第495話 過ぎ行く日々(11)

「ほう・・・・・・変身術か。面白い。お前たちのような者と戦うのも久しぶりだ」

 光導姫としての真夏と風音の姿を見た志津鬼は興味深そうに2人にその深い赤色の目を向けた。志津鬼の言葉に風音は意外そうな顔になる。

「光導姫と戦った事があるの?」

「光導姫・・・・・・ああ、確かそんな名だったな。ああ、幾度かな。強い者と弱い者、それなりに差はあったが全員中々に打たれ強かった。そうか。お前たちは今の世にもいるのだな」

 風音の問いかけに志津鬼が頷く。光導姫はレイゼロールを救うため、またレイゼロールが生み出す眷属である闇奴や闇人に対抗するために、ソレイユが生み出した存在――或いは一種のシステムと言ってもいいかもしれない――だ。その歴史は古い。なにせ、光と闇の戦いは約2000年もの長き間に亘って繰り広げられたという。その戦いが終わったのもついこの間の事だ。

 つまり、光導姫という存在はそれだけ昔から存在していた。その事を考えれば、志津鬼が光導姫と戦った事があるというのも嘘ではないだろう。風音と志津鬼のやり取りを聞いていた影人は心の内でそう考えた。

「なんだ、あんたら光導姫だったのかい」

 そして、蓮華は変身した2人を見てさほど驚いた様子もなくそう言った。影人は蓮華が光導姫の存在を知っている事を知っているが、真夏や風音は当然その事を知らない。

「っ、光導姫の事を知ってるんですか!?」

「ああ、まあね。というか、光導姫だったんなら最初から変身しときな。奥の手ってのは温存してこそ有効だが、使わずに死ぬ事になりゃそれほど滑稽な事はないよ」

「は、はい・・・・・・」

「すみません・・・・・・」

 真夏の言葉に頷いた蓮華は2人に少し厳しめの視線を向けた。真夏と風音は蓮華の忠告に素直に頷く。

「分かったならいい。まあ、光導姫は出来るだけ正体がバレちゃいけないからね。事情は分かるよ。それより、せっかく変身したんだ、あんたらの本当の力、あいつに見せてやりな」

「言われなくても! ご期待に沿ってみせますよ!」

「はい!」

 真夏が狩衣の袖から蝙蝠扇を取り出し、風音も式札を展開する。真夏は続けて右袖から呪符を複数枚取り出し、それを蝙蝠扇で扇いで志津鬼に向かって飛ばした。風音も式札を使い志津鬼に攻撃を行った。

「呪われなさい!」

「第1式札から第10式札、光の矢と化す!」

 蝙蝠扇によって飛ぶ速度が上がった呪符と10条の光線が志津鬼に襲い掛かる。志津鬼はその攻撃を回避する。

「はっ、それくらいで避けれると思わない事ね!」

 だが、真夏の呪符はまるで意思を有しているかのように志津鬼を追い続ける。そして、呪符が志津鬼に接近したタイミングで真夏の左手に紫と黒色が混じったような光が纏われた。

「呪符よ、我が意を受け彼の者を怨嗟の爆へと奉れ。呪符、爆散!」

 真夏が左手をグッと握ると突如として志津鬼を追っていた呪符が爆発した。志津鬼が爆風に巻き込まれる。

「ふん!」

 しかし、爆風が届くよりも先に志津鬼は地面を踏み、再びあの衝撃波を発生させた。結果、衝撃波と爆風が互いにぶつかり合う。爆風は衝撃波に掻き消された。

「脳筋め! じゃあ、次はこれよ! 我が呪よ。形を成し式と化せ。呪天式法じゅてんしきほう!」

 真夏が持つ蝙蝠扇、その扇面には墨字で何かの言葉が書かれていた。すると、その一部分が真夏の言葉に反応するかのように光った。次の瞬間、蓮華の周囲に複数の真っ黒な鳥――烏が現れた。

「行きなさいあんた達!」

 真夏の号令と共に烏たちが一斉に志津鬼へと羽ばたく。そして、烏たちは志津鬼に向かって突撃をかけた。

「くどい。何度やっても同じだ」

 志津鬼は再び足を地面に打ち付け衝撃波を発生させた。烏たちは衝撃波を超える事が出来ず、その場で爆散する。

「そうかしらね?」

 だが、爆散した烏たちは闇色の炎のような揺らめきに変化した。揺らめきは志津鬼を取り囲むようにぐるぐると回り始める。

「何を・・・・・・っ」

 志津鬼は最初不可解そうにその揺らめきを見つめていたが、やがてぐらりと自分の視界が揺れるのを感じた。視界がぼやけ何やら声のようなものまで聞こえてくる。ただの声ではない。それは怨嗟に満ちた声だった。

