第17話 決闘
「く、くく……ま、まさか、こ、こんなにも早く、こ、このときが来るとは」
川田金次は、猫背気味の小さな身体を品のない笑いとともに上下させ、幼い頃から一向に治らない吃音で呟いた。
すぐ傍に居た巨漢の男が興奮した様子で相槌を打つ。
「そうだぜ、兄貴、もうすぐだ。もうすぐで、俺たちを貶めた者どもに、この恨みを晴らすことができる」
川田金次とその弟・銀次は「金狼銀狼組」を率いる旗本奴であった。狡猾で腹黒い性格の金次と、腕っぷしに自信を持つ銀次の二人が中心となって作り上げたこの組は、僅か数年の間におよそ二百名もの無頼な青年武士や奉公人たちが集い、江戸でもかなり名の知れた存在となっていた。
彼らは元々、大身旗本の息子であった。だが、父が失脚とともに捨て扶持となり、自分たちの出世の道も完全に途絶えてしまっていた。元より自尊心の強かった彼らに、それは耐え難い屈辱であった。
「く、くくく、ほ、他の組の奴らなんかに、お、遅れを取る訳には、い、いかないよ」
「分かってるぜ、兄貴。この俺に任せてくれ」
銀次はそう言って、巨大な斧を鍛え上げた屈強な腕で掲げてみせた。彼の背後には「金狼銀狼組」の精鋭ばかりを集めた厳つい男たちが控えている。
「く、くく……ぼ、僕たちの力、み、見せつけて、や、やるよ」
剣華と常盤は階段を上りきった。
――天空絡繰ノ塔・第八層。
四層と同様、廊下のない広い空間へと出た。階段は無く、奥に門扉が備え付けられている。
「また何か仕掛けられているのか? ……っ!」
何かの気配を察して視線を上げると、驚くほど大きな影が落ちてこようとしていた。
剣華は咄嗟の機転で壱式『閃耀』を発動、剣を斜めに地面に突き立てると常盤を抱え、瞬時に伸びる刀身を利用して共に危機を脱した。
地響きを立てて着地したそれは――浅井月影作・大型絡繰武者『関羽』
立派な鬚髯をたくわえ、その手に大陸の大刀・青龍偃月刀を携えた、高さ二丈五尺(約7・6メートル)もの三国志の英雄であった。
巨体を見上げて、剣華は呆れたように呟く。
「これほど大きな絡繰人形を作るとは」
「け、剣華さん……」
息がかかるほどの距離から常盤に名を呼ばれ、剣華ははっとする。
常盤を抱えたままであった剣華の右手が、何やら柔らかいものに触れており――
「て、手が、胸に……」
「う、うわっ! す、すまぬ!」
慌てて跳んで離れる剣華。意外と初心であったのか、常盤は顔を赤くして俯き小声で呟く。
「……は、初めて、胸を触られました」
それは聞き取れなかったが、剣華は必死に取り繕う。
「わ、わざとではない! わざとではないぞ!」
「……わ、分かっております。そ、それよりも、今は戦いに集中いたしましょう」
常盤が言ったその瞬間、青龍偃月刀が豪快に振るわれた。
剣華と常盤は素早く地に伏せて回避。背中を激烈な風圧が通り過ぎた。
屈んだ姿勢から、常盤が妖刀・鬼切丸を抜き放つ。
「はははっ! いいぞ! こいつは手ごたえがありそうだ!」
妖刀・鬼切丸――『鬼ノ眼球抉リ』
常盤は二丈五尺の高さへと身を躍らせ飛翔し、関羽の顔面へ疾風の突きを打ち放った。それが眼球に直撃、金属片が飛び散る。
しかし、関羽は何の痛痒も感じることなく、その巨大な腕で常盤を叩き落とした。地面に激突する瞬間に受け身を取った常盤は、追撃の踵落しを転がって辛くも避ける。
その間に今度は剣華が関羽の頭上へと跳躍していた。伍式『紅蓮』を発動して天剣が紅く輝き、脳天へと渾身の一撃。
伍式ノ極技――『
