第13話 狂気

 翌朝、テーブルにはご飯とみそ汁が並んだ。

 目を覚ましたときには、みなはすでに寝間着のままキッチンに立って、せっせとみそ汁を作っているところだった。いつ起きたのかと尋ねると、みなは「五時起きしちゃった」と少し恥ずかしそうに笑った。


 いただきます、と二人声を揃えて手を合わせたあとも、みなは箸を手に取ろうとはせず、じっとこちらを見ていた。俺が食べるのを待っているのだろうということはすぐにわかって、いささか居心地は悪かったがみそ汁を口に運んだ。

 それは普段家で食べるみそ汁よりだいぶあっさりした味だったが、不味いというわけでもなかった。失礼ながら、きちんとみそ汁の味をしていただけで俺は少し驚いてしまった。

「どうかなあ? おいしい?」

 みなは、不安げに俺の顔を見つめて尋ねる。

「おいしいよ」

「本当に?」

「本当に」

 みなは花が開くような満面の笑みを見せて、「よかったー!」と心底嬉しそうに声を上げた。それから自分もみそ汁を一口啜ったあとで、「ん?」と呟いてお椀を覗き込む。眉を寄せたままもう一度お椀に口を付けてから、

「なーんか、薄くない? あんまり味しないよね」

「そうか? まあたしかにちょっとあっさりめだけど、俺はこれくらいが好きだな」

 そう言うと、みなはしばし俺の顔を見つめたあと、口元に笑みを刻んだ。たまに彼女が見せる、不思議なほど大人びた笑みだった。数秒の後、「ありがとう」とだけ彼女は返した。


 朝食を食べ終わるなり、みなはすぐに買い物へ出かけた。

 三十分後、彼女は近所のスーパーの袋をぶら下げて帰ってきた。

「なにそれ、昼飯?」

 タマネギやらじゃがいもやらをビニール袋から取り出し、キッチンに並べていくみなにそう尋ねると

「ううん、夕ご飯。あ、そういえばお昼はどうしよう。すっかり忘れてた。ね、もうカップラーメンでいいかな?」

「べつに何でもいいけど。……てか、なに? もう夕ご飯作んの?」

「うん。みな料理下手だから、時間かかると思って。それに、煮込んだ方がおいしいかなーって」

「なんか、やたら気合い入ってんな」

 みなは「だって」と楽しそうに笑みを零した。

「今日は、直紀の誕生日だもん」

 ただ真っ白なその言葉に、なぜだか少し、泣きたくなった。


 危なっかしい手つきで野菜を切っていくみなに、手伝おうかと言ってみたのだが、彼女にはそんなのもってのほかだという口調で断られた。

 けっきょく俺は、ぼんやりとテレビを眺めていた。昨日もやっていた、記憶喪失に陥ってしまった男性の姿を描いた連ドラが流れている。今までの話を観ていないため当然ながら話の内容がよくわからなかった。

 俺は自分のボストンバックを引き寄せ、中から適当に数学の問題集を引っ張り出した。みんなは今頃必死で勉強しているのだから、俺も少しくらい頑張っておかないとかなり取り残されるのではないかとふいに不安になったためだ。筆記用具も取り出して、テーブルに問題集を広げたとき、唐突にみながキッチンから戻ってきた。

「何してるの?」

 そう声を掛けられたため顔を上げると、どこか冷たさを孕んだ無表情な目と視線がぶつかる。

「勉強だけど」

「なんで?」

 さっきまでの楽しそうな表情はすべて剥げ落ちた、作り物のような無表情だった。

「なんでって……みんな勉強合宿行ってんだし、俺もやっとかないとなあって」

「やる必要ないよ」

 静かに言って、彼女は口元にだけ笑みを浮かべる。嫌な予感がこみ上げた。

「直紀はもう学校には行かないんだもん。勉強しても仕方ないよ」

 正体の掴めない恐怖が一気に突き上げる。みなの顔は穏やかだった。揺るぎそうにもない、凝り固まった意思をはっきりと感じた。

 それだけ言って、ふたたびキッチンへ戻ろうとした彼女の背中に、「みな」と声を掛ける。嫌な予感だけが、絶えず全身を満たしていた。

 振り向き、「ん?」と聞き返す彼女の目を真っ直ぐに見据える。

「俺は、みなのこと、好きだよ」

 縋るように、言葉を投げた。それでもその言葉が彼女に届くことはなかった。喜びの色が浮かぶこともない変わらぬ静かな表情で、うん、とだけ相槌を打つ。途方もなく、みなは遠かった。

