第438話 前髪野郎と闇の兄妹(3)

「・・・・・・着いたぞ」

 イギリスから転移を行ったレイゼロールが、影人とレゼルニウスにそう告げる。先ほどいたイギリスのロンドンは夜明け前で暗かったが、この場所は太陽が燦々と輝いていた。周囲には豊かな自然と長い岩がそびえたっていた。一言で言うならば、そこは秘境と称するのがピッタリな場所だった。

「ここは・・・・・・ああ、カケラがあった場所か。確か中国だったな。で、俺がレイゼロールサイドで初めて戦った場所でもある」

「ふん。スパイに入って来ただけだろう。言っておくが、我はまだあの裏切りを許したわけではないからな」

「いや、あれは仕方なかったんだって。あの時の俺とソレイユのプランはお前の信用を得て、カケラの1つを奪って、完全体じゃないお前を浄化するって作戦だったんだよ」

「ふん。言い訳など無用だ。お前が我を裏切った事実に変わりはない」

 レイゼロールは変わらず不満と不機嫌を混ぜ合わせたような顔を浮かべたままだった。

「ははっ、レールは本当に可愛いな。影人くん、レールは拗ねているだけだよ。誰よりも信頼している君に裏切られたという事実が、レールにはどうしても悲しくて嫌なんだ。今こうして君と分かり合えていてもね」

「なっ・・・・・・ち、違う! 断じて違うぞ! 兄さん! 分かったような事を言うな! 勘違いするなよ影人! わ、我は別にそんな事は思っていない!」

 レゼルニウスが放った言葉を、レイゼロールは赤面しながら否定した。レイゼロールは慌てながらも、今までと同じように闇色の腕を創造し、その腕でレゼルニウスに怒りの鉄拳を放っていたが、レゼルニウスもさすがは神。今回は、闇色の腕の鉄拳を軽く避けていた。

「ほー、そうかそうか。すっかり冷たい大人になっちまったと思ってたが、まだ可愛いところも残ってるじゃねえか。まあ、安心しろよ。俺はもう2度とお前を裏切らないし、勝手にお前の前から消えもしないからよ」

 レイゼロールとレゼルニウスのやり取りを聞いていた影人がニヤニヤ顔になる。影人にそう言われたレイゼロールは、「〜っ!」とその顔を更に赤くさせ、ポカっと自分の右手で影人の肩を軽く叩いた。それは恥ずかしさからか、はたまた嬉しさからか。

「うーん。僕の妹は何て可愛いんだろう。影人くんもそう思うよね?」

「平然と同意を求めるな。兄バカめ」

 幸せそうな顔でそう言ってきたレゼルニウスに、

影人は呆れたように言葉を返す。結局、レイゼロールが拗ねた事も関係してか、影人たちはすぐに他の場所へと転移したのだった。












 それから、影人たちは次にカケラがあった場所であるアメリカを回り、その次にカケラがあったイタリアに来ていた。影人、レイゼロール、レゼルニウスは夜明け前のコロッセオの中心部に立った。

「・・・・・・ここは特に思い出深いな。俺はここで、時空の歪みに飲まれて過去に飛んだ」

 影人が当時の事を思い出す。ファレルナとゼノ、2人の強すぎる光と闇の力が激突した事によって発生した時空の歪み。影人はその歪みに呑み込まれそうになったファレルナとゼノを助けた結果、時空の歪みに飲まれた。そして、その先は紀元前の世界に繋がっていた。

「・・・・・・その先でお前は我と出会った」

「ああ。と言っても、しばらくは奴隷生活してたがな。過去でお前と出会った時の事は、今でも鮮烈に思い出せるぜ」

 とある森の中で影人とレイゼロールは出会った。レイゼロールは最終的には兵士たちに取り囲まれ、兵士たちの長に殺されかけた。兵士たちの長は不死を殺す事の出来る神殺しの剣を持っていたのだ。

 だが、影人が乱入した事もあり、レイゼロールが殺される事はなかった。

「・・・・・・そうだな。二千と少しばかり時が経った今でも、我もあの時のことはしっかりと思い出せる。なにせ、格好をつけて我を助けようとしたくせに、お前は死にかけたのだからな。あれほど情けない姿、忘れるなという方が無理だ」

「情けないってお前な・・・・・・感謝しろなんて押し付けがましい事は言わねえが、あの時は、一応お前を庇って死にかけたんだぜ。もうちょっと優しい言い方をしてくれよ」

「うるさい。結局、死にかけのお前を助けたのも我なんだぞ。お前がいま生きているのは我のおかげ・・・・・・いや、お前は既に2回死んでいるからそうとも言えないか。・・・・・・何なんのだお前は」

「急に俺という存在に対して疑問を持つなよ。俺はただの孤独で孤高な一般人だ」

「・・・・・・取り敢えず、お前がバカなのは分かった。とにかく、お前は我に感謝しろ」

「どういう文脈でそうなるんだよ・・・・・・」

 影人が訳がわからないといった顔でそうぼやく。影人とレイゼロールの会話を聞いていたレゼルニウスは、優しい表情でこう言った。

「僕は影人くんに心の底から感謝しているよ。あの時、君が助けに入っていなければ、間違いなくレールは死んでいた。そして、君がレールと共に過ごしてくれたから、レールはまた前を向く事が出来たんだ。最終的に、フェルフィズのせいで君たちの仲は物理的に引き裂かれたけど・・・・・・君と過ごした思い出がレールの生きる糧になっていた事は間違いない。ね、レール?」

「っ・・・・・・」

 レゼルニウスがニコリとした顔でレイゼロールに同意を求める。その顔は「素直にならなきゃ、分かってるよね」と暗に言っているようだった。レゼルニウスの意図を察したレイゼロールは、軽く赤面しながらも、やがて観念したように口を開いた。

「・・・・・・ああ。お前と出会い、あの森で過ごした日々は、我にとって大切な思い出だ。お前との思い出が我をずっと支えてくれた。・・・・・・さっきはああ言ったが、あの時お前が我を助けてくれた事については、本当に感謝している」

「・・・・・・気にするなよ。俺にとっても、お前とあの森で過ごした日々は大切な記憶だ。俺もお前には感謝してる。お前は死にかけの俺を助けてくれた。お前が助けてくれなきゃ、俺は死んでた。もちろん、蘇る事もなくな。・・・・・・お前は俺にとって命の恩神おんじんだよ。改めて、ありがとうな」

 素直な言葉を吐いたレイゼロールに、影人も素直な態度で言葉を返した。そのやり取りを聞いていたレゼルニウスは満足そうに頷いた。

「うんうん、素直が1番だ。その調子でどんどん素直になろう。そして、その果てに君たちは結ばれ、やがて僕たちは本当に家族に――へぶっ!?」

 レゼルニウスの顔面に闇色の腕の鉄拳が炸裂した。顔面を殴られたレゼルニウスは、バタリとその場に仰向けに倒れた。

「・・・・・・本当に口が過ぎる。我の兄はこんなに愚かではなかったはずなのだがな」

 闇色の腕でレゼルニウスに制裁を下したレイゼロールは、レゼルニウスに冷たい目を向けた。その目には明らかに軽蔑の色があった。妹にそんな目をされたレゼルニウスは、

「レ、レールが僕を軽蔑しているなんて・・・・・・ああ、なんて悲しいんだろう。でも、・・・・・・愛する妹に冷たい目を向けられるのも悪くはない・・・・・・」

 どこか恍惚とした顔でそう言うと、ガクリと力尽きたように目を閉じた。

「・・・・・・ダメだこりゃ」

 そして、そんなレゼルニウスに、影人は呆れ果てたように軽く頭を抱えた。










「ふぅー・・・・・・ここは夏でもそんなに暑くないな。前来た時は真冬で、それこそ凍えるくらい寒かったが・・・・・・今はちょうどいい気温だぜ」

 影人たちが次にやって来たのは、ロシアの最北であるムルマンスク州と呼ばれる場所であった。今はちょうど朝で、柔らかな朝日が雪原と海を照らしていた。

「そうだね。何なら少し肌寒いくらいだけど・・・・・・さっきまで暑かったから、今はこれくらいの気温が心地良いね」

 影人の感想にレゼルニウスも同意した。レイゼロールは体温調節の力を使っているので、特に気温に対する感想は述べなかった。

「・・・・・・ここは我の最後のカケラを巡り戦った場所だな。我が『終焉』を含めた全ての力を取り戻した場所だ。そして、お前が我を裏切った場所でもある」

「お前まだ根に持ってるのかよ・・・・・・だから、それは悪かったって」

「ふん」

 レイゼロールはそっぽを向いた。影人は正直「子供かよ」と思ったが、言えば確実にレイゼロールからの制裁が下るので、何も言わなかった。

「でも、この場所で起こった事には僕も胸が痛んだよ。影人くんがレールを裏切らなければならない理由はよく理解していたつもりだ。だけど、それでも・・・・・・悲しかったな」

 レゼルニウスが朝日に照らされキラキラと光る水面に目線を落とす。あの時、過去から戻った影人がレイゼロールに正体を明かしても、恐らくレイゼロールは信じきれなかっただろう。全ての事情を理解して見ていたレゼルニウスにとっては、影人とレイゼロールが再び戦わなければならない状況に戻ってしまった事が、どうしようもなく辛かった。

「・・・・・・まあな。だが、世界ってのは残酷だ。あの時はああなるしかなかった。そう思うぜ。でもまあ、やっぱりカケラは奪取しておいた方が楽になってたとは思うがな。『終焉』はチート過ぎて普通に無理だろあれ」

 実際に『終焉』の闇を喰らって死んだ影人がそうぼやく。影人はまだ自身の『世界』の特性が『終焉』に対抗できるものだったから、『世界端現』の力で辛じて戦いになっていた。

 だが、そうでなければ戦いにすらなっていなかった。最終的に影人は1度死んでしまったが、『世界端現』がなければ、影人はもっと早くに死んでいたはずだ。

「ふん、今やお前もその『終焉』の保持者だろう。しかも、兄さんの『終焉』の闇に対する習熟度までそのまま引き継いでいるのだろう。文句を言うな」

「いや言うだろ。つーか、俺が『終焉』を継承するハメになったのは、お前が俺を殺したからじゃん。文句しかねえよ」

「それを言うならば、お前も零無と戦う前に1度我を殺しただろう。神を殺すとは不敬極まりない」

「俺のあれは仮死だからノーカンだろ。こっちはガチで死んだんだぞ」

「まあまあ2人とも。1度死ぬくらいよくある事だから」

 レイゼロールと影人は軽く文句を言うように、互いにそう言い合った。2人の態度と話の内容には、天と地ほどの温度差があるが、この場にいる者たちは全員1度死んだ事があるという、普通ではない者たちだったので、誰もツッコミを入れる者はいなかった。その証拠が、レゼルニウスの言葉であった。

「さて、この場所も堪能したし、そろそろ次の場所に向かおうか。いや、次というよりは最後という言い方の方が正しいかな」

「・・・・・・そうだな。この次の場所で、俺とレイゼロールの戦いは最後だ」

 レゼルニウスの放った言葉に影人が頷く。零無と戦う前に、影人がレイゼロールを含む様々な者たちと戦った事も含めれば、影人とレゼルニウスの認識は正しくない。だが、影人とレイゼロールの対立の因縁が解消されたという意味では、影人とレゼルニウスの認識は正しかった。そして、その認識は言葉を発さなかったレイゼロールも共有していた。

「・・・・・・では行くか。我と影人が最後に戦った地へ。ただ、拠点に帰らなければならない事も含めると、我は今日これ以上の転移をするのは難しい。よって影人。最後の地への転移はお前が行え」

「・・・・・・お前、それ本当か? 世界中で闇奴増やしてた時期の事を考えると、お前もっと転移できなきゃおかしくねえか? しかも、カケラ全部吸収して、力は闇奴増やしてた時より増大して――」

「うるさい。我は疲れたのだ。さっさとしろ」

「・・・・・・へいへい」

 影人は諦めたように軽く息を吐くと、ポケットから黒い宝石のついたペンデュラムを取り出した。

 そして、

変身チェンジ

 と力ある言葉を放った。次の瞬間、黒い宝石が黒い光を発した。












「・・・・・・ほらよ、着いたぜ」

 転移の力を使いロシアから移動した影人は、同じく転移した――正確には影人の力で転移した――レイゼロールとレゼルニウスに対してそう言葉を掛けた。

 影人の姿は先ほどまで前髪野郎スタイルとは違っていた。夏だというのに、黒の外套を見に纏い、頭には鍔の長いハット状の帽子。深紅のネクタイに紺の長ズボン。黒の編み上げブーツを履いた、謎の怪人スタイルに影人の姿は変化していた。

 そして、顔も上半分を覆っていた前髪が少し縮み目が露出していた。その目の色は月の如き金色だった。このもう1つの影人の姿は、その名をスプリガンといった。

「さっきまで涼しい所にいたから、余計に暑く感じてしまうね。でも、カラッとした暑さだからまだマシかな」

「まあ、日本よりかはマシだろうな。ほら、あれだ。地中海気候がどうのこうでこの辺りは乾燥しやすいんだろ。といっても、今の俺は体温調節の力を使ってるから、暑さ云々のことは分からねえが」

 午前の太陽に目を細めるレゼルニウスに、スプリガンはそう言葉を返した。影人たちが転移してきたこの場所は、ギリシャの片田舎だ。周囲には山と森しか見えない開けた場所で、影人たちは自然のど真ん中にいた。