関羽の脳天で炎が燃え上がる。焦げた金属の破片と臭いが辺りに散った。
それでも関羽の動きは鈍る気配すら見えない。
青龍偃月刀を狂ったように振り回しての乱舞。竜巻のような気流が巻き起こり、硬い石床が次々と抉られていく。
剣華と常盤は堪らず大きく跳び退って距離を取る。
「おい、貴様は先に進め!」
突風のような斬撃から逃れつつ、常盤が怒鳴る。
「馬鹿を言うな。このような化け物、一人で相手にする気か」
「馬鹿は貴様の方だろうが。貴様はこんなとこでこれ以上、消耗してる余裕などねぇはずだぜ? その神術とやらは、見たところ使うごとに相当な体力を使うらしいな。この後の敵を相手にするのに、温存しておかなくて良いのか」
「………」
常盤に言い返され、剣華は思わず押し黙る。恐らくこの先には、前回まるで手も足も出なかったあの男が控えていることだろう。常盤の言い分は至極もっともであった。
「ぐずぐずしてねぇで、とっとと行きやがれ!」
「……す、すまぬ。恩に着る!」
常盤に怒声を響かされ、剣華は奥に見えている扉に向かって駆け出した。
「おっと、貴様の相手は、この俺だぜ!」
剣華を追おうとした関羽へ、常盤は強烈な一撃を浴びせて押しとどめる。やがて剣華が扉の向こうに姿を消した。
「さすがにこの変化は見せたくねぇって乙女心、我ながらいじらしいねぇ」
常盤はそう独りごち、腰に差していた一刀に手をかけた。
――妖刀・蜘蛛切丸。
源頼光が土蜘蛛を斬り裂いたとされる伝説の名刀にして、持ち主を狂わす妖魔の刀。
僅かに鯉口が切られただけで周囲に瘴気が満ち溢れ、常盤の顔つきが狂人のそれへと完全に変貌した。
「イ、イヒヒヒッ、イヒヒヒヒヒヒヒッ! イヤッハァァァァァァァァッ!」
扉の先は空中回廊となっていた。欄干の向こうにはどこまでも続く青い空が、遥か眼下には江戸の町並みが広がっている。
塔から迫り出すように設えられたそれは緩やかな坂道となっており、第八層の周囲を取り囲むようにして上へと続いていた。剣華は迷わず先へと進む。
やがて剣華は第九層の高さまで至った。そこには中に通じると思しき、重厚な門扉が設えられていた。
剣華を待ち構えていたかのように、扉が独りでに開いた。
――天空絡繰ノ塔・第九層。
「待っていたぞ」
中に入ると、部屋の中央に父・剣聖と瓜二つの容姿をした男――絡繰武者『天雲剣聖』が立っていた。
「……貴様」
先日の敗北の悔しさが湧き上がり、剣華は無意識に唇を噛んだ。
「先日は妙な術のせいで仕留めそこなったからな。まさか、天剣にあのような秘術が隠されていたとは思わなかったぞ」
「妙な術だと?」
『剣聖』の不可解な言葉に、剣華は眉をひそめる。
「何だ、覚えていないのか。……どうやら意識的に使えるものではないようだな。ならば恐るるに足らん。今度こそ確実に殺してやる」
『剣聖』が天剣を持ち上げ、八相に近い形に構える。
「今度は、負けぬ」
対する剣華は右足を一歩後ろに引き、脇構え。
「惨敗したというのに、威勢だけは良いな。いや、虚勢か」
「違う。これは決意だ!」
剣華は高らかに咆えると、地を蹴って韋駄天のごとく疾走する。天剣を煌めかせ、参式『変幻』を発動。
参式ノ奥義――『蟒蛇』
「その技は効かんと、前回見せてやっただろう!」
『剣聖』は『双頭ノ蛇』で応じた。蛇と蛇が激突する。
「何っ?」
『剣聖』が瞠目する。つい先日の戦いでは圧倒されていたはずの剣華の技が、『剣聖』の技とほとんど互角に渡り合っていた。
(みながおれをここまで導いてくれた! だから、負ける訳にはいかぬ!)
