分が行くので、ここで待っててと五月蠅いが無視の方向で、扉の取っ手に手をかけて、開こうとすると


―ガタッ、ガタガタ


「アレ?建て付け悪くなったのか?」


開かない、どう引っ張っても開かない。後ろも前の同様だ。

窓も開かないので、閉じ込められました。


この事情をみんなに話すと


「まじかぁ」

「うそでしょ」


こんな感じでみんなが騒いでいる。石田に至ってはキック、イス、机と攻撃しているが壊れない。窓ガラスもだ、そんな時辺りがまぶしくなる。


この時点でみんなの心の中は一致したと思う。


(これ召喚じゃん)っとそんな感じで一致した。なぜ一致したのかはみんな、ゲームのやりすぎだと思う。ついでにこの事に関して知る人は、居ない



-[次の日]-


「続いてのニュースです、○○県○○市の○○高等学校に通う15名の生徒が行方不明になりました。…現場の状況を見るからに・・・」


そんなニュースが流れた。

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