生まれて初めてダイエット
腹が出た。
これはかなり見苦しい。
いくら年齢が年齢とはいえ、やはり自分が許せない。
去年の夏までは、実はせっせと渋谷まで通っていた。それだけでも効果があったのだろう、腹はほとんど出ていなかった。
しかし訳あって、渋谷に通わなくなって9ヶ月、腹が見事に出てきた。
白髪が増え、歳をとるのは仕方のないことだが、腹が出るのは仕方がないことではない。
これは自分の怠惰が原因である。
そこで、この頃ちょっとした外出や買い物は車を使わず、時間をかけても歩いていくようになった。
もう一つ、運動をすべきなのだろうが、これが体がいうことをきかない。
腰にくるから腹筋はもうとても無理だし、スクワットとか、足腰を使う運動をやると、腰が痛むようになった。
ううう、歳はとりたくない。といっても、もともと私は腰痛持ちだから仕方ないのである(言い訳)。
そこで、ここのところ、食事の量を減らすことにした。つまり、これはダイエットなのか?
今まで,ダイエットの経験はない。って、必要なかったから。でも今回はさすがにそうも言ってられない。
でも、やみくもに減らすのでなく、どこかで聞いた、炭水化物をまず減らす,という作戦に出た。
と、量を気持ち減らすようになって3、4日もすると、少しではあるが腹がスッキリしてきたような気がした。これはいい兆候だ。
鏡に自分の腹をうつしてみても、明らかにへこんでるように見える。
この調子で行こう!と思った矢先、ついついダイエット未経験者の私は、早速意志の弱さを露呈してしまった。
うっかりテーブルに誰かが置いた煎餅だの、チョコだのを食べてしまったのだ。
ちょっとなら良かったのだが、ひとつ食べると、もうひとつだけ、とついつい手が伸び、3つ、4つ、とたべ、もうひとつで終わり、などとやってるうちに煎餅を一袋食べてしまったのである。
これか! と私は痛く感動してしまった。これがダイエットの難しさなのだ。なるほど、と納得したのである。
以前は通勤に1時間半かかっていた。これはとても良い運動になっていたということを、本当に初めて知った。
今はどうだろう。
この醜い腹,なんとしてくれよう。
いや、負けてはいけない。方法はあるはずだ。私はステキなおじさんになるのだ。
頑張ろう! 決意を新たにした深夜0時7分なのであった。
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