「しかし・・・・・・改めて見ると、雄大な自然に囲まれたいい場所だな。あの時はそんな事を感じる暇もなかったが」

「そうだね。自然の美しさはいつの時代も変わらない。僕もこの一面の自然を見ると懐かしい気持ちになってくるな。僕が生きていた頃は今よりも自然が多かったからね」

 影人とレゼルニウスはそれぞれそんな感想を漏らした。この場所はレイゼロールが、レゼルニウスを蘇らせようと「死者復活の儀」を執り行った所であり、光と闇の最終決戦が行われた地だ。

 そして――

「・・・・・・」

 影人とレゼルニウスとは違い、レイゼロールは険しい顔で押し黙っていた。それもそのはずだ。レイゼロールにとって、この地は様々な感情を想起させる地だ。影人と再び巡り会え、叶わぬと思っていた約束が果たされた喜ぶべき地でもあり、レイゼロールが影人を1度殺してしまった忌むべき地でもあった。

「レール・・・・・・」

 レイゼロールの心情を察したレゼルニウスが心配そうな顔を浮かべる。先ほどは影人を殺した事を何でもない様子で話していたが、本当はレイゼロールにとって影人を殺した事は、心の奥底に刻まれた深い深い傷なのだ。

「なにシケた面してんだよ。いつもの愛想のない顔が、より酷くなってるぜ」

 そんなレイゼロールに対して影人はポンと肩を叩いた。影人は少し呆れ気味だった。

「・・・・・・うるさい。別に普通だ」

「そう言う奴は大概は普通じゃねえんだよ。それに、もしも今のお前の顔が普通だっていうなら、周りの奴らは常にお前を心配するだろうぜ」

 影人はそう言うと、そっとレイゼロールに寄り添った。そして、ギュッとレイゼロールの手を握った。

「っ・・・・・・」

「・・・・・・悪かった。俺の弱さがお前を傷つけた。お前のその傷は、もしかしたら癒える事はないかもしれない。だから・・・・・・本当にごめんな」

「っ、違う! お前が、お前が謝る事など何もない! 謝らねばならないのは我の方だ!」

 影人の謝罪の言葉にレイゼロールは激しくかぶりを振った。違う。それだけは。影人がその事でレイゼロールに謝る事だけは絶対に違う。レイゼロールは珍しく感情を露わにそう言った。

「お前にそんな顔させてる時点で悪いのは俺なんだよ」

 影人はごく当たり前の事を言うようにそう言葉を吐いた。そこに嫌味や冗談の色は全くなかった。

「でもな、レイゼロール。その分、俺はお前とより多くの思い出を作る。お前のその心の傷がいつか癒えるまでな。だから・・・・・・」

 影人は握っていたレイゼロールの手を離すと、その手をレイゼロールの頭に乗せた。

「何度でも言うぜ。安心しろ。俺はもうお前の前から勝手にいなくなったりしない。寂しいと思ったらいつでも俺に会いに来い。不安になったら俺がそばに居てやる。お前が困っている時、お前が助けを求めた時、俺が絶対にお前を助けてやる。あの時、誓ったからな」

「影人・・・・・・」

 影人は暖かな笑顔で優しくレイゼロールの頭を撫でた。影人の笑顔を見て、影人の言葉を聞いたレイゼロールは、自分の心が暖かくなっていくのを感じた。ズキズキと疼いていた心の傷がゆっくりと癒えていく。

(ああ、お前はいつだって我に安らぎを与えてくれる。お前といると心が自然と浮き足立つ。影人、我はきっとお前の事が・・・・・・)

 レイゼロールは内心でそう呟くと、「ふん」と自身の頭に乗せられていた影人の手を払った。

「何様のつもりだ。勘違いするな。腹立たしい。あと、格好をつけるな気色悪い」

「え・・・・・・? お前、流石にこの場面でその反応はねえだろ・・・・・・俺、傷つくぞ?」

「勝手に傷ついていろ。このバカめ」

「酷え!?」

 冷めた顔でどこかに歩き始めたレイゼロールに影人がそう叫ぶ。だが、レゼルニウスは見逃さなかった。レイゼロールの口元が確かに緩んでいた事を。

「全く・・・・・・僕の妹は素直じゃないな。でも、そこが可愛いんだけどね」

 やれやれといった様子でレゼルニウスは首を軽く横に振った。

「あと・・・・・・やっぱり、僕の妹を任せられるのは彼だけだな」

 レゼルニウスはレイゼロールに抗議する影人を見つめると、自身もレイゼロールと影人の後に続くように、一歩を刻んだ。

 前髪野郎と闇の兄妹の1日はこうして過ぎていった。

 ――ちなみに、この後レゼルニウスはいくらなんでも現世に行き過ぎだとシトュウにお叱りを受け、泣く泣く現世に行く頻度を減らしたのだが、それはまた別の話である。

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