第3話 登録
冒険者組合の中は酒場と一緒になっている
「こんにちは。冒険者登録ですね」
「はい」
「お名前をお願いします」
紙に書かないといけないが、書けないのを察したのか分からないが代筆してくれるようだった。
「フェル=クレンシアです」
受付の女性はサササッと書いて登録を完了させた。
「登録致しました。クエストの依頼と報告は受付でお願いします。流派は其の流派の人に弟子入りして、その師匠が認めると流派に属したことになります。作成も可能ですが、一から作る事になりますし、お金が1,000クレジットもかかりますのでお勧めはしません。では頑張ってくださいね」
流派は必要だが、前世のゲーム知識で何とかなるだろう。
俺がクエストボードへ行こうとすると誰かがわざとぶつかって来た。
「あぁん?何だ貴様ぁ?」
髪は無く、身長は2m有りそうな程高い。武器は斧だった。
「自分からあたってきてご主人様にその汚らしい口をはさむのはやめなさい」
あまりにグサッと心に突き刺さることをジャンヌは言った。
「てめぇは雑用奴隷なんだろぉ!口出しするな!」
「チッ…」
ジャンヌは舌打ちをして黙った。
「おいチビ!決闘を申し込む!俺が勝ったらお前を奴隷にする」
「良いだろう。でも、俺が勝ったらお前の所持金全額頂く」
「所詮ニュービーだしな。じゃあ一か月後にここで」
「りょーかい」
その後、アイテムストレージに入っていた片手剣とは別に、新たな片手剣を購入した。背中で鞘を交差させた形で剣を二本持つ。
クエストボードから危険度を表す骸骨マークが23個付いている物を取って、受付に出す。
「あ、あのぉ~。ランクが足りていません。まだEランクなのにSランクでも倒せなかった凶悪モンスターと戦うなんて」
「別に死んでもいいんだ。どうせいつかは皆死ぬ」
「幸運を祈ります」
諦めたようでもうそこまで言わなかった。クエスト内容は隣町の雪原地帯に出現した
隣町までは組合が馬車を出してくれていたので無償で行けた。
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