第6話 第一世界:異世界の歩き方 中級編
[オネグ]市 職業斡旋ギルド前
~~~~~
「ここですか?」
「ここっぽいね。」
「Q!Q!やはり、こういったギルドではテンプレが発生するのでしょうか!ワタクシ、楽しみでドキドキしますわ!」
「いや、どーだろうね。でも有り得るかも。
僕達皆、女子と子供のパーティーに見えるからね。」
「ソナちゃんだけは大人っぽいけど。」
「花音さんも十分魅力的ですよ。」
「ふふ。ありがとQ君。」
その会話を聞いて砂を吐くライブ。
「 何の話だ?」
話を聞いていない宙奈多。
「いえいえ、良く異世界冒険譚とかって話の冒頭のギルドで絡まれるじゃないですか。」
「そうなのか?ゴメン、アタシそうゆうの読んだ事無いから。良くわからなくて。」
「ソナちゃんソナちゃん。一般常識じゃないよ。」
「え?そうなのか?ふざけんなQ様!」
「えー。なんで僕、キレられたの?て言うかそろそろQ様やめない?」
「うるせーよ。Q様〰。」
ハニカミながら答える宙奈多。
「さーさー。いつまでも入り口でたむろっていても他の人達の迷惑ですし早くはいりましょう。」
ライブは早く入りたくて仕方がないようだ。
「んじゃ、入りますか。」
「はいですぅー!」
「そーだな。」
「おー。」
と言う訳で中に入ると受付カウンターがズラリとならんでおり人が何人も並んでいる。
カウンターの上には様々な職種が書かれた看板がかけられており職種によって並ぶ場所が決まっている。
「どれ並ぶんだ?」
宙奈多が訪ねるが指だけ方向を指してずんずん進む。
僕達はそのいずれも並ばず、奥の緊急依頼の掲示板を見に行く。
其処には様々な依頼が貼られていたが、どれも1日から長くて5日の依頼が貼られ誰でも受けられるが失敗すると賠償金が発生するものばかりである。
隣には常時依頼も貼られているが、間違える人いるんじゃと思ったりもする。
その中のからこれ絶対賠償金狙いだろうといった依頼を幾つか見繕う。
何故それを選んだかと言えば、報酬が良いからである。
例えば
[緊急依頼]
[生命草花の蜜Χ50リットル]
[成功報酬8500000♭]
[アルマー商会:直接受け取り]
[失敗賠償8500000♭]
[申請日10/10]
[期日:11/10]
この緊急依頼、実にいやらしいのだ。確実に何も知らない新人の失敗を狙って依頼を出している。
一つ目に緊急依頼なのに期日が1ヶ月と緩い日数なので、新人でも出来るのではと思わせている。
二つ目に危険生物とは関係なさそうで、実は危険生物からではないと50リットルもの蜜は集め難い。
三つ目に、だからこそ現物は希少で売り出されていたとしても、かなりの高額、もしくはオークション販売でお金の無い新人には手も足も出ない。
四つ目に、正式な依頼なので、依頼失敗のまま日数が過ぎれば、身分証がブラックリストになり、街に入る事が出来なくなる。そして捕縛されれば、依頼主に強制的に賠償を支払わされる事になる。
因みに[オネグ]市から生命草加のあるアルバース密林まで車で片道5日は掛かる。
そして、生命草花の分布地は[キラービー]の縄張りである。
[キラービー]は、体長1メートルの毒蜂だが、単体だと討伐ランクC程度だ。しかし、群大になると話は変わり、討伐ランクAまで上がる。そして、この縄張り、厄介な事に同じ討伐ランクAの[ウォーリアベア]が出没するのだ。
いわゆる蜂蜜、食べたいなー的な理由で。
そして、緊急依頼なので、一度受けたらキャンセルは効かないのである。
「なあ、大丈夫なのか?これ?」
宙奈多が内容を見て依頼書の真の意味に気付き訪ねてきた。
遠巻きにニヤニヤしながらこちらを伺うオッサン達がいる。
恐らくそういった手痛い洗礼を受ける人の効率を上げる仕事をしているのだろう。
借金を払えなくて鉱山行きか娼館行き。
そう言えば、あったな。そういった流通。
「まあ、大丈夫でしょう。」
そう言って他にも数枚めぼしいのを剥がし依頼受付に持って行く。
受付に着くと受付人の男性が「確認します。この依頼をお受けに成られるのですね。以降この依頼のキャンセルはできません。それでも宜しいのですね?」と念を入れる様に聞いてくる。
どうやら初顔の新人だと思われたのだろう。言い含めるように何度も念押ししてくる。確かに初顔の新人なのだが。
「はい、よろしいです。」
笑顔で快諾すると、軽くため息を吐く受付の男性。
「かしこまりました。では身分証明の提示をお願います。」
「ほい。」
と四人分の身分証を受付に提出す。
「あと、この依頼も」
と依頼書をあと5枚程渡す。
ドン引く受付男性。
◇
「では、依頼を受理いたしました。尚、直接引き渡し依頼ですのでトラブル回避の為、こちらから鑑定士をお付けいたします。
依頼品をお持ちでしたらこれから商会に参りますが如何されますか?」
どうやら受付男性は僕達がもう既に現物を入手済みだと思った様だ。
「いえ、今はまだ依頼品を持ってないので30分後位にまた来ます。」
「そうですか、ではお待ちしております。」
「よろしく」
そう言って外に出ると何やら先程、遠巻きでニヤニヤしてたオッサン達が少し後ろから着いてきている。
僕達はのんびり歩きながら建物の角を曲がり消える。
勿論、座標スキップだ。
◇
目の前にウォーリアベアがいる。
ウォーリアベア Lv356[♂]
情報ランクC
スキル:突進・噛みつき・突き刺し・引っ掻き・咆哮・冬眠
「おい!」
宙奈多がQを睨む。
仕方がないのでジャンプして顎パンチして気絶させる。
「おい。」
宙奈多がジト目で見てくる。
「えーと、とりあえず爪だけ回収しましょう。あ、殺さないで下さい。生態系を崩したくないので。後、これを皆さんに。」
と言ってバタフライナイフを渡す。
「何?これ?」
「見ての通り良く切れるナイフです。これを使って爪だけ頂きます。こんな感じ。」
言ってQはお手本を見せる。
「「「なるほど。」」」と三人も爪を切る。
「とりあえずメインはキラービーの蜂の巣ですね。サクサク行きましょう。」
ノリノリで進もうとするQに「え?生命草花の蜜じゃないのか?」と聞く宙奈多。
「え?」と首を傾げるライブをしり目にQは「花から蜜採ってたら、いつまでたっても終わりませんよ。せっかく集めて下さっている方々がいるのですから、効率良く採集しませんと。」
「あー、そーゆ事。じゃあ、戦闘モードになった方がいいな。」
「「はあ?」」とライブラリーとハモってしまった。
「えーと、宙奈多は殲滅戦でもするのかな?」
「え?なんでそーなる?」
「いや、戦闘モードで惑星破壊するんですよね?」
「はあ?するか!なに言ってんだよ!」
「いえ、Qの言っている事は正しいですわ。宙奈多さん。」
「な!」
そうなのだ。戦闘モードとは本来、基礎ステータスの段階別制御解放プログラムも兼ねているのだ。
殲滅戦でも考えない限り、モードチェンジする必要はない。
なので、先程の僕達の格好はかなりヤバめだったのだ。
気付いたライブはナイスファインプレーである。
因みに通常モードは対象のステータスに付随して[対象に対し10%増強]+基の身体能力である。つまり、相手の基礎能力が高ければ高いほど、相手に合わせこちらも強くなる設定である。そうすることにより、手加減の感覚をいちいち変えなくて良いと言うメリットが派生するわけだ。
「宙奈多さんは、ご自分のステータスもうお忘れになりましたの?」
ライブに云われて、「あー。そーだった。」と納得する宙奈多。
「では行きましょう。」
「なあ、そう言えば冬眠てスキルなのか?」
「……さあ。」
「宙奈多さん。それは突っ込んじゃダメなやつです。」
「……」
「……」
「何でじゃあー!」
そして作業は3分も掛からなかった。
何せキラービーの蜂の巣の位置は3Dマップの詳細で確認できるし、見つければQが蜜を吸出し、キラービーが襲ってくれば、宙奈多がデコピン、花音とライブは空気銃で痺れさせる。
後はさっさと作業をこなすだけ。
途中、宙奈多と花音のレベルが上がった。
経験値はあらゆる行動で入る。
実際問題、息をするだけでも入る。
何せ経験の値なのだ。
数値化しているので解りやすいが、ぶっちゃけ表記不可ではレベルが上がった事しかわからない。
実感がなければ積み重ねる気力も起きない。
つまりステータス表記の意味が無い。
何とも言えない虚しさがある。
強くてニューゲームはこんな感じなのだろうか。
他の依頼も似たような感じで終わり30分も経たないうちに[オネグ]市に帰ってきた。
直ぐに職業斡旋ギルドに出向き、先程の受付男性にアポを入れる。
「おや、思ったより早かったですね。では私と鑑定士が一人付き添います。今から行けますか?」
受付男性が促したので、「はい、よろしくお願いいたします。」と答える。
向かう道中、受付男性から[アルマー商会]の愚痴を聞かされた。
何でも緊急依頼を使って人身売買用の人材を手に入れているのだが、書類上では不正が無いため取り締まれないのだとか。
なので、ガツンと凹ませたいと常々思っていたそうだ。
そんな折、僕達が商品を既に持っている様子を感じてチャンスだと思ったらしい。
そして、後の5枚の依頼も同じ[アルマー商会]のものだ。
因みに全ての報酬合計56200000♭。
店が軽く傾く金額である。
だとしても、今回採集したものは全て高額で取引されるものなので、上手くやれば元をとる位、訳無いのだろうが。
そんな話をしているとギルドでニヤニヤ顔していたオッサン達が数を増してマジ目腐った顔をして囲み始めてきた。
「お前達[アルマー商会]の雇われ者か!」
受付人が青い顔をして叫ぶ。
しかしオッサン達はニヤニヤし始め、「知らねーなぁー」と近づいて来る。
そしていい放つ。
「痛い目見たくなきゃ、懐のもん全部置いてきな。」
「来た〰ぁ〰テンプレナウ〰!」
ライブが若干壊れた。
どうやら、金を払わず、高額採集物を奪い、俺達を売っての一石三鳥を狙っている様だ。
だが、オッサン。相手が悪い。自分で言うのもなんだが。
僕もやれやれと前に出ようすると宙奈多が先に前に出て射殺すような目付きでオッサン達を睨み付ける。
ビビるオッサン達。
(あ、死ぬな。このオッサン達。)
Lv50程度のオッサン達に宙奈多一人だけでも過剰戦力だと言うのに。
半殺しどころか殺しかねないと瞬時に結論にいたり、命の大切さを宙奈多に教え込む様に懇切丁寧に説得するQ。
「キラービーの時はちゃんと加減出来てただろ!」と言ってうざがる宙奈多。
「いえ、初め何匹か仕留めてました。」
「や、だって気持ち悪かったから。」
「だから、ベレッタあげたじゃないですか。」
「や、何か飛び道具って苦手で。モジモジ」
等と二人で盛り上がっていたら、無視されたオッサン達がいきり立って襲ってきた。
その瞬間〈パスパスッ〉との音と共にオッサン達がブッ飛んでゆく。
花音の両手には火を吹かない拳銃が握られている。
[ベレッタM84改エレクトリカルエアリアルバースト]感電式空気弾使用。
要するにライブラリーデータ内にあったデータを基に魔改造した空気銃である。
弾は圧縮空気なので必中スキルと相まって、カートリッジも換えずに撃ち放題、当たり放題、痺れ放題の仕様となっている。
先の依頼品を収集するのに皆でいちいち近接戦闘?して廻るのも面倒くさかったので三人に渡してあったものだ。
まあ、相手が飛んでるので結果そうなった訳だが。
だが、宙奈多は飛び道具はいらないとの事で花音に渡していた。
(せっかく百発百中なのに。)
因みにデコピンの方が威力は高い。
なので勿論、手加減はしている。
今は宙奈多も花音も自己能力制御の触れ幅の感覚を概念プログラムを介して理解しているので問題ないだろうが、[対象に対し10%増強]は意外とヤバいのだ。
どれほどヤバいかと言うと感覚無視でデコピンすれば確実に相手の頭と体はサヨナラする。
そんな意味合いも込めての[ベレッタ]だったのだが、宙奈多の武器は今、花音が持っている。
なので、数匹仕留めてしまった宙奈多には近くの岩で加減できるようになってから事に当たってくれとお願いしていた。
何せ寸止めの風圧だけで相手を飛ばせるだけの能力が僕達にはあるのだ。
因みに[ベレッタ]も必中だか急所には当たらない補正システムを組んである。
全く、[必中]なのに[外す様にする]とは、これ如何に。
矛盾もいいところだが、これが概念プログラムの不可思議な所だ。
だが、研究の遣り甲斐があると言うものだ。
などと、そんな回想をしている間にオッサン達は全滅(死んではいないが)していた。
「じゃあ行きましょうか。」と声をかけるとかなり引き気味で後から付いてくる受付男性と鑑定士。
そして、[アルマー商会]に到着した僕達は、一悶着あるかと身構えていたが何のトラブルも無く依頼金を受け取った。
余りにすんなり事がすんだので「何だか拍子抜けですわねー」とライブがぼやく。
しかし、ギルド職員達とギルド前で別れてから怪しい気配がそこここと表れ始める。
全部で26人か。
宙奈多は気が付いているようだ。
花音さんは、どーなんだろ。宙奈多が気付いたのなら気付いているのだろうが、ライブとなんかファッションの話で盛り上がっている。
ライブも同様に気付いてないように盛り上がっている。でも絶対に気付いているだろ。情報統合からの予測演算と索適スキルはうちら四人の中では一番優れている。
因みに、索適スキルの感度の比率は、ライブ〈 僕〈 花音〈 宙奈多の順だ。
花音と宙奈多の差は広範囲型かそうでは無いかの差だ。
しかしまあ、いつまでもまとわり付かれても面倒くさい。
仕方がないので、人気の無い場所に赴き、あえて誘い受けしてみる事にする。
宙奈多がちらりと目を合わせきたので満面の笑顔でニッコリ笑ってあげた。
宙奈多が非常に呆れた様な苦虫を潰した様な何とも言えない顔になる。
話で盛り上がっていたはずのライブが「Qのジゴロ。」とぼそり呟く。
ジト目で花音さんもこっちを見ている。
そしてQに対してため息を吐き「はー。あーやってQは女性を惚れさせるのですわね。」「ついにソナちゃんもQ君に惚だされちゃったかぁー。何てこったい。」と井戸端コントを始めた。
余裕あるなー二人共。まあ、余裕なんだけども。
「ほッ、惚れてなんかねーよ!」とそんなコントに何故かガチ反応する宙奈多。
何故、其処で紅くなる。
そんなコントを繰り広げていた中、最初動いたのは、なんと花音さんだった。
「パスパスッパスパスッ」花音さんの[ベレッタ]が飛んで来る矢を打ち落とし、狙撃してきた相手も無力化する。
「ガッ」と言う叫び声が響き、それと同時にそれぞれの武器を持ったガタイがいいオッサン達とスレンダーな体格の刀の様な武器を持った男が現れた。