「だから、こんなことしなくても、みなから離れたりしない。大丈夫だから」

 何を言おうと、響くことはない。それを嫌になるほど突きつけられ、絶望感に目眩がした。

「直紀」と優しく諭すような声色でみなが呼ぶ。

「みなはね、直紀に、みなだけの傍にいてほしいんだ」

 気づけば、口の中はカラカラに渇いていた。一つ唾を飲み込んで、必死で言葉を続ける。

「そんなこと、できるわけないんだよ。お前さ、ちょっと冷静になって考えてみればわかるだろ。誰だって、いろんな人と関わってないと生活できないし」

「うん、そうだね」

 まるで幼い子どもに辛抱強く語りかけるかのように、みなは一度頷いてみせた。諦めにも似た絶望が広がる。

 みなはこちらへ歩み寄ると、俺の前にしゃがみ、視線を合わせる。慈しむかのような笑みを浮かべ、「直紀」ともう一度呼んだ。

「みな、おかしいんだよ」

 もう、目の前の狂気から目を背けることは許されなかった。

「粟生野さんとか、女の子はもちろん嫌だ。でもみなは、刈谷くんも直紀のお母さんもお父さんも、みんな嫌なんだもん。直紀のこと好きだって思ってる人も、直紀が好きだって思ってる人も、みんなみんな嫌だ。みな以外の誰かが直紀の心にいるだけで、耐えられないんだよ」

 その平淡な声に、恐怖以上にこみ上げたのは激しい焦りだった。みなの瞳は、ひどく静かな色を湛えている。それは、何をしようと少しも波立つことはない静かさだった。

 みなが変わることはないのだと、はっきり突きつけられた。みなは全てわかっている。自分の行為の愚かさも異常さも俺以上に理解していて、それ相応の覚悟と意志を持って、今、こうしている。

 また少し、足首に触れる鉄が冷たさを増したような気がした。


 夕方になり、雨脚が随分と弱まった頃、「できた!」と弾んだ声が聞こえてきた。

 今日は、昼飯を食べるときとあとはトイレに行く以外に、みなはほとんどキッチンから動かなかった。何を作っているのかと尋ねても「あとでのお楽しみー」という答えしか返ってこなかったのだが、だんだんと匂いが部屋を満たし始めて、すぐにわかった。前に嗅いだのはそれほど昔のことでもないのに、ひどく懐かしいと感じる匂いだった。

「ビーフシチュー?」

 部屋に戻ってきたみなにそう尋ねてみると、みなはにっこりと笑って「正解!」と答えた。数週間前に見た、俺の家でおいしそうにビーフシチューを頬張るみなの笑顔が重なって、また、今の状況を悪い夢だと思いたくなった。

「お昼からずーっと煮込んでたから、お肉もすっごい柔らかくなってるんだよー」

「ふーん。じゃ、おいしいだろうな」

 みなは嬉しそうに笑って、「うん!」と大きく頷いた。それから彼女は、クローゼットのほうへ歩いていこうとして、はたと思い直したように俺を振り返る。しばし考えるように俺の顔を見つめたあとで、

「ね、直紀、ちょっと寝ててくれないかな」

 出し抜けにそんなことを言った。

「は?」

「お願い。ちょっと準備したいんだ。みなが起こすまで、ちょっと寝てて」

 無茶なお願いだったが、テーブルに突っ伏して一応寝る体勢を作ってみた。当然、実際に眠ることはできなかったが、みなが部屋の中を忙しなく動き回り始める気配を感じたため、そのままの体勢でじっと待つことにした。


 三十分は経っただろうか。そろそろ腕が痺れてきた頃、「直紀、起きていいよ」と声が掛けられた。体を起こし、大きく伸びをしていると、

「直紀、見て見て」

 と待ちきれないように促され、後ろを振り返る。そこには、明るいチェック柄のワンピースを着たみなが立っていた。

 くるりとその場で一度回ってみせて、はにかむように笑う。見慣れた紺色の制服を着ているときより、彼女の表情は数倍明るく見えた。よく見ると、それは服のせいだけではなく、うっすらと化粧もしているらしかった。髪を留めるヘアピンも、服と合わせたらしい赤いチェック柄の初めて見るものをしていた。

 がらりと雰囲気の変わったみなに、思わずぽかんとしていると、

「ね、どうかな? 可愛い?」

 と微かに頬を染めて、みなが聞いた。「可愛いよ」と、こんなときでも喉からはするりと言葉が飛び出した。みなは照れるように目を伏せて笑う。どうしようもないほど、純粋な嬉しさだけがつまった笑顔だった。