剣華の想いに応え、銀色の蛇が力強く躍動する。
「なるほど! 先日とはまるで異なる手応えだ! だが、まだまだだ!」
『剣聖』の怒声に呼応し、双頭の蛇が勢いを増す。
そのとき、剣華の天剣が〝二重の〟輝きを見せた。
天剣神術第弐式――『万鈞』
すなわち、同時発動。
剣華の放った『蟒蛇』に万鈞の重さが加わり、『双頭ノ蛇』を弾き飛ばした。
「馬鹿なっ!」
超重量となった大蛇の牙が、『剣聖』を情け容赦なく斬り刻む。
(まだだっ!)
剣華の攻撃は終わらない。
天剣神術第壱式――『閃耀』
天剣神術第伍式――『紅蓮』
再びの同時発動。
一筋の紅い閃きが『剣聖』の腹部を貫いた。一瞬遅れて、その全身が炎に包まれる。
剣華の身体が鉛のように重くなった。膝をつき、呼吸が荒ぐ。
温存してきたつもりではあったが、やはり同時発動の連発は無茶であった。一瞬にして体力のほとんどが奪われ、立っていることすら辛い。
(だが、さすがにこれだけの攻撃を浴びれば……)
しかし、剣華の期待は瞬時に霧散する。
「なるほど、そんな奥の手を隠し持っていたとはな……」
体中を斬り刻まれ、炎に炙られたはずの『剣聖』が悠然と立ち上がっていた。腹には大きな穴さえ開き、血が滴り落ちている。だが、まるで痛みを覚えてすらないかのように、その顔は平然としていた。
「まさか、貴様も……」
「その通り、私もあの忍どもと同様、絡繰化されている。たとえ首を斬り飛ばそうと、戦い続けることができるぞ」
『剣聖』が全身に負った傷の間からは、体内の絡繰が覗いていた。
「どうやら先ほどの神術の連発で、もはや限界のようだな」
「く……」
悔しいが、言う通りであった。これ以上は、まともに神術が発動できるかも怪しい。
それでも。
(負ける訳にはいかぬ)
脳裏に、床に伏せる少女の姿と、そして、ここまで道を切り開いてくれた者たちの姿が過る。
剣華は己を奮い立たせた。全身の損傷をまるで感じさせない速さで迫りくる『剣聖』を決死の覚悟で迎え撃つ。
『剣聖』が放った横薙ぎの一閃、それを剣華は天剣で受け止めた。だがその直後、素早く放たれた上段蹴りが剣華の左肩に突き刺さった。よろめいた剣華へ、下段から振り上げられる伍式『紅蓮』の斬撃。
剣華は必死に身を翻して切っ先を躱す。業火が剣華の鼻先を掠め、前髪の毛先を焼いた。
『剣聖』は即座に追撃してくる。
二の腕と脇腹を焼き斬られ、剣華は苦鳴を発しながら後退。だが、『剣聖』は容易には逃がしてくれない。
後退に次ぐ後退で、剣華は広い部屋の隅へと追い込まれた。
しかし、剣華の瞳に、諦めの色は皆無。
(今だ)
これが恐らくは、残りの体力のすべてを込めて放つ、最後の神術。
剣華は全身全霊を費やして、未だ統制が完全ではない諸刃の剣とでも言うべき神術を発動した。
天剣神術第
剣華の天剣が雷光を帯びる。柄を掴む手を通し、剣華の全身にまで伝わってしまう強烈な雷に歯を食い縛って耐え、決死の一撃を打ち放つ。
漆式ノ極技――『
稲光が閃く。空間を叩き割るかというほどの雷鳴が轟き、飛び掛かって来た『剣聖』を、雷撃が焼いて焼いて焼いて焼いて焼き尽くす。
両膝を付いてその場に倒れ込む剣華。立つことすらもままならない。すべてを使い果たした一撃であった。
『剣聖』は体中から黒い煙を発して、仰向けに伏している。髪は縮れ、顔はもはや剣華の父・剣聖を連想できないほどに皮膚が焼け爛れていた。
