06.出場チームに挨拶しよう!
レース出場登録は何かの間違いではないかと係員さんに問い合わせをしてみたが確かに出場者エントリーされている。小型車部門は大人気で事前抽選だったらしいがカミオン部門は定員にも足りてなかったのでレース前日受付もしていたようだ。
昨日の事を思い起こせば受付の人が『屋台』て所を聞き流して登録されてしまった気がする……。
思い出してみれば俺もうっかり聞き流してしまったけれどな……!
出場辞退しようと思ったが、車検も終わっているので参加費用は返金出来ないということだった。結構したから勿体無い。
色々と迷っていたが仕方ない、気分を入れ替えてレースに出ることにするか。
レースに出ると決まったら準備をしないとと思ったけれど今更準備のしようもない。このまま出るしか無いのか、キャンピングカーなのに……。
レースに出るならと他のチームに挨拶ついでに偵察にでも行こうか。今回のラリーは四輪の小型車とトラックの二種類だけだ。レースは同時にやるけれどカテゴリー別に優勝を決めるようだ。なのでライバルはトラックが走るカミオン部門だけだ。だけれど勝つと不味いかな?ウチのウニキャンは神器だし……。
ま、いっか。どうにかなるだろう。
出場チームは登録順に並んでいる。まずは二〇一番のチームだな。ちなみに俺のチームである『ヤマノ・チーム』は五番目である二〇五番である。ちなみに小型車部門は一〇一からとなっている。頭の数字がカテゴリーを
二〇一番チームに行ってみるとトラックの前に二人の虎獣人が、トラックだけに……。
三十路後半ともなるとつい駄洒落が出てしまうな。今は反省している。と、くだらない事を思ったがそれは棚に置いといて挨拶。
「オレはアラルコス、こっちは妹のバルバラだ」
二人は兄妹なのか。とりあえずよろしくと二人と握手する。虎獣人だけあって体格も大きくて力も強い。手が痛いぞ。
「ヒロシよ、魔導車に重要なものはなにか分かるか?」
「な、何でしょうか?」
「それはなパワーだ!そしてモア・パワーだ!」
昔見たシットコムの主人公みたいなこと言っているな。
二〇二番チームは牛獣人チームだ。ミノタウロスぽい感じだ。二人とも黒毛がツヤツヤしている。黒毛和牛ぽく見えなくもないな。
「僕たちはカルロスとヒルベルトだ」
彼らは仕事仲間で出場するそうだ。仕事仲間でチームを作るというのは地球でもよくあることだな。
二〇三番チームは兎獣人チームだ。茶色とグレーの毛色だ。
「わたしは姉のデイジリーで、こっちが妹のエルバよ」
こちらは姉妹で出場らしい。これがリアル・バニーガールズとか言っても二人には通じ無いだろうから言わないよ。見た目は二本足で立つウサギそのままなのでセクシーと言うより可愛らしい。
二〇四番チームは猫獣人チームだ。見た目はアメリカンショートヘアーと三毛猫。
「オレはイバン、こっちは妻のフローリカだ」
夫婦で出場のようだ。リア充はスルーしよう。
以上がカミオン部門の全出場チームだ。五チームしか出場しないのに五位まで入賞みたいなのでとりあえず入賞は確定しているんだよね。
そんな感じでレースが始まるまでのんびり待つのであった。
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