第5話 どきどきしちゃう!
今日、初めてまともにスコちゃんを抱っこした。
三回、だっこした。
信じられないほど柔らかく、あたたかかった。
スコちゃんが、私のお遊びに飽きちゃったとき、部屋の隅っこへいって丸くなってしまうのだが。
それは嫌だったので、そうっとそうっとスコちゃんの体の下に両手を差し入れて、ゆっくりと持ち上げた。
胸に抱くと、スコちゃんはきょーんっとした顔。
でもごろごろいってて、抵抗せずにベッドに着地。
穏やかなワールドであった。
理由は三回とも別にあった。
一回目は「スコちゃんがすねてるのかな」と思ったので、隅っこからベッドへ移した。
二回目はまた隅っこへ行ってしまうので、ここにいていいんだよと言うためにだっこした。
三回目は、お出かけするからベッドにいてというつもりでだっこした。
帰宅はしたが、まだ部屋へ行っていない。
母がイモを洗って干しておいたというから、とりこんだり、本心ではどうでもいいことに時間を使っていた。
スコちゃんに早く会いたい。
スコちゃんに逢いたい。
逢いたい。
逢いたい。
これから食事だ。
もう、食事の支度すらどうでもいい。
神様へのお供えも、買ってきたけれど半分どうでもいい感じ。
うそ。
お祈りは大切だ。
スコちゃんが元気に育ちますように。
あと、家族が健康で長生きしますように。
あとは、しあわせな執筆生活を送れますように。
ずーっと、ずっと。
4
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます