居眠りから起きたらあからさまなRPGだったんだが
れいん
プロローグ 居眠りから起きたらRPGだった
その日は7月の初めだった。
やたらと風が気持ちよくて、いけないとは思いながらも居眠りをしてしまった。
それが悲劇の始まりというか、喜劇の始まりというか。目が覚めるとRPGだった。
俺はその手のゲームはやりこんでいたから、すぐに理解した。
これがゲームの始まりだと。
「ここは...RPG?何で?...生き残ればいいのか?」
そもそも俺はこれが夢なのか現実なのかは分からない。ただどちらにせよ、自分がゲームの主人公なんてことはほぼないのだから、夢なら覚めるまで楽しむのだ。
そう考えた俺は夢か現実かもはっきりしないまま、あてもなくただひたすらに歩き出したのだった。
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