第7話
あたりを見渡してもクロウには行き止まりの小さな空間しか見当たらなかった。そこには魔法が使われたときに残る残滓のようなものはなく、クロウが知らない魔法の扉のようなものがあるわけではないのは何となくわかる。朝の冷たい空気は、立ち止まったクロウの身体をどんどん冷やしていた、ようこそといったアルダはそこからピクリとも動かない、クロウがしばらくじっと見つめるとまるで石化でもされていたかのようなアルダは動き出した。
「あ、お手上げのようね」
得意げにしゃべるアルダは、嬉しそうに笑っていた。クロウはひょっとすると担がれているのではないかと考えたが、そういう冗談でもなさそうに見えるのはアルダの表情が自信満々に見えるからだった。だから言葉の意味を考えたがなにも浮かばない、何故なら痕跡が何も見つからないのだ、その部屋と呼ぶのもおこがましいくらい狭い場所には何も見当たらなかった。
もし魔法で何かを隠しているのであれば、クロウはその残滓を拾いあげることができる。専門的な分析まではいかないが、どういった魔法が使われているのか、その知識の範囲のものであればクロウにはわかる。だがこの場には何も痕跡というものが残ってはいなかった。不自然に開けた空間だということは、言われてみると何となくそんな気はする、だけどその壁の先は横の建物に隣接している事しかわからない。
「疑うも何も、何もないじゃないですか、魔法で何かを隠してるものってわけでもないし」
「クロウはさ、魔法についてどう思ってる」
アルダが何を言いたいのかクロウにはわからない。
「戦闘にも使えるし、生活を支えるものにもなるし、便利なものだけど、だからと言って万能なものではないっていう、いわゆる一つの手段のようなものじゃないかと思ってます」
「うんうん、いい模範解答を出してくれるね」
学園でそう言っていた教師がいたので、そのままに伝えてみた。だけどクロウ自身はあまりそう思っていない。魔法はまだまだ解明されていない未知の領域がある、そこに可能性が秘められているといった意味では、もっと先があるものだと思っていたが、そんな夢物語をいま語るべきではないことはクロウ自身が一番分かっていた。ただ皮肉みたいに喋り、要点を得ないアルダに少しだけイライラし始めた。
「それとこれとどういう関係が」
「まああわてないでよ、大事な話なんだから」
大事な話と言われると聞くしかない、ただやたらに冗長するのはクロウの望むところではない。空調設備も何もないこの場所は寒かった。
「魔法を使うとそこに残滓として魔素が残る、これに関してはクロウもさっき起き掛けに調べてたよね。んで魔法と魔素の残滓は切っても切れない関係にあって、残った魔素は自然消滅か、精々手を加えて誤魔化すことくらいしかできない。だからそこに目を付けた騎士団は、魔素も一つの追跡や調査の手段としていることは知ってたかな」
そこまで言われてクロウは、アルダが言いたいことがなんとなくだが分かってきた、つまり魔法を用いない方法がここにはあるとでもいったところだろうと、だがてんで予想がつかない。クロウは魔法についての知識はそれなりの自負があったが、それ以外については全くの素人でもあった。
「まあそもそも、ここは雑貨屋だから、盗賊とか強盗対策に魔法を封じる道具が設置されててね、魔法使えないんだよここじゃ、試しに何かやってみなよ」
言われて半信半疑、身体強化の魔法をクロウは自分にかけようとしたが、その魔法が形になる前に何かに邪魔されるように霧散していく、力が集中できないような、乱される感覚が魔法を成立させなかった、あとちょっとで魔法が実を結びそうな感覚は何とももどかしい。
「確かに使えないですね」
そういえば店長はムキムキでがたいもよかった、魔法無しだと物の数秒で取り押さえられそうな体格で、どうして雑貨屋がこんなにも強そうなのかと思ったが納得した。自分の身で店を守っているといったところだろう。
「そしてうちの幹部の一人に、魔法が使えない男がいるんだけどね」
「彼はそのせいで幼いころ酷い目に合ったそうだ、昔は今ほどじゃないけど、魔法が使えないってことが差別の対象にもなってたらしいからね。そしてそんな彼は、魔法に頼らなくてもいい、便利な道具が作れるという事を証明したくなったらしい」
学園に来る人間はある一定以上の魔法の適正が条件となっている、その研究機関では当然魔法を用いたものが主になるので、魔法を用いない研究といった分野は、クロウが知る限りではなかったように思っていた。だが外に目を向ければ魔法とは人類皆が使えるわけではない、だとすれば魔法に頼らない方法というものを研究する人がいても、それは何も不思議な事ではないのかもしれない、クロウはその話がすっと頭に入っていった。
「彼は魔法を持たない人間が扱えるものに目を付け、そして金属と金属を組み合わせ、小さな力を大きな力に変える機構、それらを組み合わせ彼はこれを機械と呼んだ、詳しいことはあたしには分からないんだけどね」
床に向かってノックをした、取っ手もないその床を叩いてみると、初めてその奥が空洞かもしれないと思えるような響く音がした。床をよく観察しても切れ目の様なものも見当たらない。床にノックをするなんて誰が考えるだろうか、一体どうしてそこに空洞があるなんて考えるだろうか。
「あー、あたしあたし、ちょっと開けてよ」
そしてアルダがそう言うと地面が揺れるように感じた、クロウはその空間の中心に立っていたのだが、その床が急に斜めに持ち上がり、クロウごと上に持ち上げようとしていた。慌ててその場から飛びのき床を眺める、カチリカチリというどこか身近で聞き覚えのある音と共に、何もなかったはずの床が持ち上がり、地下への入口がそこに開かれていた。
「どうよ、すごいでしょ、理屈はわからないんだけどね」
「これは、確かに」
素直に感心していた
「ただこれには欠点があって、必ず誰か一人が中にいないといけないんだよね、開けるためにも、そして拠点だから常にだれかいるように担当を決めるように言われてるけど、ここだったら生活するのにも問題ないし、クロウの仮の住まいになると思うんだけど、どうかな」
そんなアルダの言葉も耳に入らないくらい、突然現れた地下への階段はクロウにとって異質な光景だった。言っていた通り魔素が残っていない、だけどこれなら確かに騎士団も探しようがないと納得する反面、目の前の機構を理解しようとしてもクロウにはできない、それはまったく未知の技術にしか見えなかった。
「クロウ、聞いてる」
アルダの言葉が耳に入らなかった、震えが止まらなかった。見たこともない
「」
「じゃあ時計を発明した人っていうのは」
「そう、彼の事」
「なんでそんな人が、こんな場所に」
これだけの発明をできる人間だ、街からすれば得難い存在だろうし、この技術が広まればきっと世の中を変えていけると、それだけ確信がクロウにはあった。だからでこそイルシヲにいることがまた不思議な話だった。
「どんな時代でも、頭の固い奴や、自分の身の安全のことしか考えてないやつがいるってことよ」
名前だけは聞いたことがあった、だがどうしてこの組織に彼がいるのかをクロウはある程度知っている、そういえば彼も『反逆罪』だったなと。アルダの言った言葉と、クロウの中にあった知識が合わさり、その境遇がクロウと似ていることもあって、ほぼ察してしまった。
そんな彼を憂いているクロウをよそに、アルダはそのままその階段を降りていき始めた。クロウもそのあとを追うように降りていくと、その背でまたカチリカチリという音が聞こえ、その入り口はゆっくりと閉じていった。
クロウの頭の中には一つの考えが浮かび上がっていた。真面目な人間が結局損をするのだろうかと。まだで会ってってもいない彼も、恐らく反逆なんて考えてはなかったのだろうと、その技術の使われ方で何となくわかる。それは利便さを求めているだけで、とても人を害するための制作物ではなかったからだった。
クロウも少年たちを守ることが今につながっている、反逆など当然していない、だが都合が悪いという人間がいて、その個人的な問題のためだけにいまこんな目に合っている。真面目に頑張るだけ、馬鹿を見るのだろうかと。日々の鍛錬はこんな時のために使うものじゃなかったはずではないのか、黒い意識がクロウにまとわりついていた。
階段に入ると明かりがそなえられ、足元もしっかりと照らされていた。地下は寒いものだろうとクロウは身構えていたが、中に入ると途端に暖かい風が吹いてくる。さっきまでの通路と違い、地下の空調はしっかりしていて劣悪な環境というわけではなかった。空気がどこかに空いているのだろうが、天井の方までは暗くて見えない。
階段を下まで降り切るとそこには円蓋型の空間が広がっていて、いくつもの部屋がその端々に見えた。部屋の中央には大きな四角の机があり、二人の男女がいた。男の方は椅子に座って手持ちのナイフを研いでいる、もう一人の方はじっと目をつむっていた、部屋にアルダが来ても目を開こうとはしなかった。
「ここが実践部隊の拠点、ようこそクロウ君、周りにある扉は隊員用の個人スペースで生活も可能なくらいの部屋が用意されてるわ。もちろんクロウの分もあとで用意するからね」
扉は全て閉じられている、そしてその扉にはそれぞれ番号が割り振られていて、全部で十まであった。つまり過去には隊員が最大10人はいたということだろうかとクロウは思った。
「物資も蓄えてはいるからそれなりの期間は籠ることもできる、一応定期的に補充してるけど、いざってときは上の雑貨屋が協力もしてくれるから心配はないかな。隊員はあたしを含めていま7人、拠点はその部隊ごとにあるから他にあと4か所、だったかな。でもこの拠点は隊員にしか知らされてないから、他の拠点の場所は幹部以外には知らないってところ」
その数が10でないことの意味をクロウはすぐに察した。少し浮かれ気分だった自分を戒める、ここは命が簡単に消えてしまう場所かもしれないのだということを。
説明をしているアルダをよそに、クロウは中央の机の方を見た。男の方はそのナイフを研ぐ手を止めてこちらを向いていた。鋭い目つきで、針のむしろに立たされているような感覚を覚える。クロウは自分が歓迎されていない事がすぐにわかった。
女の方は相変わらず目をつむっている、眠っているかのようにも見えたが、もしそうだったら前に俯いたり倒れたりしているので、クロウは彼女が起きていることはわかった。彼女の方はクロウに興味がなさそうにも見える。
「今日は急だったってこともあって、隊員のうち二人しか来れなかったけど紹介するね」
ナイフを研いでいた男が近寄っていた。
「姐さん、こいつ誰っすか」
「彼はクロウ君、今日から入る新人よ」
「姐さん、こいつほんとにつかえるんすか」
「変な言いがかりつけるんじゃないよ、使えないんだったら拾ってこないし」
「でも姐さん捨てられた動物とか拾ってきそうっすもん」
その男の物言いは確かにそうかもしれないと思わせた、荒っぽいアルダだが、その内に優しさがあるのをクロウは知っていた。本当に冷酷非道な犯罪集団だったなら、巻き込まれた少女も自分もいま生きてはいないのだから。
男がこちらを見た、その睨み付ける目は値踏みをしているというよりも、よそ者に対して向ける疑惑の目で、そんな目つきを入ってすぐのクロウには受け流す以外にどうしようもなかった、これから少しずつ信用してもらえればそれでいいかくらいに考えていた。
「ニールだ」
ニールと名乗る男は灰色の髪をしていて、クロウと同じくらいの背丈だった、ところどころに見える傷が、彼の生き様を物語っているようでもあった。特に頬に大きく入っている一線は、これからもずっと残り続けていくような深い傷に見える。野性味あふれる雰囲気がクロウを敵視しているような雰囲気と合わさり、まるで獣を思わせた。
「クロウです、よろしくお願いします」
「おい新入り、てめえ姐さんに迷惑かけんじゃねえぞいいな」
「精一杯頑張ります」
「あぁん」
当たり障りのない物言いを心がけるクロウに、食って掛かるニール、クロウは困った、どういえば正解だったのだろうかと本気で悩んでいたが、それをアルダが笑い飛ばした。
「いやー仲良くやれそうだね良かった良かった」
目の前に立っているニールはクロウに威圧をかけているつもりなのかもしれない、だがクロウにはなんてことはなかった。この数日で通ってきた道を考えれば、それらに比べれば。
ひょっとするとクロウは感覚がマヒしているのかもしれないと思ったが、昨日までの自分だったら委縮していそうだと思うと、こっちの方がいいかなと、直感でそう思っていた。
「つかみどころのねえ奴だな」
一人ごちるニールから、チリチリと感じていた嫌な気配が弱まっていた。試されていたのだとクロウはわかった、だが完全に信用されたわけではないらしく、まだ嫌な感覚が残っていた。
「なんとかなりそうだね、じゃあ次、ルトラ、こっちにおいで」
アルダがそういうと、目をつむっていた少女がカッと目を見開く、その青い目は泳いでいるように見え、ゆっくりとクロウを伺うように首を傾げる、よくよく見ると少女は少し震えていたが、室内はそれほど寒くはなかった。
肩に触れるくらいの長さの、軽く波打った髪が揺れる。その辺を歩いている人と全く遜色がない雰囲気で、学園にもこんな感じの女の子がいたような気がした、だけどその姿がまるでおびえているようにさえ見えたものだから、この場にいること自体を不自然に思わせるような少女でもあった。
だが学園にいるわけはなかった、身体で隠れていたが身体よりも大きな杖が、その反対側に置いてある、その杖を手に取ろうとするとニールが握って差し出す、そのニールにこくりと頭を下げ、そして補助のように、自分の体を支えながらルトラと呼ばれた少女は立ち上がった。学園には実技試験がある、五体満足でなければ入れない条件があるから、彼女が学園にいるはずはなかった。
魔法の補助とした杖のようにも見えたが、その杖を歩く補助にもしながら、ルトラはクロウの目の前までやってきた。歩く分にはそれほど問題がなさそうに見える足取りだが、少しだけ不自由なようで、軽い支え程度に使ってもいた。
「ルトラです、戦闘では補助を担当しています、クロウ君だっけ、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
