第10話 逃げるな、というヤツに限って逃げる
自分は腹が立っても黙っている方であるが、時には言わせて貰う。また、医者に小言の一言もいわれるか分からないが、このぐらいしたためておかないと気が済まぬ。
大体だ、先の大戦で
大抵、そういうヤツは逃げるな、とか言って当人を追い込んで、
そういうヤツが
それが、ご自分の場合には許されるとでも思っているのか、逃げるわけだ。醜悪極まりない、この汚らしい悪党が。大体、人は飯を食わないより先に、寝ないで居る方が早く死ぬ、と言われている。そんなこと、知ってか知らずかオマエこそ24時間365日、毎日起きていていただきたい、そう思うわけだ。苦情電話にもオマエ自ら出よ、深夜でも早朝でも昼間でも、クライアントの
そういうケシカラン悪党は沢山居るわけだが、中には立派な人物もおられる訳で
大体、道徳というものがなってないのは自分の癖に、「道徳が」なぞ言い出す輩は怪しいわけだ。自分は先日、映画を見た。「殿、利息でござる」という映画であったが、題からは想像も出来ない内容であり、エラい人たちが道徳的に振る舞っているのを見て、実に感動した。まったく、それに引き換え、君たちと来たら、実にいやらしい。
最近、子どもが夏休み明けに自死したりするのであるが、そこまで追い込まれる気持ちは分かるのである。エラそうにしてる輩に、あれこれ言われ、やりたくないことばかりやらされ、将来の希望ときたらまるでなく、年寄りの生活費稼ぎをしなければならない。当たり前ではないか。そういう子どもに、逃げてもいいよ、という親切な大人とかエライ人も多少は居るわけで、それは救いではある。救いではあるが、それに従ったら許さぬ、という風潮がまた気にくわない。
私も言いたいよ、「逃げてもいいよ」と。生物としての本能じゃないか。当たり前だろう。
神経に障るからもうこの辺りでやめておくが、実に不愉快なのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます