第9話第二世界:平行線上のアリア①

 最近、巷では[A&VRMMO]とやらのゲーム?が流行っているらしい。


 なんでも、ナノマシンを用いたコンタクトレンズ型いんたーふぇ?を使った完全次世代型体感覚しゅみれーと?で、現実の世界でバーチャルゲームを体験出来るらしい。よく分からないけど。


 普通の一般女子高生にはきっと無縁の世界なのだろう。何せ、私はそこまで興味がない。


 只、何処もかしこも、その話題で尽きないようで通学中のバスの中でもその話題を話している人達がたくさんいたのだ。学校に着いてもどうやら同じらしい。


「おはよう、リア。」


「あ、おはよう。あーちゃん。」


 私は 友達の[あーちゃん]こと[村瀬 敦子(むらせ あつこ)]に声をかけられ教室に入って行く。


「リア、そう言えば聞いた?[A&VRMMO]。」


「え?あ、うん。」


 どうやら女子高生でも興味のある人はいるようだ。


「聞いたけど、何?」


「いや、聞いたけどって、リア。結構凄いらしいよ。[ファンタズ・マテリア]」


「んー?ファン〇のマテ茶味?何それ?美味しーいの?」


「いやいや、ファ〇タのマテ茶味は流石に無いやろ。」


「そうかー。無いかー。」


「無い無い。」


「「…………」」


「いやいやいや、何でやねん!今その話題で持ちきりやん!はっきり言って、A&VRMMO自体そのソフトの為に開発されたって言っても過言じゃないって言われてるんですけど!」


「んー?そーなん?何の話なん~?」


「そーだよ!て何の話だよ!リアはいったい何を聞いたんねん!全く、思わず似非関西弁で突っ込まーな、いかんくなったやないかい!」


「えー。せやかて普通の女子高生はゲームとかあんま興味無いんちゃうの~?」


「いやいやいやいや、せやからこれは、普通のゲームとは……まーええわー。」


「なんねー。もー。」


 ガラガラガラ


「ほらー、席につけー。ホームルーム始めるぞー。」


 ガタガタ


「起りーつ!礼!」


「「「「おはようございます。」」」」


「はい、おはようさん。」


「着席」


 ガタガタ


「あー、始める前に1つ、いいかー。今、話題になっている[A&VRMMO]だが、今使っているやつは居るか?」


「「「「はーい。」」」」


 ウワッ!何か凄い、いっぱいいる。と言うか私以外全員だった。あれ?ひょっとして、私、乗り遅れた?


「あー、やっぱりかー。えーと?使って無いのはぁー[橘 阿莉亜(たちばな ありあ)]だけか。えー、まー、気付いているやつもいるだろうが、学校では[A&VRMMO]の規制が入る。まー、ぶっちゃけ、学校内全面にフィルタリング掛けるだけだがな。まー、学校側としては堂々とカンニングとかされては困ると言うことだ。」


 クラスでは「えー」とか「マジかー」とか騒いでいる。なるほど、あーちゃんが言ってた凄いとはこの事か。確かに学校側が気が付かなければカンニングし放題だったのだろう。クラスの様子を見るにそんな感じだ。


 それ以外は何とも普通に授業が進み、時折、あーちゃんとは何故だか目が合い微笑まれた。(あーちゃん!そんなん見せられたら惚れてまうやろ!)とか私も心のなかで似非関西弁突っ込みしてみる。


 ふふ、なんだかとても楽しい。こんな普通の生活がとても心穏やかになる。なんでだろ。不思議。あー。なんだか、ぽかぽか陽気で眠くなりそう。



 ~~~~


「……ア……アリア……………アリア!おい!起きろ!」


「!」


「何してる!早く立て!急がないと奴らがくるぞ!」


「え?」


「早くしろ!死にたいのか!」


「あ、アルビン。ゴメン。ちょっと意識飛んでた。状況はどうなってる?」


「あまり良くない。徐々に囲まれつつある。何とか突破口を開かないと全滅するぞ。」


「そう。なら私が突っ込んで奴らに隙を作らせる。その間にアルビンは、一番手薄な所に砲撃で突破して!」


「バカ野郎!そんな一番危険な役お前にやらせられるか!」


「じゃあ、どうするの?これが確実に一番多く助かる方法なのよ!」


「だが!」


「時間が無いの!早く決断しないと本当に全滅よ!」


「くっ、すまない!用意しろ、お前ら!突破口は、この[アリア・タチバナ]様が開いて下さる!一人でも多く生き残るぞ!」


「「「「おお!!」」」


「もう、行くわ!」


「すまん!必ず生き残れ!」


「あなたも!」


「援護射撃!打て!」


 タタンッタタタタタンッ


 続けてアリアも突っ込んで行く。両腕の電磁シールドと鳳来式双剣術を駆使したレーザーブレードで敵である機獸を屠ふっていく。


「アルビン隊長!5時方向隙が出来ました!」


「よし!爆裂弾!砲撃!てー!」


 ドーン!


「行くぞ!!移動開始!」


「「「わああああっ!!」」」


 タタンッタタタタタンッ


「GO!GO!GO!GO!GO!」


 タタタタタンッタタタタタンッ


 キンキン ドーン!ヒゥゥゥゥ ドーン!


「ガッ!」ドーン!


 タタンッタタンッタタタタタンッ


「アリアァァ!」


「私はもう少し押さえていく!早く行け!」


「わかった、無理するな!合流地点はZ3_S2だ!分かるな!」


「もちろん!」


「先に行く!」


「はいなー!」



 タタタタタンッタタタタタンッ


 ………………



「ハアハア、あはは、何とか今日も生き残ったようね。」


(あれ、合流地点何処だっけ。えーと?…………アルビン、ゴメン。合流はもちっと先になりそう。それにしても、疲れた。少し休みたい。どこか、あ、あの巨木の上なら何とかなるか。)


 巨木に登り足場を補強し体を固定する。「はー。これでしばらくは休めるかな。あーあ。早く、この世界、平和にならないかなー。てかいい加減帰りたい。もー!老師のアホ!」そんな事をぼやきながらアリアは眠りに就くのであった。





 ~~~~~~



「お………あ……おきろ!橘 阿莉亜!」


 ぽかっ。


「ん?」


 周りをキョロキョロした後、頭の上から声がした。


「俺の授業は寝るほど、つまらんか?橘 阿莉亜くん?」


「あ、れ。あ、あははー。せんせー、おはようございます。本日はお日柄も良く。」


 ぱこん!