(今度こそ……)
剣華が内心でそう呟いた時、
「ぐ、が……ま、まさか……こ、これほどの、力を、も、持って、いた、とは……」
切れ切れに声が聞こえてきて、剣華は絶句した。痺れる身体で身構える。
「わ、わたし、は、う、嬉し、かった、ぞ。お、お前の、ような、つ、強い相手、と、戦う、ことが、でき、て……」
だが、もはや動くことはできないようであった。倒れたまま、『剣聖』は言う。
「わ、わたし、は……しょ、しょせん……あま、くも、け、けんせ、い、の……もぞう、ひん、としてう、生まれた……た、ただの、に、人形だ。だ、だから、こそ……ほ、ほん、ものの、て、てん、けん、いちぞく、で、ある、お、おまえ、を、倒し……せ、せめて、け、けんに、お、おいては、さ、さいきょ、う……になりたか、ったの、だが……あ、あま、かった……ようだ、な……」
「……違う。お主は人形などではない」
「な、ん……だ、と……?」
剣華の断じた言葉に、『剣聖』が驚きの声を漏らす。
(そうだ……この男も、彼女と同じだ)
このとき剣華は、あのとき自分を助けようと必死になってくれた少女の姿を思い浮かべていた。
剣華は痛む身体を引き摺るように、『剣聖』の元へと近付いていく。
「別に同情するわけではない。だが、これだけは認めよう。貴様の天剣は本物であった。天剣は持ち主の想いに呼応してその力を増す。貴様が本当に物や人形であったとしたら、あれだけの力を引き出すことが果たしてできるだろうか」
「………」
「できるはずがない。だから、おれは断言する。貴様は人だ」
「わ、わたし、が……ひ、ひと、で、ある……だと……?」
瞼の皮膚が溶けて今にも零れ落ちそうな眼球を剥きながら、喘ぐように問うてくる『剣聖』に剣華はもう一度はっきりと断言した。
「その通りだ。お主は紛れもない人であった」
「く、くははは、ま、まさか……さ、さいごに……そ、そんな、こ、ことばを、か、かけて、もらえる、と、は……な……」
そう言い残し、『剣聖』は完全に動きを止めた。
第九層の屋根の部分から天を突くように伸びていた層塔の相輪部を、剣華は設えられていた昇降絡繰を使って上った。
辿り着いたのは、ただ頭上に満天の青空が広がっているばかりの、何もない円形の空間であった。
――天空絡繰ノ塔・頂上。
中央に人がいた。
豪奢な礼服に身を包んだ男。
剣華は天剣を構え、鋭く睨み付ける。それを軽く受け流すように、男は薄い笑みを顔に浮かべて口を開いた。
「ここまでやって来たという事は、『剣聖』は破れたということか。……まぁ、所詮は人形、いくら破壊されようと余にとっては何の痛痒も無い」
「黙れ!」
剣華は殺気に満ちた声で怒鳴った。
「貴様は、ここで必ず殺す」
男は不快気に顔を歪めた。
「殺す? 口の利き方を弁えるがよい。この余は、間もなく天下の将軍となる。本来ならば、余の尊顔を拝むことすら許されぬのだぞ」
「貴様が将軍だと? 世迷い事を。追い詰められて気が狂ったか」
「信じられぬと言うのなら、その目でしかと見よ。すでに始まっておる」
男は眼下に広がる江戸の街を示した。
「な、何だあれは……?」
何百、いや、何千という数の大群が、天守の聳え立つ江戸の中心――江戸城に向かって押し寄せていた。