ニールと違いルトラは敵意をむき出しにしなかった、むしろクロウの方が脅しているかのように思ってしまうほど、びくびくとしていて、小動物を思わせるような少女だった。こちらはこちらで決して目を合わせない、ニールとは対極にいるような少女だった。
クロウの目には、ニールもルトラも一癖も二癖もある人間のように映る、だけどイルシヲはそういう人間が集まっている場所なのかもしれないと思った、何しろ幹部がアルダなのだから。クロウが勧誘されたように、彼ら彼女らもどこがで拾ってきたのかもしれない、もしかすると、似たような境遇なのかもしれない、少しだけクロウは親近感が湧いて、そして黒い感情も鎌首をもたげる。
「じゃ、紹介は終わりね、本当は全員紹介したかったんだけど、ちょっと出払っててまずは二人ってことね」
「姐さん、そのことにも関係してるんですけど、ちょっと相談があるんすけど時間いいすか」
ニールが話に割って入ってきた。
「何かあったの」
「いやそれがっすね、今回集まりが悪かったのも関係してるんっすけど、いま依頼来てたじゃないっすか護衛の、依頼を受けようと思ってたんすけど、そのあたりの情報集めてた諜報のやつらから報告があって、なんでも凄腕の殺し屋組織から人を雇ったんじゃないかって情報が入ってるんすよ、まだ真偽ははっきりしてないらしいんすけど」
不穏な単語がクロウの耳に届いた、殺し屋、普通に生活していればまず聞くことも無い単語、だけど全く持って聞いたことがないわけではない。クロウには殺したい相手などいなかったから、全く無縁の言葉でもあったが。
「ふむふむ、それで」
「だからこっちも十分な用意をしようとは思ったんすけど、あいにくあっちのやつらが関わってる案件も厄介そうで、人手が足りなくなってるんすよ。んでどうしたらいいっすかね、いっそ他の部隊のやつらに応援でも頼んでいいすかね」
あっちの奴らとは今ここにいない人たちの事だろう、どうやらクロウは間が悪いときにこの場所に来てしまったらしい。部屋をもう一度見渡してみると、どの部屋も閉じられていたが、確かに誰かがいるような気配は感じられなかった、最も息をひそめている人間を見破るほどの能力はクロウは持っていなかったわけだが。
「なるほど確かに正しい判断だと思う、ところでそれってどういった感じになりそう、もしあたしが行けるなら行ってもいいと思うけど」
「姐さんが出てくれるならそりゃ助かるんすけど、姐さんも抱えてる仕事あるっすよね、それとよくわからない魔法を使う集団らしいんですよ、姐さんなら多分力押しでも行けるとは思うんすけど、念には念を入れて魔法に詳しい奴がいれば助かるとは思ったんすけどね、ルトラに聞いてみたら補助以外はあまり詳しくないらしいし、おれなんか最低限のものですら満足に使えないんで」
クロウの知らないところで話は進んでいた、傍目にその様子を眺めて聞いていたクロウに、アルダは突然顔を向けた。蚊帳の外にいると思っていただけに、急に話に入れられたような感覚がして、そしてクロウは嫌な予感も感じていた。しばらくクロウの目をじっと見ていたかと思うと、アルダは何を納得したのか首を縦に振りうんうんと言いながら
「クロウを連れて行きなさい」
そんなことを言い出した。
「はあ、まじっすか」
ニールがクロウの驚きの声を代弁したので、クロウは機先を制されて黙っていた。
「大丈夫だと思う、もしかしたら化けるかもしれない」
「どんな根拠っすか」
「勘よ」
「勘すか……まあ、まあ、姐さんが言うなら連れて行きますけど、俺はまだ信用してないっすからねこいつのこと」
「そのあたりを見極める意味でも連れて行ったらいいじゃない」
「はあ、じゃあ、連れて行きますけど、何があっても自分は責任とれないっすよ、俺が守るのもルトラが限界だと思うし」
「きっと大丈夫だよ」
一体どうしてそこまで信用されているのか、話の外から中堀を埋められていったクロウは、反論する間もなく既に参加が決定していた。高く買ってくれることを嬉しく思っていたが、だからといっていきなり実戦投入は流石のクロウも考えてはいなかった。
だけど期待されるなら、それに報いるだけの成果は出したい、そう思うのもまた事実だったからでこそ、アルダに行けるかどうか聞かれた時、否定しなかったのもまた事実だった。
「おいクロウ、いますぐ行くから、さっさと準備しろ」
クロウはそのままニールとルトラと共に、依頼主の屋敷へと向かうことになった。話の途中で出てきた殺し屋という、聞き馴染みのない言葉がクロウの中でぐるぐると回る、そんなクロウをお構いなしに一行は現場へと向かい始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます