妹が好きすぎる兄の話

タッチペンすぐ失くす男

第1話妹が好きすぎる兄の話

 俺の名前は荒木祐介。

 俺の一日は妹で始まり妹で終わる。気だるいが妹の顔を見るために体をベッドから起こす。階段を降り1階のリビングへ向かうと妹の鼻歌が聞こえる。この鼻歌でさえ可愛い。こんな妹を産んでくれた両親に感謝だ。今、俺の両親はどちらとも海外に出張しているため俺と妹で暮らしている。キッチンで料理をする妹が目に入る。


「相変わらず祐香は可愛いな〜」


「もう!お兄ちゃん!いつもいつもからかわないでください!早く顔洗って来てください!」


「いや、俺はからかってなんかないよ。ゆうかに対する愛はいつも真剣だ。」


「も〜!急いでくださいよ!」


 こうして俺の一日が始まる。

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