「アイタ!(>_<)」


 キーンコーンカーンコーン

 キーンコーンカーンコーン


「はー。橘、もう少し真面目にやれ。まったく、学年主席がそんなんじゃ他の生徒に示しがつかんだろ。」


「はーい。」


「以後気をつけろ。よし、終わり!」


「起立!礼!」


「「「ありがとうございました。」」」


 …………


「ぷっ。あはははは、マジウケるですけど、リア最高!あはははは!」


「あーちゃん。もー。笑い事じゃないよー。絶対、片桐せんせーに目ぇー付けられたよ。」


「いやいや、マジ目にあんな受け答え寝起きじゃ出来ないつーの。どんだけ神経図太いだよ。」


「いやーそんな誉められてもー。照れるぜ!」


「誉めて無い。って、こういうノリ好きだよなー、リアって。ふふ。」


「あーちゃんも好きなくせにーウリウリ。」


「あはは、止めって、あーそうだ!リア!帰り何か用事ある?帰りに付き合って欲しい所あんだけど。」


「うーん。いーよ。特に用事ないし。」


「ほんとー!ラッキー!実は[ファンタズ・マテリア]イベントでどーしても2人じゃないと手に入らないのがあってさー」


「ふーん。ふんふん。なるほど、なるほど、あーちゃんは私に借りを作りたいのだね!(^_-)☆」


「あーもー、そ・う・で・す・よ!今度リアのも付き合うからさーぁ。いいでしょ~ぉ。」


「そんなん上目遣いでお願いされたら断れんやんけー。」


「あははー。じゃあ、よろしくね!また後でねー。」


「うん。後でねー。」


「しかし、これが彼女と話した最後の言葉だった。」


「なんでやー。もー。」


「あはははは。」



 …………………




 ざわざわ ざわざわ


 街中の喧騒の中、特大広告がモニターに映し出されていた。


「あ、リア!リア!あれだよ、あれ![ファンタズ・マテリア]!」


「ふーん。あれが、そーなんだー。」


「そう!あれが![RLUS(real・level・up・system)]搭載のA&VRMMORPG[ファンタズ・マテリア]!このゲームでイベントをこなせばこなす程、リアルの上げたいステータスを上げられるドーリムマシンゲーム!しかもチョー楽しい!めっさハマル事、受け合い!と言う訳で、ねー、リアも一緒にやろーよー。基本無料なんだし、ね!お願い!」


「えー、うーん。でもAVRレンズ、入れるの怖いしなー。」


「ふっふーん。そう言うと思って、ジャカジャン!なんと、目薬タイプもあるのですにゃー!」


「いや、にゃーて。今度は猫キャラ?あーちゃんはキャラ定まらんねー。つーか、ジャカジャンってなんなん?しかも、なんで、そんなん持ってんのー。」


「実は私もこれに替えようかと思ってねー。でも今回はリアに私の全てを上げちゃう。」


「全てはいらんつーの。もー。本当、こういう時のあーちゃんは、強引だなー。」


「えー。そーかなー。でも、ね!ね!いいでしょー。」


「はー。もー。今回だけだよー。」


「やたっー。流石!リア愛してるぅー。」


「はいはい。って、もー!キスしようとしないのー!」


「えへへー。じゃ!はい!早速、上向いてー。」


「ん。入れるのやっぱ怖いなー。」


「大丈夫。やさしくして上げるから。」


「………変態。」


「なんだとー。えい!」


「ん!いきなりー!」


「はいはい。次、左目ねー。」


「うー。」


「ほい。終了!馴れるまで、ちょっと掛かるらしいけど、どう?」


「うー。変な感じ。あ、でもだんだん見えてき」


 ういぃぃーん


 ぴろるろん。ぴろるろん。


〈いらっしゃいませー。〉


「?誰?」


〈私は[queen]。このAVRデバイスの管理システムAI………とでも言いましょうか。そんな感じの存在です。〉


「そんな感じって、曖昧にも程があるわ。」


〈たはは。まあ、良く言われます。〉


「言われてるのか。ダメじゃん。後、何でqueenなのに男声?」


〈まー、そんな事はさておき。〉


「あ、全部、流す方向なのね。」


〈私はイベント発生時、イベント終了時、レベルアップ時、後ヘルプ機能で乱入致します。〉


「乱入するのか。うん、人の迷惑考えろ。」


〈いやー素晴らしい突っ込みスキルですね。一家に一台欲しいくらいです。〉


「いらんわ!つーか、家電扱いすな!」


「あ、何?管理AI?」


「う?うん、そう、それ。」


「あー、突っ込みたくなるよねー。」


「まーねー。」


〈まあ!貞操の危機!〉


「喧しいわ!」


「あはははは!リア独り言激しい人みたいになってるー。」


「指差して笑うな。」


〈あはははは。〉


「お前が笑うな!」


〈うほん。失礼いたしました。では早速初めましょう。カップル限定イベント!熱々スキンシップレース!ルールは簡単!制限時間内に如何に熱々に為れるかを競うゲームです。制限時間は〉


