第411話 守るべきもの、救うべきもの

「っ、シェルディアちゃん!?」

「強力な援軍が来てくれたわね・・・・・・! でも、もう1人のセクシー狐さんはいったい・・・・・・」

 第6の亀裂、日本。陽華、明夜、暁理、ソニア、風音、壮司、光司、ダークレイ、影人VSフェルフィズ、イズの戦い。忌神の神殿最上階に現れたシェルディアと白麗を見た陽華と明夜は、驚いたような嬉しそうな顔を浮かべた。

「ほほっ、帰城影人以外の者は初めて会うの。妾は白麗。まあ、一言で言うならば、シェルディアと同じような存在といえばいいかの。妾の世界も危機ゆえ助太刀に来た。よろしく頼むぞ」

 白麗は泰然とした様子で自己紹介を行なった。寸毫の油断も許されぬ戦いの場に響いた白麗の声は、一瞬戦場に余白のような空気を生んだ。

「あのシェルディアと同じような存在かよ・・・・・・だったら、正直かなり助かるな」

「ふん、遅いのよ」

「あの女の子・・・・・・なるほど。ただ者じゃなかったってパターンか」

「何だかよく分からないけど、頼もしい味方が増えたって事だよね♪」

「ありがたい状況だね」

「やっぱり、あの人も【あちら側の者】・・・・・・」

 白麗の自己紹介を聞いた壮司、ダークレイ、暁理、ソニア、光司、風音がそれぞれ反応を示す。特に、暁理はシェルディアの正体を知らなかったためシェルディアが現れた事にも驚き、風音は目に白いオーラのようなものを揺らめかせながら、白麗の正体を感覚として見破った。

「・・・・・・誰が現れても意味はありません。全員、平等に殺すだけです」

 イズは大した感慨もなく、大鎌に生命力を流し込もうとした。だが、フェルフィズが待ったをかける。

「まあ、少し待ちましょうイズ。せっかく新たな参加者が来てくれたんです。すぐに殺すのも味気ないでしょう」

「・・・・・・分かりました」

 イズが自身の本体である大鎌を下ろす。フェルフィズの言葉を聞いたシェルディアは「あら」と少しわざとらしく驚いてみせた。

「随分と余裕ね。自分を強者と驕るつもりはないけど、私と白麗が来たというのに。そこのお人形・・・・・・イズのせいかしら」

「別に余裕というわけではないんですがね。ですが、そうですね。私が余裕に見えているというなら、それは私の最高傑作であるイズのおかげです」

 シェルディアの言葉にフェルフィズが頷く。その言葉を聞いた白麗は小さく頷いた。

「普通ならば自信過剰と嗤うところじゃが、まあ其奴がどれだけ特異な存在かは十分に知っておるからな。アオンゼウの力に、全てのモノを必ず殺す力・・・・・・長い時を生きて来た妾ですら、最も恐ろしい・・・・・・最恐と思える存在よ」

「嬉しい言葉ですね。ありがとうございます」

 フェルフィズがわざとらしい仕草で腰を折る。シェルディアは、目にも止まらぬ速さで爪を伸ばし爪撃をフェルフィズに放ったが、その前にイズが大鎌で爪撃を切り裂いた。

「酷いですね。頭を下げている最中に攻撃とは」

「あなたのお辞儀は感謝や謝罪ではなくて、バカにするためのものでしょう? 私はただマナーを正そうとしただけよ」

「物は言いようですね」

 やれやれといった様子でフェルフィズが首を横に振る。フェルフィズはイズにその薄い灰色の目を向けた。

「イズ。新しいお客様はどうやら少しせっかちのようです。おもてなしをしてあげなさい」

「了解しました。排除します」

 イズは背中の魔法陣から大量の機械人形、機械の剣、端末装置を呼び出した。加えて翼部から青い煌めきも召喚する。アオンゼウの器の攻撃機能を全て呼び出した形だ。

「あらあら、随分と豪華ね。しかも、機械人形以外は概念無力化の力が付与されているというのだから恐ろしいわ」

「はっ、下手な芝居じゃなシェルディア」

「嫌ね、本心よ」

「行きさない」

 シェルディアと白麗が緩やかな様子で会話していると、イズが指令を下した。大量の機械人形、機械の剣、端末装置、青い煌めきが1人でに動き攻撃を行う。影人は『終焉』があるので回避行動を取らなくとも問題はないが、陽華、明夜、暁理、風音、ソニア、壮司、光司、ダークレイは回避行動を行った。と言っても、彼・彼女たちには影人が身体能力の強化、目の強化、『加速』の力を施してある。ゆえに、絶対に避けれないというような事はなかった。

