第1話 俺が勇者になった瞬間

歩き始めてからどれ程経ったのだろうか。

目の前には、あからさまなものがあった。

「なんだ、これ。」

俺の目の前には、でかい岩に剣が刺さっている恒例のやつがあった。

あれ、もしかして俺、剣抜いたら勇者になれんじゃねぇの?

「いや、そんな簡単に抜けるはずは...。」

そう言って剣に手をかけた瞬間

「ぬ、抜けた!?」

全然力も入れていないのに抜けた。

そして、すぐにどこからともなくアナウンスが流れた。

「おめでとうございます!あなた様には本日をもちまして勇者になって頂きます。せいぜいお亡くなりにならないよう頑張ってください。」

いやいやいやマジですか。

マジで俺勇者になったんすか。

「つか、お亡くなりにならないようにってことは、敵でもいんのか?」

ま、考えても意味がねぇ。

死なねぇ様に頑張ってみるか。


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居眠りから起きたらあからさまなRPGだったんだが れいん @reinn_kisaragi

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