「の野郎!やりがったな!」とガタイのいいオッサン達が斬りかかってきたが、僕達にたどり着く前に花音さんによって蹂躙されていた。
残るはスレンダーな男のみである。
ザコザン・ネンナ Lv156 [♂]
情報ランクC
スキル:加速・超加速・袈裟十字・六甲蓮華・流水一徹・讒言咆哮・獣王洛激斬
勝手に表記される相手の[ステータス]
「なんか勝手に表記されたんだが。」とぼやく宙奈多。
男は「武技:超加速」と叫ぶと突然走り込んできて「武技:袈裟十字」と言って先頭にいた宙奈多に斬りかかってくる。
難なく避ける宙奈多。
間髪入れずに「六甲蓮華」「流水一徹」「讒言咆哮」と叫びながら斬りつけてくる。
宙奈多は避ける。
避ける。
避ける。
避ける。
全部避ける。
男が段々焦ってきている。
あっ、因みに通常モードでも、防御力と回避速度、動体視力などは戦闘モードと変わりません。不意討ちとかで対処するのいちいち面倒だったので。
そんなこんなしていると、突然、宙奈多が首を傾げ、振り返って聞いてくる。
「なあ、なんであの男はさっきからテレホンパンチしてくるんだ?」
(まあ、言いたいことは分かるがそれは余りに相手が可哀想過ぎるよ。)と思うQ。
「スキル詠唱ですよ。技の発動に必要なんじゃないのですか?
まー。パスワードみたいな物だと思っていただければ。」
「ふーん。面倒なのな。この世界。」
「いえ、それなりに成れば頭で考えればスキルは発動するはずですが。」
「え?そーなの?………ひょとして雑魚?」
「いえ、データ上ではこの世界の人は詠唱が必要ポイですよ。」とライブが解説を入れてきた。
「え?でも僕出来るよ。」
(超加速)〈ひゅっ!〉
「あ!アタシもー!」
(六甲蓮華)〈ヒャンヒャン!〉
スレンダー男が青ざめる。
「でもこれ使い勝手悪いよねー。オートアルゴリズムで固定されてるから、不意の状況に柔軟に対応出来ないし。」
「あーそれなー。」
あーでもないこーでもないと二人でスキル談義し始めるQと宙奈多。
そして、スキル考察にかまけてスレンダー男に堂々と背中を晒す宙奈多。
自分に背中を見せてきた相手に今こそを好機と考えたスレンダー男は宙奈多に渾身のスキルを仕掛ける。
「武技:獣王洛激斬!」
してやったりのスレンダー男は宙奈多の横を通り過ぎ、次はおまえらだと言った風に僕達を睨み付け、刀を向けてくる。
「それでどうなさるんですの?」指差すライブの言葉にスレンダー男は自分の刀を見て柄しかないのに驚愕する。
そして振り返り宙奈多を見る。
宙奈多の指には刀の刃の部分だけが摘ままれていた。
宙奈多が刃を横に放り投げスレンダー男と相対した。
その瞬間、男はぶっ飛ぶ。
「花音ちゃん。容赦ありませんのね。」
ライブが呆れる。
そう。花音がブッパしたのだ。
「え?いやー。なんか手持ちぶたさんだったので。」
「テヘペロ」と花音が悪びれずに笑う。
「はー。何だか花音ちゃんの思考ルーチンがQに汚染されている気がしますわ。」とQをジト見するライブ。
宙奈多は、やれやれといった感じで肩を竦めてこちらへやって来る。
「さて、じゃあ、軍資金も出来たし。さっそく、この街の拠点兼、宿探しにいきますか。
その後はお待ちかね!ご当地グルメツアーだね!」と何事も無かったように話をぶった切るQ。
「雑魚はもうお腹いっぱいだけど、この街の食事は楽しみだねー!」
「そーだなー。まあ、食前の準備運動にもならなかったけどな。」
「時間の無駄でしたわね。あーお腹すきましたわー。」
と各々言いたい放題で宿探しに歩き始める四人。
僕達のグルメツアーはここから始まる。
~~~~
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