「凄まじい物量ね。だけど、壊せないわけじゃないのよね」

 シェルディアはニィと人ならざるモノの笑み――恐らくは化け物や怪物と呼ばれるような――を浮かべると、両手の爪を伸ばし、片方の爪で首筋を深く切り裂いた。シェルディアの首から凄まじい量の血が噴き出す。血は流体状の斬撃と化し、機械の人形たちを切り裂いた。

 シェルディアは両手の爪に影を纏わせ両腕を無造作に振るった。放たれるは全てを切り裂く真祖の爪撃。しかも、影で強化されたものだ。影纏う爪撃は機械の剣や端末装置を次々と切り裂いていく。

「そうじゃの。概念無力化の力があったとしても、不壊ではない。ならば、方法はいくらでもある」

 白麗も周囲から自身の白銀の尾を複数本呼び出す。白麗は白銀の尾で機械の剣や端末装置、機械の人形を叩き潰し、青い煌めきを蹴散らした。

「おいおい・・・・・・これが現実の光景かよ・・・・・・」

 シェルディアと白麗が造作もなくイズの攻撃を迎撃する光景を見た壮司は、どこか呆然とした様子でそう呟いた。荒唐無稽な光景はこれまでも幾度となく見てきた。

 だが、今壮司の目の前に広がる光景は、荒唐無稽中の荒唐無稽だ。言葉を絶するような暴力。力そのもの。シェルディアと白麗の力を正面から見た壮司は、畏怖の感情を抱いた。風音、光司も壮司と似たような様子だった。

「うわぁ・・・・・・シェルディアちゃん、尋常じゃなく強いんだ。可愛さとか綺麗さとか優雅さとか上品さとかだけじゃくて、強さまで兼ね備えてるなんて・・・・・・反則だよ」

「だよね。味方で凄い頼もしいけど・・・・・・本当に強力なライバルって感じだよ」

「? あんた達何の話をしてるのよ」

 一方、とある事情からシェルディアに対し危機感を抱いた(もしくは抱いていた)暁理とソニアは何とも言えないような、難しそうな顔でそんな言葉を呟いた。2人の言葉を聞いたダークレイはよく分からないといった顔で首を傾げた。

「シェルディアちゃんも白麗さんも凄い! 私たちも負けてられないね明夜!」

「そうね陽華。私たちは私たちがすべき事を、イズちゃんに語りかけ続けましょう」

 陽華と明夜はシェルディアと白麗が迎撃している光景を見て、自分たちを鼓舞した。

「イズちゃん! 私たちは何度でも言うよ! 私たちはあなたと戦いたくない! あなたを救いたい! あなたと友達になりたいの!」

「そのために話をしましょう! ガールズトークよ! あなたが無茶苦茶にしようとしている世界には美しや楽しさが溢れている! まずはそれを知ってほしいの!」

 陽華と明夜はイズに向かって言葉を放つ。2人のどこまでも真っ直ぐな言葉を聞いた白麗は、面白いといった様子で陽華と明夜に白銀の瞳を向けた。

「ほう、あ奴らかシェルディア。お前が言っていた、アオンゼウの器に宿るモノを救おうとしている者たちは。この状況でよくもまあ、あれだけ堂々と真っ直ぐにあんな事が言えるの。酔狂な奴らじゃ。じゃが、嫌いではない。帰城影人に負けず劣らず面白い奴らじゃの」

「でしょう? 私も陽華と明夜の事は気に入っているの」

 白麗の感想を聞いたシェルディアは爪撃を放ち続けながら白麗に同意した。

「減らず口を・・・・・・言ったはずです。そんなものは願い下げだと・・・・・・!」

 シェルディアの爪撃からフェルフィズの身を守るように大鎌を振るっていたイズが、不快げに顔を歪める。イズは自身の周囲に浮遊している2つの砲身から破滅の光を放った。2つの光は陽華と明夜に向かって真っ直ぐに進んで来る。

「願い下げ、か。ああ、そうだな。お前のその気持ちは分かるぜ」

 だが、光が陽華と明夜に届く前に闇が光を遮った。影人の『終焉』の闇だ。影人は陽華と明夜を背に、2人を守るように立ちながら、イズへの共感を口にしながらもフッと笑った。

「だが、こいつらはしつこいぜ。どれだけ拒絶しても諦めない。意志を貫き押し通す。加えて度がつくお人好しで無駄に明るい。・・・・・・正直、俺は嫌いなタイプだ」

「「えっ!?」」

 このタイミングでそんな事をカミングアウトされた陽華と明夜は、驚きとショックを受けた顔になった。

「でもな、そんな奴らだからこそ、そんな奴らにしか出来ない事がある。戦って敵を倒して終わりじゃない。敵と分かり合って、救う事だって出来る。・・・・・・こいつらは、人の善意の可能性なんだよ。その善意の光はどんなものだって照らす」

 黒と金の瞳を真っ直ぐにイズに向けながら、影人は言葉を紡ぐ。陽華と明夜が光導姫になり、影人がスプリガンになる事を半ば強制的に決められたあの日。影人は陽華と明夜の中に人の善意を見た。美しく輝くような善意。それは光だ。人の善意の光。

「俺の仕事はそんな可能性を持ったこいつらを守る事だ。・・・・・・まあ、面倒くさくて危険極まりないし、全く割に合わねえがな。だから、俺の仕事を早く終わらせるためにも、さっさと救われてくれよ。イズ」

「私の名を気安く呼ばないでください。帰城影人・・・・・・!」

 影人が口角を少し上げる。その笑みを見たイズは苛立ったように、周囲が水色で中心が赤という特徴的な目で影人を睨みつけた。

「帰城くん・・・・・・」

「・・・・・・全くツンデレなんだから」

 影人の言葉を聞いた陽華と明夜は、驚きと嬉しさが入り混じったような表情を浮かべた。スプリガンが、自分たちにとって特別な人がそう言ってくれた事に、自分たちをそう思ってくれている事が、陽華と明夜の力になる。

 そして、その力が2人の胸に輝かんばかりの光を灯した。

「明夜」

「ええ、やるわよ陽華」

 その光の意味を知っている陽華と明夜が、互いの顔を見つめ合い頷く。陽華は右手を、明夜は左手を前方に突き出し互いの手を重ねた。

「「我らは光の臨みを越える。全てを照らし、全てを優しく包む光。その光に、我らはなる!!」」

 陽華と明夜が言葉を唱えると、2人の胸の光が輝きを増した。

「っ、何だ・・・・・・?」

「あの光は・・・・・・」

「光臨のその先の光・・・・・・」

「なるんだね。レイゼロールを浄化したあの形態に」

「うわっ!? な、何!?」

「・・・・・・ふん。目障りな光」

「あら、まさかまたあれが見れるなんてね」

「ほう、面白い光を放つ。興味深いの」

 壮司、光司、風音、ソニア、暁理、ダークレイ、シェルディア、白麗が、陽華と明夜の胸から発せられる光に視線を移す。レイゼロールとの最後の決戦で意識を失いその光が何なのか知らない壮司と、初めてその光を見る白麗以外は、陽華と明夜が何をしようとしているのか理解していた。

「・・・・・・光の力の爆発的な高まりを検知。製作者、私の後ろに」

「ああ・・・・・・初めてかもしれませんね。光を美しいと思ったのは。なるほど。それが、イズを救うと言ったあなた達の光ですか。ええ、見せてください。あなた達の、人間の心の輝きを!」

 イズとフェルフィズもその光に目を奪われる。そして、2人に背を向けていた影人はこう言った。

「見せてやれよ朝宮、月下。お前らの想いの光を」

 影人が言葉を放った次の瞬間、陽華と明夜は力ある言葉を世界に放った。


「「光輝天臨こうきてんりん!!」」


 陽華と明夜の胸に灯った光が白く輝き世界を照らす。その輝きは、全てを暖かく照らし、優しく包む光。数秒後、光が収まるとそこには姿が変化し、神々しい衣装に身を包んだ陽華と明夜の姿があった。

「イズちゃん、あなたに届けるね。私たちの、ううん。みんなの心を。光を!」

「私たちは諦めが悪いの。だから、絶対にあなたを救ってみせるわ!」

 光輝天臨した陽華と明夜がイズに決意の込もった目を向けた。2人の目に宿るのは決意だけではなかった。優しさ。愛。そういったものが合わさったような暖かな光。善意の光も2人の目には宿っていた。

「っ・・・・・・」

 その目を向けられたイズの中で何かが騒つく。もしくは、騒つくというよりかは、何かに小さなヒビが入ったような感覚か。イズは自分の中に生じたその未知の感覚に戸惑った。そして、その戸惑いを処理する方法を知らないイズは、戸惑いを怒りへと変換した。

「その傲慢な目を、想いを私に向けないでください・・・・・・! 言ったはずです。私は救いなど求めてはいない!」

 イズは大鎌に莫大な生命力を流し込んだ。「フェルフィズの大鎌」の刃が怪しく輝く。イズは陽華、明夜、暁理、ソニア、風音、壮司、光司、ダークレイ、影人、シェルディア、白麗を同時に認識すると、大鎌の力で距離を殺し、絶対死の一撃を放とうとした。

「やらせんよ」  

 だが、その前に白麗の両の瞳に複雑な魔法陣が刻まれた。第101式独自妖術、「流転のもどり」。白麗が観測した対象を5秒前の状態に戻す。白麗が今回観測したのはイズではなくフェルフィズの大鎌だった。結果、フェルフィズの大鎌は5秒前の状態、生命力が充填される前の状態に戻る。

「っ・・・・・・」

「ほほっ、前回とは違いお主の情報は妾たちに共有されておる。その大鎌の刃が怪しく光れば要注意、なんじゃろ。ならそうなった瞬間に大鎌の状態を戻せばよいだけじゃ」

 輝きを失った大鎌を見たイズが軽くその目を見開くと、白麗が口元を隠しながら笑った。

「・・・・・・簡単に言いますね。さすがは化け物だ」

 その光景を見ていたフェルフィズが少し不快げに顔を歪める。存在の状態を強制的に数秒前に戻す。一種、世界に対する究極の干渉を行なっているというのに、白麗は何でもないようにそれをやってみせた。

「余裕だな忌神さん!」

「はあッ!」

「斬るよ!」

「ムカつくのよ、あんたの顔」

 フェルフィズがイズの方に視線を向けていると、壮司、光司、暁理、ダークレイが接近しフェルフィズに攻撃を仕掛けてきた。4人は『加速』の力を施されている。その速度はフェルフィズが反応出来ぬ速度。

「ガアッ!」

 だが、突如としてフェルフィズの影から闇色の獣が飛び出し、4人の攻撃を弾いた。闇色の獣は1体だけでなく、フェルフィズの影から新たに5体這い出てきた。フェルフィズが異世界で捕獲していた影に住まう獣だ。

「まあ、私を狙って来ますよね。確かに、私の戦闘能力はからっきしですからね。ですが、2つの世界に対して争いを挑むのです。出来るだけの準備はしていますよ」

「雑魚が調子に乗ってるんじゃないわよ・・・・・・!」

 ダークレイは両手のグローブを黒い杖へと変化させた。そして、杖を振るった。

「闇技発動、ダークブレイザー!」

「第1式札から第10式札、光の矢と化す!」

攻撃の歌ストライクソング!」

 ダークレイが10条ほどの闇の光線を放ち、風音も遠くからダークレイに合わせるように10条の光線を、ソニアも不可視の衝撃波を発生させる歌を歌った。闇と光の光線が、不可視の衝撃がフェルフィズへと襲い掛かる。

「来なさい、喜劇と悲劇の仮面人形よ」

 しかし、フェルフィズは落ち着いた様子でパチンと右手を鳴らした。

「・・・・・・」

 すると、フェルフィズの背後の空間が歪み1体の人形が出現した。2メートルほどの高さに黒い体。顔には喜劇の仮面の半分と悲劇の仮面の半分が合わさったような仮面が装着されていた。その人形はフェルフィズを守るように立ち塞がると、光と闇の光線と不可視の衝撃をその身で受け止めた。人形はボロボロになったが、どういうわけかすぐに傷が修復されていった。それはイズや写し身の超再生の力が起こす現象と酷似していた。

「「「っ・・・・・・!?」」」

「アオンゼウの写し身を製作する過程で、アオンゼウの器に関する技術はいくつか盗めました。この喜劇と悲劇の仮面人形には、その技術をいくつか施してあります。さあ、行きなさい私の人形よ」

 その光景を見たダークレイ、ソニア、風音が驚いた顔になる。フェルフィズは軽くそう説明すると、人形に命令を下した。仮面人形は右手前腕部を開きそこから黒い光刃を発生させると、ダークレイたちに向かって突撃を掛けた。

「さてさて、私も一応世界の敵らしく戦いますかね」

 フェルフィズはポーチから今自分が所持している人形を全て放出した。その数はざっと300体ほど。一応、フェルフィズが改良して全ての人形に超再生の力が付与されている。『終焉』に触れられれば意味はないが、光導姫や守護者相手の時間稼ぎにはなるだろう。フェルフィズは続けて、ポーチから戦闘に使える神器をいくつか取り出した。瞬間、ピシリと空間に亀裂が奔る。その光景を見たフェルフィズは小さく口角を上げた。

(終局の時間まであと少しといったところですかね。30分か1時間か・・・・・・いずれにせよ、終わりは近い)

 フェルフィズは恍惚と狂気が入り混じった顔になると、こう呟いた。

「このまま境界が完全に崩壊するか、はたまたイズが救われ、境界の崩壊は食い止められるのか・・・・・・ああ、未来はどう転ぶのでしょうね。楽しみだ」

 そして、忌神はその薄い灰色の瞳に純粋な好奇の明かりを灯した。

 ――フェルフィズのその呟きは、どのような未来になっても構わない、という意味にも聞こえた。

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