第157話 案内人、帰城影人

「・・・・・・・・ここは学食・購買エリアです。大体の生徒たちは、ここで昼食を取ります。今は昼休みじゃないんで学食は閉まってますけど、購買は利用できます」

「ふむふむなるほど・・・・・食にはもちろんの事だが文化が表れる。ゆえに私も日本の学校の食の文化に触れてみたい所ではあるが・・・・今は難しそうだね。そもそも、私はあくまで見学の身だしね」

 1階の学食・購買エリアを見たロゼは興味深そうにそう言葉を呟いた。今はロゼと説明を行った影人くらいしか学食・購買エリアには生徒の姿は見えなかった。まあ、他の生徒たちはいま文化祭の準備をしているので、それは当然なのだが。

「・・・・・日本円を持っていれば、いま言ったみたいに誰でも購買は利用できますよ。実際、放課後になると結構な生徒たちがまた購買を利用しますから。ピュルセさんも見学の身でも購買は使えると思います」

「そうなのかい? では本場のおにぎりでも購入させてもらおうかな。ええと、そういえばまだ君の名前を聞いていなかったな・・・・・」

「・・・・・帰城影人。それが俺の名前です」

「ありがとう帰城くん。君の提言に感謝するよ」

 ロゼは影人に感謝の言葉を述べると、購買の方へと歩いて行った。ロゼの後ろ姿を前髪の下から見つめた影人は、軽くため息を吐いた。

(ったく、なんで俺がこんなことを・・・・・・・)

 真夏からロゼの学校の案内を頼まれた影人は、流れ的にも渋々ロゼを案内しているが、やはり理不尽さは相当なものがある。自分はただ嫌な予感がしたのでその確認に行っただけなのに。行かなければよかったと影人は珍しく心の底から後悔した。

(ちくしょう香乃宮の奴。てめえが俺に気がつかなきゃ、あのまま俺は逃げ切れたってのによ・・・・・・さすがに恨むぜ)

 この恨み晴らさでおくべきか。逆恨みといえば逆恨みっぽいが、影人は光司に対してそんなことを思った。というか、よく自分の後ろ姿などに気づいたなと逆に感心する。

「待たせてしまって申し訳ないね帰城くん。おにぎりは確保できたから行こうか」

 それから影人が10秒ほど待っていると、左手にフィルムに包まれたおにぎりを2つ持ったロゼが戻ってきた。チラリと影人が具材を見てみると、その具材は梅とおかかだった。

「いえ、大丈夫です。・・・・・・それより失礼かもしれませんが、梅食べた事あるんですか? 外国人の方はあまり食べた事なさそうな印象ですが・・・・・・・・いや、何が言いたいかというと、それかなり酸っぱいですよ」

「いや、知識では知っているんだが実際に食べた事はないよ。だから1度食べてみたくてね。私は出来るだけ体験したい主義なのさ。梅の酸っぱさ、実に楽しみだよ」

 影人の質問に軽く笑みを浮かべてそう答えたロゼ。影人はロゼの答えに、「そうなんですか。ご立派ですね」と頷き、こう言葉を続けた。

「では次の場所に移動しますけど、どこが見たいとかありますか? といっても、俺は部活動とかには所属してないんで、場所を教える事くらいしか出来ませんが・・・・」

「ありがたい申し出だが、出来ればぐるりと全体を回ってみたいかな。案内の君には迷惑を掛けてしまう形になるが、よかったかな?」

「・・・・・・分かりました。ならこのまま1年の教室とかを見て回りましょうか。さっき生徒会の人がピュルセさんの見学の事を校内放送で伝えてくれていますから、どこでも見学は出来ますし」

 ついさっき影人がロゼを伴って校舎に入ったところ、アナウンスが流れた。声の主は真夏でも光司でもない生徒会の女子生徒で、内容はロゼの見学についての事だった。急遽、有名な芸術家である方が学校見学に来たので、各教員、各生徒たちはその見学活動に協力すること、というものであった。ゆえに、影人たちは1年の教室だろうが、2年の教室だろうが、勝手に立ち入って見学できるというわけだ。もちろん3年生の教室や職員室なんかも勝手に入れるだろう。

「うん、お願いするよ。いやはや楽しみだ。まさかスプリガン・・・・・こほん、ある人物を追い日本に来てこんな役得を得ようとは。昨日君たちと出会ったこと、真夏くんがここの生徒であった事など様々な要因に感謝だね」

(てめえ、やっぱスプリガン目的じゃねえか・・・・・!)

