第203話 2020/05/16/ド はふーん;;
夕飯後、スコちゃんが見当たらないので、ざっと辺りを見回した後、失礼だけれど、祖母の部屋のふすまを開けた。
中は真っ暗でわからないけれど、ライトをつけたら……。
いた! んもー。
祖母の枕に、実にリラックスして横たわっていた。
スコちゃんん……。
スコちゃんがいる、それだけを免罪符に祖母のベッドに乗りいって、彼女の体をなでる。
ぺーろぺーろ、ざりざり。
スコちゃん、私の指をなめてくれるけれども、やっぱりおばあちゃんが好きね。
私よりも……ううっ。
わかってるわ。
スコちゃんにとって、これから三年間は祖母と一緒にいるのがいい。
大殺界の恐ろしさは私も知ってるし。
でも、私とも仲良くして? 寂しい。
うにゃあ~~ん。
~そんなスコちゃんのハイライト~
最近、御手水から出ようとすると、ドアが開かないことがある。
あれ? と取っ手をひねるんだけれど、なにかつっかかっている。
果たしてスコちゃんが、ドアにピッタリと身を寄せていた!
あのなあ。
ドア付近は危ないってば。
開けたら開けたで、ドアと壁でサンドイッチにしちゃうし、かといって出られないのもまた困る。
そして、祖母がお風呂に入ってるときは、お風呂場まで行って、祖母が二階にあがってくると、スコちゃんは一緒にリビングに入ってくる~~。
もうっ! 嫉妬の嵐よ~~。
憎い。
スコちゃんが憎い~~。
愛してるからこそ憎いのよ~~。
くるおしいほどに、せつないっ!
もうっ、もうっ。
悔しい~~。
大好きなのに、片思い~~!
つらい。
でも好き。
振り向いてほしい。
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