「ちょっと待ったー!」


〈おおっと!ここでちょっと待ったコール!〉


「喧しいわ!なんだよ!ちょっと待ったコールって!じゃなくてってもう!私、こんなキャラじゃないのにー(。>д<)」


〈えーと?ヘルプですか?〉


「そう、というか、段々どーでも良くなってきてるけど、そんな感じ。えと、私達、良く見なくても女子同士なんですけど、カップル限定イベントしても問題無いの?」


〈はい、カップルですよね?〉


「………えーと?あーちゃん、うちらってカップルなん?」


「ええ!リアちゃん!うちとは遊びだったんえ?」


「いや、遊びだろ、これ。」


「ひ、ひどい。リアやんのヒ・ト・デ・ナ・シ(///∇///)キャッ」


「…………。」


〈あー。イチャつくのは余所でお願い致します。〉


「喧しいわ!」


「と、言う訳でうちらカップルやん。イベント進めてーな。」


「なんでやねん!(゜o゜)\(-_-)」


〈お後がよろしいようで。はい、では、きちんと落ちが付きましたし、問題が無ければ、先に進めたいのですが。〉


「問題大有りやー!つーか問題しかないわー!」


「お願いー。このイベント、クリアーしたいんよー。ねー。」


「はー。まあ、ええわ。で、これクリアしたら何貰えんの?」


〈はい、このイベントはお二方のlackを引き上げる特別イベントです。他のイベントでは中々上げられないんですよ。〉


「さよですかー。まーいいんですけど。で?制限時間内に熱々の食べ物を食べればいいんだっけ?」


〈な!何故それを!貴女、中々洞察力がありますね。イチャイチャするだけのバカップルをどん底に叩き落とすイベントだったのに、そこを見抜くとは!〉


「へー。そーなんーだー。(棒読み)」


〈では、只今の時間より30分以内に熱々になってください!熱々スキンシップレーーース!レディィ~ィ!ゴー~ぉ!〉


「暑苦しーなー。さて、と、あーちゃんラーメンでも食べに行く?」


「うん。そーだね。激辛ラーメン食べヨ。❤️」


「あー。あんまり辛いの食べると頭がパーになるらしいよ?」


「え?お尻が痛くなるんやなくて?」


「下品ですよ。あーちゃん。」


「えー。リアが言い出しっぺやないの~。」


「はいはい。悪うございました。ていうか、私はお尻の話は一切しておりません。で、何処行きたい?」


「うーん。カレー食べたい!」


「カレーかー。じゃ、デパ地下の銀カレーでいいよね。」


「うん。そーだね。こっから近いし、そうと決まれば、レッツゴー!ほーら。早く行こ行こー。」


「ちょっ、押すなって。もー。」


〈最近の女子高生はSNSトーク張りに会話の内容が、すげ変わるの、早えーッすね。ラーメン何処逝った。〉


 …………


〈結果発表ォォー!熱々ライン通過!阿莉亜・敦子ペア!合格!お二方のlackが500ポイント上がりました。〉


「え、嘘、そんなに上がるの?」


「え?500ポイントて凄いの?」


「凄いよ、他のポイントも上がっても精々5ポイント位だし。」


「へー、そーなんだー。」


〈はい、お二方は通過合格一位でしたから。〉


「え!嘘!なんで!超ラッキーなんですけど!」


〈はい、やはり多くのバカップルが熱々の意味を勘違いしたのが勝敗を分けましたね。ざまあ。〉


「陰湿やなー。悪意しか感じられへんわー。」


「せやね。」


「てゆーか、うちらスキンシップとか、してないんだが。」


「あ。」


〈あ。〉


「……………」


〈だ、大丈夫です。カレー食べに行かれる時に背中に触れあってましたから。無問題です。〉


「触れあってって、背中押されただけだが。」


〈はい、スキンシップです。〉


「そうかー。」


〈そうです。〉


「ま、まあ、管理側が良いって言うならいいんじゃない。」


「せやな。」


〈と、言う訳で次回のイベントで、またお会いしましょう!お相手は管理AIらしいぞ![queen]でしたー。それじゃあー元気に!sea you next time! BYE-BYE!〉