「みなね、多分その言葉だけで一ヶ月は生きていけるよ」

 幸せそうに呟くみなに、大袈裟だと笑うことはできなかった。


 適当な皿がなかったということで、みなはどんぶりにシチューを注いで持っていた。ご飯もいつも通り茶碗に盛られた。ビーフシチューの入ったどんぶりと茶碗が並んだ絵はなんとも滑稽で、二人で笑った。

 それから、彼女はおもむろに棚に並んでいた小さな箱を手に取った。その箱の中身は知っている。俺が、みなの誕生日に彼女へプレゼントしたものだ。ふと、前に聞いたみなの言葉を思い出した。まだ使わない、使い始めるときは決めているのだと、みなは言った。ああ、とすぐに合点がいった。

 みなはテーブルに箱を置くと、厳かとも言えるほどの動作で、中からマグカップを取り出す。両手で包み込むように握って、しばらく嬉しそうに頬を緩めてマグカップを眺めていた。

 それから、そっとそれをテーブルに置いて、ふたたび立ち上がった。今度は、机とベッドの隙間に置かれた収納ケースから同じような小さな箱を出してきた。可愛らしく包装されたそれをこちらへ差し出して、みなはにっこりと笑う。

「はいっ。これ、プレゼント!」

 彼女の手から箱を受け取りながら、「ありがとう」と言うと

「開けてみて、開けてみて」

 と楽しそうにみなが促した。頷いて、包装紙を剥がしていく。自然と、破らないよう慎重になった。

 紙の下から出てきたのは、テーブルに置かれたものと同じ箱だった。開けてみると、中には、みなにあげたマグカップと同じ柄の、しかしピンクではなく青色の縞模様が描かれたマグカップが入っていた。

 みながふふっと笑って、

「すっごい探したんだー。みな、憧れだったの、こういうの。なんだっけ、ペアルック? じゃないな。まあいいや。とにかく憧れだったんだ。嬉しいなー」

 照れが混じったその弾む声は、否定のしようもないほど、彼女が恋をしていることを告げていた。度が過ぎているとしても狂気じみたものだとしても、その想いはどこまでも純粋で、それを感じるほど俺は余計に途方に暮れた。


 ビーフシチューは、おいしかった。素直にそう感想に伝えると、みなは心底嬉しそうに笑った。やはり作る人が違うと味もだいぶ違うんだな、と前に家で食べた母の作ったビーフシチューを思い出して考えていると、まるで俺の心を読み取ったかのように、みなが言った。

「でも、やっぱり直紀のお母さんが作ったやつとは味違うね」

 ――どっちがおいしい?

 彼女の唇がそう続けることはなかった。なのに俺は、はっきりと尋ねるみなの声を聞いた気がした。

 そこにあるのは、紛れもない嫉妬だった。ぞっとした。異常だと、あらためて思わされた。粟生野だとか、健太郎だとかならまだなんとか理解できる。だけど、母親にまで。

「……そうだな。でも、みなのもちゃんとうまいよ」

 出来るだけ平淡に答える。みなは「そっか」と笑みを浮かべて、シチューを掬うと口元へ持って行った。


 警鐘は静かに、それでも絶え間なく鳴り響いていた。

 そろそろシチューを食べ終わる頃だった。みなが唐突に「ああっ」と声を上げた。

「すっかり忘れてた……」

 食べかけのシチューを置いてあたふたと立ち上がったみなに、「何を?」と尋ねると、

「ケーキ! もう、みなバカだ、バカすぎる。誕生日なのにケーキがないなんてあり得ないよね」

 答えながら、みなはクローゼットから斜め掛けのバッグを一つ引っ張り出した。

「え、今から買いに行くのか?」

 真っ暗な窓の外に目をやってそう尋ねると、「うん」と当然のようにみなは頷いた。

「もういいんじゃねえの? べつにケーキなくてもさ。てか俺、あんまりケーキ好きじゃないし」

「駄目だよー。ケーキ食べないと誕生日って感じしないもん。それにね、今度はみなが歌ってあげるんだから。あの、ハッピーバースデートューユーってやつ。直紀に」

「べつにケーキなくても歌えるだろ」

 俺の言葉が、みなの耳に入った様子はなかった。バッグを肩に掛けると、「じゃっ、ちょっと行ってくるね!」と元気に言って彼女は玄関から出て行った。

 せめて全部食べてから行けばいいのに、と僅かに中身の残ったみなのどんぶりを眺めながら思ったときだった。


 心音が、一度大きく響いた。直後、頭が一気に冷えて、その冷えた頭にある一つの言葉だけがぽつんと浮かぶ。

 鍵。

 ほとんど衝動的だった。俺もまだ中身の残ったどんぶりを置いて、弾かれたように立ち上がる。あまりに焦って、足首に繋がる鎖に足を引っかけた。

 ぽつんと浮かんだ言葉は、一瞬で頭を満たした。取り憑かれたように、小さな金属を探して視線が部屋の端から端を走る。みなの言葉を思い出した。

 ――クローゼットの中とか机の引き出しとか見てないよね?

 昨日はあんなに気にしていた、みなの部屋を勝手に引っかき回すことへの罪悪感は、今はみじんも残っていなかった。躊躇なく、取っ手を引く。中にはスカートやジャケットがハンガーに掛けられて並んでおり、その下の棚にはいくつかのバッグが置いてある。バッグと並んで、ビニール袋に入った十本ほどの殺虫剤があり、それだけはやたら場違いだった。

 とりあえず鍵などをしまっておく場所には思えない。すぐにクローゼットの戸は閉めて、今度はベッドの脇に置かれた机へ走る。足首を掴む重たさが忌々しい。机の引き出しを開けるときにも、何も遠慮はなかった。鍵を探す。それしか考えられなかった。それが、俺も、みなも救ってくれるものなのだと盲目的に思った。


 引き出しには、メモ帳やら小箱に入れられたアクセサリーやら文房具やら様々なものが無造作に詰め込まれていた。少なくとも、クローゼットよりは鍵が見つかりそうな気がした。心臓が早鐘を打つ。全身がそれを求めているかのように、ほとんど意思を離れて、手が引き出しの奥をまさぐる。

 どれぐらいの間、そうしていたのかもよくわからない。途中で、よく見えない引き出しの奥を探るのがもどかしくなって、引き出し自体を机から引き抜いて探し始めた。小物入れの下、一枚の写真が落ちているのを見つけたとき、俺は思わずそれを手に取っていた。


 そこに写っていたのは、若い女性と小さな女の子だった。

 どちらも見覚えがあった。女性のほうは、みなと一緒に歩いていたとき、スーパーの前で出会った子ども連れのあの女性だ。しかし隣の女の子はあの日見た子ではない。

 全身を貫かれたような感覚が走り、俺は写真を手にその場に立ちつくしていた。

 今の彼女は、写真の中であどけなく笑う少女の面影をはっきりと残している。日本人にしては珍しいほどの明るい髪色。すぐにわかった。それは、幼い頃のみなだ。無邪気な笑顔で、隣の女性に抱きついている。女性のほうも、愛おしげな手つきで、少女を抱き締め返していた。

 どんなに髪の色が違おうと、二人が親子なのだと感じることに何も問題はなかった。暖かさのつまった写真だった。二人は本当に幸せそうに、柔らかく笑っていた。


 あれだけ渇望していた鍵のことも、頭からはすでに抜け落ちていた。動くこともできず、ただ写真を眺めていた。

 少なくとも十年以上は前に撮られた写真。たった一枚の写真。この写真が、みなの心の奥深くを、何よりも語っているように思えた。

 なぜか、ふっと鼻の奥が熱くなった。

 幸せだった頃の、母親との写真。それをみなは、今でも大切に持っている。


 

 玄関のドアが開く音がした。部屋に戻ったみなは、まるで何も見えないかのように提げていたビニール袋をテーブルに置く。

「ケーキ屋さん、閉まってたからコンビニで買ってきたよ。でも、おいしいんだよ。直紀、何が好きなのかよくわかんなかったから、いろいろ買ってきたんだけど、好きなのあるかな――」

「みな」

 ベッドの上に置かれた引き出しの傍らで、写真を手にしたまま、彼女の名前を呼ぶ。みなは黙って、ただ俺の言葉を待っていた。

「お前、本当は寂しいんじゃないのか」

 みなは何も返さない。顔を上げても、彼女と目は合わなかった。ただぼんやりと、僅かにビーフシチューが残されたどんぶりを見つめている。

「みな、本当は、お母さんのこと好きなんだろ」

 雨粒が控えめに窓を叩く音が聞こえる。雨音と同じような静かさで、みなは小さく笑った。

「……でも、仕方ないよ」

 それは自嘲だった。

「寂しいのも、好きなのも、みなだけなんだもん。みなだけそう思ってても、どうしようもないでしょ?」

 何一つ、感情のこもらない声だった。それがどうしようもなく悲しかった。彼女の声を打ち消すように口を開くと、思いのほか大きな声が出た。

「みなだけって、なんでそんなこと言えるんだよ。そりゃ、俺はよく知らないけど、でも親が子どものこと、本気で嫌いになるなんてこと――」

「じゃあ」

 相変わらず何の感情も伴わない声が、俺の言葉を遮る。微かに笑みを刻んでいただけだったみなの口元が、少し歪んだ。

「みなが、人殺しでも?」

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