HAND1-07
♠CEOルーム
「楽にしたまえ」
「はっ」
言われるがまま、
もっとも、少しも落ち着く感じがしないのは今置かれている
呼び出された
「対戦校はフィエール女学院に決まった」
やはりヘンだ。前置きが
いや待て、それより。
「当然知っている学校だな?」
「はい。ポーカー
「その通り」
ロウ=ハミルトン。シンガポール
その
そのハミルトン=
しかし、相手にとって不足なしではある。人間関係を加味しなければ、
「そして厳命だ。勝て。必ずだ」
「…………え?」
この段階で
「私の、コーチとしての実績を示すためですか?」
「練習試合での勝利を君の実績に
否定されるのはわかっていたが、
「
これは、新規に
「そんな時に君から届いたリクエストは、運命的にさえ思えたよ。我々
「………………と、いいますと?」
おい。ちょっと待て。話がとんでもなくきな
「ちょうど
「っ!?」
……正気か、この男は。
まさか。本物のカジノ利権を、
練習試合のブッキングを
完全に
そうだった。平気でこういうことをする男だ。
とめどなく
負けたら
「理解したか? 返事は?」
「あ、あの。この前のレポートの通り、新入部員はまったくの初心者で……」
「理解したかと
「…………言葉として理解はしました。が、厳しい戦いになることが予想されます」
「君の教育者としての資質が低いからか?」
「………………」
さすがに『はい』とは言えなかった。ポーカーに
「まあ、君の資質に関しては結果が全てを示すだろう。教育者として
「……
「君自身が思っているよりも、私は君のことを買っているのだよ。論理的思考力、有事の
「………………」
つまり、負けた時の
「ただ、もし
「………………」
「表立って
さすが、
だがそれは、
「その点、君を
「では、負けた場合……?」
「
「
「いや、男に『母』と言うのはおかしいか。要するに
「………………………………」
声に
「話は以上だ」
「…………あ、あの。質問が」
「次の予定が
高級
「その場合……
心配しているのは、金のこと。ただそれだけだった。
その前提が
「相応なものになる。言われなければわからないか?
ああ、わかっていたさ。半減どころじゃ済まない。真面目に就職した方がマシだったレベルまで減給されることは、想像に
だからこそ、
「日程は伝えた通りだ。
「………………はい、必ず」
そうだ。勝つ。勝つしかない。勝てば丸く収まる。勝てば、何も失わずに済む。
対戦まで、約ひと月。あまりにも
できるかどうかなんて自問する余地もない。やるしかない。
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試し読みは以上です。
続きは製品版でお楽しみください!
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