困っちゃうな
どうも色々あって困ってしまう。
始まりは甲状腺の腫瘍だった。
1年ほど前、甲状腺に腫瘍が見つかり、悪性ではないことを祈りながらヒヤヒヤで検査を受け、一応悪性ではないが、定期的に検査をするということになった。
一安心してしばらく経って、腎臓に大きな水分の袋が見つかった。
これもヒヤヒヤしながら検査を受け、「グレー」と言われ,今後大きくなることがないか定期的に検査をしなければならなくなった。
そしたらまた、今度は脂肪肝と言われた。肝臓が良くない、出来合いの、体に良くないものばかり食べていたせいだ、運動をして、食べ物に気をつけて、と言われた。
随分次から次へと出てきたものだ。
もともとは、ひどい腰痛でMRIを撮ったのがきっかけだった。
腰痛は今、痛み止めをたくさん飲んで凌いでいる状態だ。
と、こんな病気の話を書いても何もならない。
私が書こうと思ったのは、実は自分の意思の弱さについてである。
私はもともと長生きなんかしたいと思わないタチで、自分のことが自分でできないほど歳をとるのはたまらないと、若い頃から思っていた。
太宰治のように四十そこそこで、とは言わなくても、老醜をさらす前にさっさと逝きたいものだと思っていた。
ところが最近は全く考えが変わってきた。
妻には苦労をさせたから、老後はちゃんと優しくして、もちろん最後まで見て、世話して、妻が充分生きて逝ったあと、自分も逝こうと思うようになった。
だから、それなりに長生きしなければならないことになる。
ところが最近はこんなへんてこりんな病気ばかり患って、塩分を控えめにしろだの,食べすぎないようにしろだの、運動しろだの、色々と医者から言われている。
私は、週の半分ほどは実家の母のところに泊まる。
介護のためである。しかし、家ではある程度抑制の効くことが、ここでは全くダメになる。
塩分たっぷりの佃煮をむしゃむしゃ食べ,コンビニ弁当を食べ,ストレスから大食いし、運動は全くしない。
そんなんで長生きできるのか!?
佃煮を頬張りながら、もういいんだ、早死にしても、という考えが頭をよぎり、あわてて,いや、ダメだ,オレは早く死ぬわけにいかないんだ、と思い直すのだが、1時間もすると紅茶を飲みながらチョコレートを食べていたりする。
いかんなあ。
これはこんなことしてエッセイに書いている場合でなく、本当に改めなければならない習慣である。
長生きかあ。
長生きするのも楽じゃないなあ。
そう思う今日この頃なのです。
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