「奴らは幕府に不満を抱く旗本奴どもである。余はある計画に向け、秘かに奴らを扇動しておったのよ。江戸城が陥落するのも、もはや時間の問題ぞ」
「御城の陥落だと……?」
男が語るあまりに大それた話に、剣華は一瞬言葉を失って、
「そ、そんなこと、できる訳がない。御城は数多くの武士に護られた鉄壁の砦だぞ?」
「できる。無能な幕臣どもは城が攻め込まれるなど、夢にも思っておらぬ。その上、今は御庭ノ者のほぼすべてがこの塔へと集まっており、城はかつてないほどに手薄よ」
男は意気揚々と断言する。地中から湧いて来たような大群が、すでに内濠へと迫りつつあった。
「そしてあの忌まわしき偽将軍が死んだ暁には、余が新たな将軍となる」
「やはり世迷い事に過ぎぬ。たとえ現将軍が死のうと、貴様ごときが将軍になれる訳がない」
「ふん、余を誰だと思っておる。第三代尾張藩主松平綱誠が子、松平通温ぞ」
松平通温――
すでにそれは、世に忘れられた名であった。
第七代将軍家継が八歳で早世し、徳川将軍家の血筋が途絶えた際、新たに第八代将軍の座に就いたのは現将軍の徳川吉宗である。だが、吉宗は紀州藩の出。御三家の筆頭である尾張を抑えて紀州の吉宗が就任したことに憤慨し、吉宗を斬ってでも尾張から将軍を出すべきであるとの過激な主張を繰り返したのが、松平通温であった。
だが、狂躁の行いありとして、それ以来ずっと国元で幽閉されていることになっているはずであった。
「あのとき、本来ならば余の兄・継友公が将軍の座に就くはずであった。だが、あの偽将軍にまんまと謀られ、将軍家は正統を失してしまったのよ。しかし、今からでも遅くはない。今こそ、正統なる血筋を取り戻すべき時ぞ。すなわち、継友公が亡き今、この余こそが真の将軍継承者なのである」
通温は高々と宣言する。
「ふざけるな。貴様などが天下を収めるだと? 正統だか何だか知らぬが、そんなことはおれがさせぬ!」
剣華は満身創痍の身体に鞭を打ち、通温へと迫った。
そのとき通温の背後から何かが現れた。
それは全長八間ほどあろうかという巨大な絡繰であった。蜻蛉のような縦に長い形状をし、頭上には十字の羽根が付いており、それが爆音を撒き散らしながら凄まじい速さで回転している。通温がその胴体に乗ると、一気に空高くへと跳び上がった。
「ふははははっ。これぞ『絡繰飛行船』。このまま城へと飛び、偽将軍の死に顔を拝んで来ようぞ」
絡繰飛行船が御城へと船首を向ける。
「逃がさぬ!」
飛行船を貫かんと、剣華は力を振り絞って壱式『閃耀』を発動しようとする。だが、横合いから飛び掛かってきた複数の影に、剣華は咄嗟に身を翻して剣を構えた。
「な……」
剣華は瞠目した。
現れたのは『剣聖』と瓜二つの男。それも、三人。
「まさか、『剣聖』は一体だけだと思っていた訳ではないだろうな?」
狼狽える剣華へ、その内の一人が冷笑とともに告げた。
「全部で五体が同時に作られたのだ。お前が倒したのは壱号――その内の一人に過ぎん」
さらにもう一人が言う。そして、最後の一人が残忍な笑みとともに口を開いた。
「さぁて、壱号一体にさえ手間取っていた貴様に、勝機はあるだろうかなぁ?」
勝機は無い。
絶望的な状況を前に、それでも剣華は天剣を構えた。
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