言い訳。
最近『狂気と風のレクイエム』という小説を発表した。
実はこの作品は発表するかどうか随分迷った作品で、映画にたとえれば、昔で言う自主上映館か、どんなに良くてもアートシアターなどでかかるべき、マイナーな、観客受けの悪い作品なのは分かっていて、もし発表したら読者の方々の期待を大いに裏切ることになりはしないかと心配していた。
でも、発表してしまった。失敗だった。
なぜ失敗だとわかるかというと、そのあと間もなく発表した「冬の別れ」という、サクッと読める短い作品を読みに来てくださった方が、今のところ「狂気と風のレクイエム」の半分くらいしかいらっしゃらないのだ。
これは、
「レネの小説はつまらない」という印象を持たれた方が多いからだと思う。
仕方ない。
しかも私は、「冬の別れ」という作品を書く時、カクヨムコンだもんな、せめて1作くらい出したいなと思って僅か1時間くらいで構想を練って書き始めたのだ。何という安直さ。
それだけではない。
第1話、第2話と書き進み(スマホで書いた)、第3話を書き終わったところで、これからどう展開させるかひどく迷った。
スマホのメモで下書きしていたので、今何文字なのか字数が分からない。
実は応募規定の、短編は1万文字以下という決まりの、半分も行ってなかったのだが、1万文字を越えたら、努力がおじゃんになるとつまらぬことを考え、これから考えて書くはずだった10年の物語をはしょって、主人公を10年後にタイムスリップさせるという思いつきにとびついた。何という安直さ。愚鈍である。
私は「狂気と風のレクイエム」で失敗し、その教訓を学ぼうともせずに「冬の別れ」でもこんな情けないことをやらかしたのである。
作家失格。になってしまう、このままでは。
しかし年をとると(いやだな、こういう言葉)根気がなくなり、前にも書いたがもうこれよりいい作品というのは書ける気がしない。尻すぼみになっていくだけなのか?
打ち明けよう。私は最近不整脈があり、小説などを書いていると、ストレスで心臓が早鐘の如くバコン、カンカンと打つのである。これは困った。身体が言うことを聞かないとはこのことだ。
果たして自分は名誉挽回できるのか?
かなり難しそうな気がしているこの頃なのです。ま、できる範囲で頑張るしかなさそうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます