第37話 遊び?
「遊ぶったって、なにするの?、私はお城の中で遊んじゃいけないと思うんだけど...」
私がそう言うとパニラは笑顔で話してくる。
「パーティの日はいつも遊んでたじゃん!、鬼ごっこでもダルマさんが転んだでもいいよ!」
(子供の定番の遊び!てか異世界にもあんのかい!!)
軽く突っ込む私。
正直言って精神年齢が中3の私にその遊びはきつい。
できれば読書などで時間を潰したいのだが、目の前の彼女はそういう遊びではなく、体を動かしたそうな素振りをさっきからしている。
さっきまでそういう感じで準備していた彼女は、ふと私の頭に目線を写して不思議そうな顔をしている。
「その子は?」
「ああ、この子はアアル、最近私が召喚したんだ」
「召喚!?、やっぱりカリンちゃんはすごい、私も見習わなくては!、それはそうと少し触って見てもいい?」
私は頷いてアアルを頭から降ろし、掌に乗せて、彼女の前に出す。
「白い小鳥さん可愛い...」
優しくアアルを受け取ると、人差し指で羽などを触る。
気持ちが良いのか「クピピ〜」と嬉しそう鳴いたので、私も少し嬉しくなる。
「アアルも気持ちよさそう...、パニラちゃんありがとう!」
私とパニラは小鳥の楽しそうな姿を見ながら、2人で笑いあった。
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