 ロゼの言葉を聞き逃さなかった影人は、思わず内心でそうツッコんだ。昨日の昼にロゼと出会った時にそうかもと予想はしていたが、これで確信した(出来れば確信したくはなかったが)。やはりロゼは影人を追って東京に来たのだ。

(ちくしょう。行動力のある変態に追われてんのか俺は。最悪だ・・・・・・・・・)

 影人は内心絶望した。不幸だ。余りにも不幸過ぎる。もしロゼに自分がスプリガンだとバレれば、どんな事をされるか分かったものではない。影人のロゼに対するイメージは、パリのヴァンドーム広場で出会った時のイメージが強すぎる。

「さ、行こうか帰城くん」

「・・・・・・・ええ」

 まさか自分の追っている人物が、こんな近くにいるとは露ほども思っていないであろうロゼが、影人にそう促してくる。影人はロゼの促しにそう返事をすると、ロゼの前を歩き始めた。











 それから影人とロゼは1年生の各教室を見て回った。1年生たちはロゼの登場に色めきだっていた。その要因としては、ロゼが有名な芸術家という事もあるのだろうが、ロゼの外見が大きかったように思われる。外国人の、それも美人でモデルのような体型の女性が訪れれば、男子女子関係なく高校生は興味を持つものだ。

「うん、いい。実にいいよ。皆活気がある。その活気と熱量を持って、仲間たちと共にそれぞれの活動に邁進していく・・・・・・素晴らしいトレビアン

「・・・・・・・・そうですか、ならよかったです」

 1年生の教室を見学し終えた2人は2階を目指すべく階段を登っていた。風洛高校では1年生の出し物はだいたい最初から既に決まっていて、1年生たちは全員体育館で劇をする。もちろん各クラスごとにその題目は違うので(自分たちで脚本を作ってオリジナルの劇をしてもいいし、既存の物語の劇をやってもいい)、1年生たちはそれぞれ自分のクラスの劇に関する作業をしていた。

 ロゼは1年生たちが劇の練習をしているのを見たり、大道具や小道具を作っているのを見て満足しているようだが、影人からしてみれば別に特段面白みのない事だったので、あまり興味はなかった。そういった心情もあり、影人は冷めたような口調でそう相槌を打ったのだった。

「・・・・・次は2年の教室です。ウチの高校は2年生からはクラスごとの出し物は自由になります。それに伴ってかどうかというわけではないですが、クラスの垣根を越えて個人たちで出し物をする事も可能だったりします。こっちの方は1年からも出来ますが」

「説明ありがとう。なら、ここからはより個性的な活動が見られるという事だね」

 2階にたどり着いた影人は、ロゼに2年生の出し物について簡単に説明した。廊下には1年生のいた1階同様、生徒たちが溢れていた。ロゼはそんな生徒たちを興味深げに見つめながら、影人の説明に頷いた。

 影人とロゼは1番近くの2年1組、光司が所属する教室に足を踏み入れた。2年1組の出し物は、確か演劇だ。2年生は既に1年の頃に演劇をしているはずだが、それがクラスの大多数の意見だったのだろう。実際、演劇は文化祭の定番だし、劇が好きという者たちも多いのかもしれない。

「ん、誰だ? って、ああ。さっきアナウンスで言ってた見学の人か。ようこそ、風洛高校2年1組へ。歓迎しますよ」

 教室に入ると黒板に何かを書いていた男子生徒が影人たちに気がつき、朗らかな笑みを浮かべた。影人とロゼはその男子生徒に感謝の言葉を述べ、教室内を見学した。影人がパッと周囲を見た限り、光司の姿は見えない。先ほど真夏と一緒にいた事からも、今日は生徒会の作業をしているのだろう。全く急がしい男だ。

 2年1組の教室を見学し終えた2人は、そのまま2年2組の教室に入った。2年2組は出し物としてミニカジノをやるらしい。といっても、実際にお金を掛けるわけではなく、あくまでもどきだ。プラスチックのコインをミニゲームで集めて、それをお菓子などの景品と交換する。ミニゲームは、ポーカーといったカードゲームや他のテーブルゲームなどを予定しているらしい。中々面白いアイデアだなと影人は思った。

 続く2年3組は影人のクラスと同じくミニ喫茶。だが、こちらは影人のクラスのコスプレ喫茶ではなく、あべこべ喫茶というものらしい。あべこべがどういった意味か、影人は最初分からなかったが見学している内に分かった。どうやら、男女の服装があべこべという意味のあべこべらしい。つまり、男子が女給の格好を、女子が男性の給仕の格好をするという事だ。影人は何だその男子側が地獄の喫茶はと思ったが、ロゼは大いに興味を惹かれていた。天才という奴はよくわからんと影人は思った。

 2年4組は教室を迷路に改造して、それを出し物にするようだった。もちろん仕掛けは色々と作るらしいが今はまだ秘密との事だったので、段ボールなどを壁とする作業しか見られなかった。

「・・・・・・・・・・・」

 次は2年5組。しかし、影人は2年5組の教室のドアを開けるのを少しためらった。本心で言えば、このクラスのドアは開けたくない。なぜなら、このクラスには2が所属しているからだ。

「ん、どうしたんだい?」

「あ、いえ・・・・・・別に何でもないです。じゃ、開けますね・・・・・」

 ロゼに不思議な顔を浮かべられた影人は、仕方なく覚悟を決めると2年5組のドアを開けた。すると――

「「ばあ!」」

 突如目の前に現れた白いお化けが2体、影人たちを驚かしてきた。

「っ・・・・・!」

「ほう!」

 まさか、ドアを開けて驚かされると思っていなかった影人は、声には出さなかったものの内心ではけっこう驚いていた。ロゼは驚いてはいないようだったが、面白そうな表情を浮かべていた。

「ようこそ2年5組へ! ロゼさん、帰城くん!」

「はちゃめちゃに歓迎するわ」

 目の前のお化けたち――実際には白いビニール袋を被った2人の生徒たちがビニール袋を脱いで、影人とロゼに歓迎の言葉を口にした。そして、影人たちに歓迎の言葉を述べたその2人の生徒は、影人がこのクラスに入る前に思い浮かべた少女たち――朝宮陽華と月下明夜だった。

「朝宮、月下・・・・・・・心臓に悪いからやめろ」

「やあ君たちか。歓迎ありがとう」

 影人は2人の姿を確認すると、軽くため息を吐いた。ロゼも陽華と明夜とは昨日会っているので、その態度は少しフレンドリー気味だ。

「ささ、光司くんからの連絡で話は聞いてるからどうぞどうぞ!」

「ウチのクラスの出し物はミニお化け屋敷だから、ネタバレ的な要素はお見せできないけど、それ以外はご自由に」

 陽華と明夜が影人とロゼを教室内へと誘う。どうやら、2人が影人とロゼが訪れる事を知っていたのは光司からの情報らしい。その情報から、ロゼに対するサプライズ的な意味を兼ねて、イタズラを準備していたのだろう。

「・・・・・悪い。ならちょっとの間、邪魔するぞ」

「失礼」

 影人とロゼは陽華と明夜の言葉に甘え、2年5組へと入室した。すると、陽華と明夜と同じように5組の生徒たちが、「「「「「ようこそー!」」」」」と歓迎の言葉を述べてくれた。

(流石に今回ばかりは、朝宮と月下にぶっきらぼうな態度は取れねえな・・・・・・・・・)

 今の影人は学校見学者であるロゼの案内をしている都合上、2人にいつものぶっきらぼうな態度を取れない。ゆえに、2人に対する態度はいつもよりは柔らかくせねばならない。

「いやー、でも昨日の今日でロゼさんとまた会えるとは思ってなかったですよ!」

「私たちの文化祭に興味を持ってくれたって、香乃宮くんからは聞いてます。よかったら、文化祭の当日はぜひ来てください。ウチの高校、部外者の方でも立ち入り可なんで。もし来てくださったら、全力で怖い思いさせますよ?」

「ふふっ、それは楽しみだ。恐怖は人間の原始的な感情の1つだからね。創作活動のいい刺激になりそうだ。当日はぜひお邪魔させていただくよ」

 ロゼは陽華と明夜に文化祭を訪れる事を約束すると、教室内を見て回った。陽華と明夜が大道具や小道具の製作を紹介する。ロゼは2人の説明に頷きながら笑みを浮かべていた。

「・・・・・・・・・・」

 このクラスは陽華と明夜がロゼを案内してくれるようなので、影人は教室のドア付近で軽く両手を組みをながら待っていた。ロゼが人の目を引く容姿なので、案内役の影人に視線を向けてくる者は殆どいない。まさに空気。まさに影。これこそが自分本来の立ち位置だと、前髪は心の底から思った。

「ありがとう2人とも、それにこの教室の諸君。おかげで満足いく見学が出来たよ。当日がより楽しみになった」

「いえいえこちらこそ! みんなよりやる気が出ましたし!」

「当日は絶対ロゼさんを驚かせますから。天地神明に誓って」

 それから10分ほど。2年5組の教室を見学し終えたロゼは陽華と明夜、2年5組の生徒たち全員に充足したような笑みを浮かべそう言った。ロゼのその言葉に、陽華や明夜はどこか嬉しそうな顔をしていた。

「・・・・・・2年5組の皆さん。ご協力、ありがとうございました。ではピュルセさん。次のクラスに――」

 影人が形式的にそう言葉を述べようとすると、突如こんな声が聞こえてきた。

「あ、帰城くんも当日はぜひ! お待ちしております!」

「あなたのそのムスッとした顔、怖がらせてあげるから」

 影人に声を掛けて来たのは陽華と明夜だった。このままサッと去ろうと思っていた影人は、2人のその声に反応せざるを得なくなった。

「・・・・・・・・・気が向いたらな」

 影人は内心で大きくため息を吐くと、2人にそう返事をして2年5組の教室を去った。 

「君は彼女たちとあまり仲が良くないのかい?」

「・・・・・・ご想像にお任せしますよ」

 教室を出るとロゼが影人にそんな質問をしてきた。彼女たちとは間違いなく陽華と明夜の事だ。影人の言葉や態度から何かを察したのだろう。影人はロゼにそう答えを返すと、次の教室に足を向けた。












「――以上で2年のクラスは全て終了です」

「ありがとう。1年生たちも活気に満ちていたが、2年生諸君はそれ以上だな。出し物も思っていた通り個性的だった。本当に、当日が楽しみになったよ」

 2年6組、2年7組、2年8組、2年9組と2年全てのクラスを見学し終えた影人とロゼは、階段の前にいた。6組は暁理がいるから多少めんどうかと覚悟していた影人だったが(今の暁理は影人に対して機嫌が悪くなるので)、運良く暁理はいなかった。7組は影人のクラスだったので勝手知ったる感じではあったが、担任の紫織は未だに爆睡していた。本当にそれでいいのか教師と影人は一瞬思ったが、教師は激務だ。日頃の疲れが溜まっているのだろうと、影人は勝手に納得した。

「・・・・・・リップサービスでなく、本当に来る気なんですね」

「ん? 当然だよ。私はあまり嘘はつかない主義でね。確か文化祭は9月末の3日間だろう? まあ、日本にはまだまだ滞在する予定だから問題は何もないよ。まあなにぶん、私が日本に訪れた目的はいつ成就するか分からないからね。のんびりとやるさ」

 影人が少しだけ呆れたような声でそう呟くと、ロゼは口角を上げた。文化祭の期間を知っているのは、影人が案内の最中に教えたからだ。

(クソ、この暇人が。マジで来る気かよ。こっちからすりゃ、いい迷惑なんだよ・・・・・・・)

 ロゼの答えを聞いた影人は内心そう毒づいた。影人からすれば、ロゼは出来ればもう自分や風洛高校に接点を持ってほしくなかった。しかし、現実は残酷であった。

「・・・・・・・・それでは次は3年の教室に行きましょう。さっきピュルセさんは2年は1年より更に活気があると仰ってましたが、たぶん3年生の方がより活気ですよ。何せ、彼らにとっては最後の文化祭ですから」

「有終の美を飾るため、かな。確か日本の諺だったね。それと帰城くん。今更だが、言葉遣いはもっと砕けてくれて構わないよ。君の年はたぶん私と1つしか違わないだろうしね」

「いえ、あくまで俺は案内人です。しかも一応、今の俺は風洛を代表するような立場でもありますので、言葉遣いはこのままとさせてください」

 ロゼにそう言われた影人であったが、影人はそのように理由をつけて断った。こういう所は変に礼儀正しい前髪野朗である。

「そうか、それは失礼したね。私の配慮が足りていなかった。君は礼儀正しい人間だね。真夏くんが君に私の案内を任せた理由がよく分かるよ。さて、では3階に・・・・・ん? あれは・・・・・・・・」

 3階に上がろうとした時、ロゼが何かに気がついたようにその顔を2階の廊下のどんつきに向けた。影人も何だと思い、そちらの方に顔を向ける。2階の廊下のどんつきにあるものといえば、特別教室くらいしかないはずだが。

「帰城くん、あのプレートに書かれているのは・・・・」

「美術室ですね。美術の授業や主に美術部が使ってます。・・・・・・・・・ああ、なるほど。芸術家のピュルセさん的には、確かに興味が唆られる場所ですよね。3年の教室に行く前に、美術室を見学していきますか? たぶん、今は美術部が文化祭の出し物の準備をしてると思いますけど」

 ロゼがなぜ廊下のどんつきに視線を向けたのか理解した影人は、ロゼにそう提案した。面倒だが今の自分は見学者の案内人だ。ならば、見学者の要望には出来るだけ応えなくてはならない。

「悪いがそうさせてもらえるかな。正直、見学したくないと言えば嘘になるから」

「了解しました。では、美術室に行きましょうか」

 首を縦に振ったロゼを見て、影人も頷いた。2人はその足を3階に向かう階段から、美術室へと変えた。

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