「呪天式法、怨呪えんじゅの法。あんたが今まで倒して来た奴らの恨みを聞きなさい。風音、九条さん!」

 志津鬼の動きを制限した真夏が風音と蓮華に呼びかける。風音と蓮華はそれぞれ攻撃の体勢に入った。

「第1式札から第7式札、寄りて魔を打ち祓う梓弓と化す! 第8式札から第10式札、矢に纏い威力を増す!」

「上出来だ榊原の。魔呪術、『悪命途絶あくめいとぜつ』」

 風音は式札を梓弓に変化させ矢を放った。残りの式札は矢に纏わり、浄化の力と威力を底上げする。蓮華は左手を志津鬼の方に向かって伸ばす。すると、蓮華の左手の先に魔法陣が出現した。魔法陣が黒い輝きを放つ。そして、その魔法陣から黒い靄のような物が出て来る。黒い靄は悪霊のような姿に変化すると、真っ直ぐに志津鬼の方へと向かって行った。

「がっ・・・・・・」

 真夏の呪いを受けている志津鬼が矢と靄を避けれるはずがなかった。矢に貫かれ、靄を受けた志津鬼は、自身の赤い血に濡れた地面に崩れ落ちる。

「ナイス連携! やるじゃない風音! このタイミングで何か私が知らない技出して来ちゃって!」

「最近使えるようになった技です。一応、私も日々精進しているつもりですから。それよりも、九条様。今の技は・・・・・・」

「ん? あたしオリジナルの呪術だよ。対象の精神を呪い殺す技さ」

「え!?」

「っ、九条様は巫術と呪術のどちらも扱えるのですか・・・・・・?」

 何気なく答えた蓮華に真夏と風音が信じられないという顔になる。巫術と呪術は正反対の力だ。それを1人の人間が同時に扱う事が出来るなど聞いた事がない。

「なんだ。知らなかったのかい。別に驚く事でもないだろう。正の力を扱う巫術と負の力を扱う呪術は表と裏。元は同じ力をどっちかの属性に振り切ってるだけだ。出力を切り替えれば、どちらも使えるのが道理だろう? ちなみに、あたしは西洋の奴らが使う魔術も使えるよ」

「「え、ええ・・・・・・」」

 風音と真夏は蓮華に畏敬の念を抱きながらも、ドン引きした様子になる。それほどまでに、蓮華が言っている事は無茶苦茶だった。

「く、ははは・・・・・・いい。いいぞ・・・・・・!」

 低い笑い声がこの空間にこだまする。崩れ落ちていた志津鬼はゆらりと幽鬼の如く立ち上がる。志津鬼の腹部には風音の矢に貫かれ、結構な大きさの穴が空いていたが、既にほとんど塞がっていた。

「見違えたぞお前たち。そうだな。どうやら、ここからが本番のようだ!」

 歓喜の色を称えた志津鬼の深い赤の瞳が蓮華、真夏、風音を捉える。その光景を見ていた影人は「うわぁ・・・・・・」と引いた。

「げっ、何か平然と立ち上がってきたんだけど・・・・・・」

「再生能力、いやもしくは不死の呪い・・・・・・? でも、魔の者なら確実に弱体化はしてるはずです」

「精神からでも殺せないか。先人も封印という手段を取るはずだよ」

 真夏、風音、蓮華がそれぞれの反応を示す。志津鬼は興奮と喜びを抑えきれぬ口調でこう言った。

「お前たちになら俺の全力を出してもいいだろう。ああ、いつ振りだ。全力を出すのは・・・・・・!」

 志津鬼は静かに集中し己の力を高めた。揺らめいていた赤いオーラが凪のようにピタリと止まる。そして、志津鬼の集中が極限まで達した時、志津鬼の足元に赤い方陣が現れた。

「我、鬼であり鬼に非ず。しかして、我は二重の鬼。剛力なる鬼、血を啜り夜統べる鬼、その両者の間に生を受けし者なり。我はいま自ら課した戒めを解く。我が真の姿、異端の姿をこの世界に顕す」

 赤い方陣は1人でにぐるぐると回転を始めた。同時に志津鬼の気配が爆発的に膨れ上がっていく。

「ちょ、何かヤバいわよ!?」

「魔の気配が爆発的に高まっていく・・・・・・!」

「こいつはちとまずいね・・・・・・させないよ!」

 蓮華が懐から符を取り出し志津鬼に向かって投げる。だが、その前に、

「拘束方陣、解除。鬼々解生ききかいせい

 志津鬼が力ある言葉を唱え終わる。瞬間、志津鬼の足元の方陣が最大限にまで赤い輝きを放ち、砕け散る。同時に志津鬼の身から爆発的な力の奔流が四方八方に放たれた。蓮華の放った符はその奔流に吹き飛ばされた。蓮華たちも何とか力の奔流に吹き飛ばされないように、その場に踏み止まる。

「――さあ、思う存分に死合おうぞ」

 力の奔流の放出が止む。その中心にいた志津鬼は先ほどまでとは少しその姿が変化していた。志津鬼の髪の色は黒だったが、今は鮮やかな赤色になっていた。

「その気配、それにさっきの詠唱・・・・・・あんた、吸血鬼かい。いや、正確には半分吸血鬼か」

「鋭いな。ああ、そうだ。俺は鬼と吸血鬼の混血児。忌み児であり一種の禁忌の存在だった。普段の俺は吸血鬼としての特性を封じ、鬼としての特性のみで活動している。吸血鬼こちらの力は色々と強すぎるからな」

「混血児・・・・・・そうか。なるほどね。それがあんた本来の姿ってわけか」

「ああ。そうだな。未だにあまり認めたくはないが、これが真なる俺だ」

 真夏の言葉を志津鬼は肯定した。志津鬼は澄み切った赤いオーラ纏う右手の爪を伸ばし、自身の左手首を掻き切った。

血影術けつえいじゅつ、『造血の武具』」

 志津鬼の左手首から盛大に噴き出した血が複数の剣へと変わる。血の武器、吸血鬼の血液から作られた造血武器は、それ自体が意思を持っている不壊の武器だ。血の剣は蓮華たちへと襲い掛かる。

「げっ、何よそれ! ズルいわよ! 血を武器に変えるなんて! 呪術師の私より呪術師っぽい事するんじゃないわよ!

「文句つけるとこそこですか!? っ、回避を!」

「いや、回避は意味がないよ。吸血鬼の血から作られた武器は対象を無限に追ってくる。そして、決して壊れないっていう反則級の攻撃だ」

「超絶クソゲーじゃないですか!? じゃあ、どうするんですか!?」

 蓮華の説明を聞いた真夏が軽く悲鳴を上げる。そうこうしている内に、血の剣はすぐそこまで迫って来ている。このままでは、数秒後には蓮華たちは血の剣に貫かれているだろう。

「そういう時はこうするのさ」

 蓮華が懐から符を複数枚取り出し血の剣に向かって投げる。符はそれぞれ血の剣へと貼りついた。

かい

 蓮華が一言そう唱える。すると、符が輝きを放ち、血の剣は形を失い流体へと戻り地面に落ちた。

「おや、追尾する呪いだけを解呪したつもりだったんだが・・・・・・ああ、なるほどね。半分だけ吸血鬼だから宿ってる呪いの強さも半分なのか。あんたの吸血鬼としての力も大した事ないかもね」

「言ってくれる。半分とはいえ吸血鬼の力を解呪するとはな。そんな方法で造血武器を無力化したのはお前が初めてだ。では、次はこれだ」

 志津鬼は己の影を操り、自分の右腕に纏わせた。志津鬼の右腕は黒腕と化す。

「血影術、『影操えいそうまとい』」

 志津鬼が地を蹴る。次の瞬間には、志津鬼は蓮華の前に移動しており右の拳を振りかぶっていた。

「っ・・・・・・」

 志津鬼の速度は先ほどよりも明らかに速くなっていた。蓮華は自己を強化する術を使っているが、それでも反応する事はギリギリだった。蓮華は反射的に障壁を張る符を投げる。障壁は間一髪の差で蓮華と拳の間に展開され、志津鬼の拳が障壁に触れた。

「無駄だ。今の俺の拳は全てを砕く」

 だが、志津鬼の黒拳は障壁を容易に破った。影纏う黒い拳はそのまま真っ直ぐに蓮華の腹部を穿った。

「がっ・・・・・・」

 ぐしゃりという嫌な音が響き、蓮華が殴り飛ばされる。その光景に真夏と風音が目を見開く。

「っ、あんた! このッ!」

「第1式札から第5式札、寄りて光の女神に捧ぐ奉納刀と化す!」

 真夏は蝙蝠扇を持つ手を振るい呪いの風を吹かそうと、風音は式札を刀に変え志津鬼に斬りかかろうとする。

 しかし、

「悪いが・・・・・・遅い」

 志津鬼はその前に真夏の顎に右の蹴りを、風音に左の掌底を放つ。

「「〜っ!?」」

 2人は声にならない悲鳴を上げ吹き飛ばされた。

「っ・・・・・・」

 その光景を岩陰から見ていた影人は、驚きと緊張で顔を強張らせる。影人は反射的にポケットに忍ばせていたペンデュラムに触れた。これはもう自分が出るしかないか。影人がそう思っていると、隣にいた零無がこんな事を言ってきた。

「ふむ。影人、どうやらお前が出るのはまだのようだよ」

「っ? おい零無。それはどういう・・・・・・」

 影人が小声で零無に言葉の意味を尋ねようとした時だった。

「げほっ、がふっ・・・・・・ああ・・・・・・ちくしょう、やって、くれたね・・・・・・」

 か細いが蓮華の声が響いた。影人と志津鬼の視線が蓮華の方へと向かう。

「むっ・・・・・・まだ生きていたのか。殺す気で放ったが・・・・・・障壁が多少なりとも拳の威力を軽減したか」

「それだけじゃないよ・・・・・・今まであたしや清正の孫、榊原のが攻撃した事であんたが弱体化していたからだ。あたしたちの攻撃は無駄じゃなかったって事さ」

 大の字に倒れていた蓮華は体を起こすと、よろりとしながらも立ち上がる。蓮華は志津鬼に殴られた腹部に右手を当てており、その右手には暖かな光が宿っている。恐らく治癒の術だろう。

「いつぶりだろうね。あたしが治癒の術を使うのは。しかも、内臓をぶっ潰されるくらいのダメージを治癒させるのは。分かっちゃいたが、あんた、うんざりするくらいに強いね」

「・・・・・・俺なぞまだまだだ。俺が元いた世界には俺より強い者がぞろぞろといた」

「はっ、そうかい。見た目によらず謙虚だね」

「謙虚ではなく単なる事実なのだがな・・・・・・まあいい。それよりも、立ち上がったという事はまだ戦う意思があるという事だな?」

 志津鬼が目を細め、構える。蓮華はフッと笑い志津鬼の深い赤の瞳を真っ直ぐに見つめ返した。

「ああ、そうさね。あんたをどうにかするのが私が受けた依頼だ。そして、あたしは今まで依頼を途中で投げ出した事がない。だから、今回もどうにかしてみせるよ」

 蓮華は1度言葉を切ると、深く深呼吸をした。そして、ニイと笑った。

「喜びな。あたしもあんたに見せよう。あたしの本来の姿を。あたしの全力を。せいぜいその目に焼き付けな!」

 蓮華の背後の空間に巨大な魔法陣が浮かび上がる。その魔法陣は先ほど志津鬼が見せたのと同じ拘束の術が組み込まれた魔法陣だ。その魔法陣は4重で構成されていた。

「巫女としての私、『神鎮清祓名主かみしずめのきよはらいのなぬし』が宣言する。私は私の第1拘束を解く。呪術師としての私、『神呪討滅師しんじゅのとうめつし』が宣言する。私は私の第2拘束を解く。魔術師としての私、『極冠の君主ディヴァイン・ロード』が宣言する。私は私の第3拘束を解く」

 蓮華の言葉と同時に4つに重なっていた魔法陣が1つずつ消えて行く。この拘束魔法陣は蓮華が極めた3つの術、巫術、呪術、魔術の力と蓮華オリジナルの術の計4つの力から構成されている。蓮華はいま各魔法陣を解除していく宣言を以て、拘束魔法陣を解体していっているのだ。

 ちなみに、蓮華の宣言に含まれている2つ名は蓮華が自ら名乗っているものではなく、その界隈から呼ばれている位階のようなものだ。巫術、つまりは神職が扱う清めの術を扱う風音が、蓮華の巫女としての2つ名を知っていたのはそのためだ(呪術師である真夏が蓮華の2つ名を知らなかったのはたまたま)。蓮華自身は2つ名など正直どうでもいいし、わざわざ2つ名を名乗るほどの自己顕示欲があるわけではない。では、なぜ蓮華が宣言に2つ名を取り入れているかと言うと、それは拘束魔法陣を解く鍵である宣言にはそれなりの音節が必要だったからだ。それ以上の理由はない。

「そして、私は『私』として宣言する。私は私の第4拘束を解く。私はここに最終宣言を行う! 全拘束・・・・・・解除!」

 蓮華の背後の魔法陣が全て瓦解する。次の瞬間、先ほどの志津鬼と同じように、蓮華の全身から四方八方に力の奔流が放たれた。志津鬼は「っ・・・・・・」とふんばりその奔流に耐えた。

「――私に見惚れな。鬼神」

 奔流が収まると、鈴のように美しい声が響いた。そして、1人の女が姿を現す。艶やかな長い黒髪が特徴の女だ。歳の頃はどう見ても二十代半ばほど。その女はソレイユクラスの、信じられない程に美しい美女であった。

「・・・・・・え?」

 その女の姿を見た影人は何が何だか理解できずにそう声を漏らした。

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