第7話
―今回はサポーターsideでお送りいたします。―
「ふあぁ。あふ。んー。何処だっけここ」
〈おはようございます。奈留〉
「……何か朝の爽やかさが激減したような」
〈はっはっは。奈留は朝から可笑しな事を言いますね。まだ寝ぼけいるのかな、寝坊助さん〉
「……💢」
〈冗談はさておき奈留。良い知らせと悪い知らせがあります〉
「そう。先、水浴びさせて」
〈寝る前にも水浴びしたではないですか〉
「寝汗かいたの。汗ながしたい」
〈それでバスローブで寝ていたのですか?〉
「服も下着も洗いたかったの!マジ一張羅なんだから!大事にするって約束したの!」
〈浄化はされてますよ?まあ、気が済むならそれでもいいですが……。それで良いのですか?本当に聞かなくて〉
「別に聞かないとは言ってないでしょ。水浴びと食事をしたら聞くわよ」
〈水浴びしながら食事とは、とんだ物臭お嬢様ですね〉
「水しか口するもの無いんだから仕方がないでしょうが!」
仮面を外してすたすた行ってしまった。
〈確かに。ですが薬水だけで健康が保たれるのですかね。嗚呼でももうエリクシール体だから関係ないのか〉
話も聞かずにもう湖の中に潜っている。
「プハッ!あー。チョー気持ちぃぃ」
〈北○康介か!〉
しばらく水上を揺蕩った後、水から上がってバスローブで体を拭いていた。
「今日こそバスタオルが欲しいわね」
おもむろに仮面を付けたので
〈ランダム錬成しますか?〉
と聞いてみた。
「yes!」
〈(若干テンション高いらしい。朝から元気なお嬢様だ)ランダム錬成開始します。〉
バスタオルが出来た。
「oh!yes!」
〈何処の海外AV女優ですか〉
「失礼ね!欲しい物が来たのよ!テンション上がるでしょ!」
〈まあ、そうですね〉
「それで?」
頭をタオルで拭きながら訪ねてきた。
〈何がでしょう〉
「いや、何がではなく。良い知らせと悪い知らせ」
〈嗚呼、そうでしたそうでした。いえ、奈留が寝ている間にランダム錬成してみたのですが〉
「ちょっと待てや!ごらぁぁー!何勝手に使うとうねん!いてこますぞ!我ぇぇ!」
〈奈留さん、口調が乱れてますよ。あと落ち着きましょう〉
「はあーー。まあ今回は大目に見てあげましょう。バスタオルきたし」
〈で、どちらを先に聞きたい?〉
「うわうっざっ!別にどっちでも良いわよ」
〈では、良い知らせから。
実はランダム錬成、錬成したものを掛け合わせると、欲しい物が錬成される確率が上がります。
これ実証済みです。
そして、奈留が欲しいと思ってた物を使うと当たりを引く確率が上がる事がなんと!先程証明されましたぁーパチパチ〉
「ほーん。そら凄いなー。なあ、ショーツ知らん?」
〈残念なお知らせは、先程のバスタオルはショーツを錬成に掛け合わせ見たので、ショーツは無くなってしまいましたー。はい残念!〉
「聞けよ!て、は?今なんて言うた?」
〈あ、ブラと掛け合わせて出来たガーターベルトと靴下で掛け合わせた絶対領域が悩ましいサイハイソックスも服と一緒に置いておきましたから〉
「は?え?は?何?置いた?ショーツは?てかお前どうやって置いたの……」
〈え?それは勿論寝ている間にちょこちょこっと身体を操作して〉
バン!
仮面が地面に叩きつけられた。
「こんのクソサポーターがぁ!ぶっ殺す!」
ガンガンガンガンガンガン
〈いやー。仮面さんは以外と頑丈だから、早々には壊せないでふよ。て通じていませんね。やれやれ〉
ガンガンガンガンガンガン
〈いやー。私はMではないので踏まれて喜ぶ性癖はないのですが〉
ガンガンガンガンガンガン
〈いえいえ、もしかすると美人さんに踏まれると目覚めたりするのでしょうか?〉
ガンガンガンガンガンガン
〈うん。美人さんが怒ると超怖い。皆逃げて、まさに顔が般若よ!〉
ガンガンガンガンガンガン
ガンガンガンガンガンガン
今日の観察日誌
1日中踏まれ続けた。何かの扉は開かなかった。
以上報告終了。
p.s.
ローアングルから○ーパンで踏み続けられると大変な痴女を観察できます。
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