「………」


「………」


「いっつもこんなん?」


「こんなん。」


「はー。こんなんに毎回乱入されるのか。頭痛くなってきたよ。」


「ゴメンねー。一人だと辛くって。( ̄∇ ̄*テヘヘ」


「あー、まー、かなり分かるので何も言えない。私も同じ立場なら確実に巻き込んだし。」


「あ、リアもそー思う。助かります。m(__)m」


「しかし、こんなんで良く辞めるやついないよなー。」


「まあ、実際貰えるステータスは真面目に使えるし、慣れればだいぶ楽しいからね。このゲーム。私もこの間の中間テスト、ステータスあげてたら結構、順位上がったんだ。なんとクラス5位」


「あー、そういえばそーだった。あーちゃん今回頑張ったなーとか思ってたんだ。毎回、前日に泣きついてたのにとか思ってた。」


「ふふん。私頑張った!前日までステータス上げて、その日の晩に全教科詰め込んだのさー!」


「いや、毎日やれよ。でも、効果あるんだぁ。」


「そう、驚く程に内容が理解できて、自分でもびっくりだったよ。しかも、前日までは、ゲームしかしてなかったのに。」


「へー。そりゃ、皆ハマるわけだ。」


「体力も結構ついたんだー。ボディライン綺麗になった。」


「ほー。そりゃ、凄い。」


「でも、突発イベントとかも多いから、探さないと中々ステータスポイント上げられないんだよねー。」


「まあ、簡単に手に入るなら人は努力を忘れるからねー。継続は力なのだよ。あーちゃん。」


「ううっ。楽して勝ち組になりたい。」


「あーちゃんは、結構、楽して勝ち組に成りつつあるけど。」


「そ、そーかなー(///∇///)テレテレ」


「誉めて無いよー。( ̄ー ̄)」


「あはは。あー、そうだ。ステータス確認しとかなきゃだ。lack上がったから、何かスキルとか付いたかなー?」


「スキル?スキル付くの?リアルで?」


「そーなんだよー!ステータス派生のスキル!私はこの間、思考加速のスキルを手に入れてテストで勝ち組になりました。ブイ!(^_^)v」


「へー。そんなのあるんだ。」


「そー。あと、元々の得意分野とかもスキルに成りやすいみたい。私の場合は料理と話術かな。スキルの後ろにレベル表記があるんだけど、レベルが上がるのが目に見えるから、頑張った分だけ満足感あるよね。そう言う所もハマる原因かもねー。」


「ふーん。成る程、成る程。」


「リアのステータスどーなん?」


「ん?そういえば、どーやって見んの?」


「えーとね。AR表記で人形のマークあるでしょ?」


「うん。」


「それを、ポチっと押す感じでやるとステータスが見れるよ。後、スキルとかは、別シートに切り替えるとみれる。」


「んー。?」


 スカッ、スカッ。


「何してんの?リア。」


「いや、押せない。」


「えーと。そーだねー。空中をいくら押しても反応はしないよねー。」


「………え?」


「………ぷ。」


「ぷ?」


「あはははは!何?マジなの?リア!あはははは!わらっ、笑い殺す気か!」


「な!何?なんなの!」


「もー、ARなんだから、触るんじゃなくて頭で考えて操作するんだよ。」


「………あー、そうなるのね。」


「そーなるのんです。」


「もー、初めて使うんだから、最初に言ってよ。」


「だから、言ったじゃん。て、いいから早くステータス見てみなよ!」


「はいはい。」


 ステータス表記


[現在、二つの固有ステータスが存在する為、表示が出来ません。表示するためにはステータスの統合が必要です。統合しますか?]

《 yes / no 》


「ん?なんじゃこりゃ?」


「ん?ステータスみれた?」


「いや、なんか統合?しないと見れないみたいな?これ統合してもいいんだよね?このままじゃ見れないし。」


「え?なにそれ?」


「yes、と。」


 ビガッ……ガガガ…ザザ…


「あれ?何こ…」




―プチューン―









































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