第111話 光導会議(前編)
「さて、いよいよですね・・・・・・」
時は少し遡りラルバが守護会議を行う前、ソレイユは自身のプライベートスペースに11人掛けの円卓を設置しながら、そう呟いた。
現在の時刻は午後2時45分。会議に参加する光導姫たちはまだ誰もやって来ていないが、会議が始まる予定の午後3時までには大体の人物たちが集まって来るだろう。
(ここが一種の踏ん張りどころです。守護会議の方は恐らくスプリガンを敵と認定する可能性が高い。さらに光導会議でもスプリガンが敵と認定されれば、影人は私たちサイドから明確に敵と認定される。その結果を防ぐためには、光導会議でスプリガンを敵と認定しない結果を得る事が必須条件)
ソレイユはぐっと拳を握り、真剣な表情を浮かべた。ソレイユは現状段階ではスプリガンを敵と認定されたくない。そのためには、光導会議の結果が最重要だ。もし光導会議でスプリガンが敵と認定されなければ、まだ現状でスプリガンが敵と認定される事はないはずだ。ソレイユとラルバが交わした約定は、お互いのランカー10位までの意見を聞き、その総合的な結果をお互いに提供し、吟味するといったものだ。
当然意見が一致したならば、その結果が確定されるが(この場合はスプリガンが敵と認定される事)、意見が不一致であるならば、その結果はお互いの会議の結果の中間的なものになる。ソレイユはそれを狙っていた。
「全く、企み事は苦手なんですけどね・・・・・」
ソレイユは軽くため息を吐いた。スプリガンに関する全てのことを隠蔽し、影から影人に指示を出しているソレイユだが、本当はこういった企み事は苦手だ。だが、やらなければならない事情と目的があるからこそ、ソレイユは苦手な事も全力でやっている。
「とは言っても、会議の結果は光導姫たち次第ですからね。私も多少はスプリガンの肩を持つ発言はするつもりですが・・・・・・・・それでもやはり難しいですね」
ソレイユが2度目のため息を吐くと、ソレイユの左斜め前方に突如光のゲートが出現した。
「っ・・・・・・」
ソレイユが少し慌てたようにそちらの方を見てみると、ゲートから3人の少女が現れた。
「さーて、今日は誰が来るかしらね? 私的にはファレルナとソニアとロゼはまた出席しないって踏んでるけど!」
「急がしいですもんね、彼女たちは。でもロゼさんは気まぐれだから、もしかしたら来るかもしれないですよ榊原さん」
「風音の予測は当たっているかもしれないな。なにせ、『
そんな事を話しながら、現れた3人の少女たちはランキング10位『呪術師』の榊原真夏と、ランキング4位『巫女』の連華寺風音、ランキング3位『提督』のアイティレ・フィルガラルガであった。3人とも制服姿だ。3人は円卓の真ん中の上座に着くソレイユに気がつくと、挨拶をしてきた。
「こんにちはソレイユ様! お久しぶりです!」
「今日は会議にお呼びいただき、誠にありがとうございます」
「ランキング3位『提督』、ただいま御目の前に」
元気いっぱいに挨拶をしてくる真夏、丁寧な口調でスッと頭を下げる風音、そして畏まった口調でそう言ってきたアイティレにソレイユは笑顔で対応した。
「はい、今日はわざわざありがとうございます、3人とも。会議は3時には始まる予定ですので、どうぞ自分の席に掛けてお待ちください」
ソレイユは3人にそう促す。ソレイユからそう言われた真夏、風音、アイティレはそれぞれ了解の意志を示すと席に着いた。すなわち、10位の真夏はソレイユの右横に、3位のアイティレはソレイユから3つ左横の席に、4位の風音はアイティレの左横の席に。
「そう言えば、3人とも新人の光導姫の研修の講師を務めていると聞きましたが、研修の様子はどうですか?」
ちょうど日本の新人の光導姫研修に関わっている人物しかいないので、ソレイユはそんな事を聞いてみた。研修には陽華と明夜も参加している。2人の様子が気になった事もあり、ソレイユはそう質問したのだった。
「まだ実戦研修を始めて2日目ですけど、みんなよく頑張っていると思います。みなさんの思いを否定するのはすごく心が痛みますけど・・・・・・」
「だが必要な事だ。風音の言う通り、日本の新人の光導姫たちは頑張っているように思います。まだ2日目という事もあり、全員能力の拡張または強化には至っていませんが、最終日か最終日に近い日には全員やり遂げると感じています」
「はっはっはっ! まだまだ精神面をいじめ抜きますよ! それが私たちの仕事ですから!」
ソレイユのその質問に、風音、アイティレ、真夏はそんな答えを返してくれた。アイティレの言葉を聞くに、どうやら研修は順調のようだ。ちなみにではあるが、今日は光導会議と守護会議で講師たちが研修の欠席を余儀なくされているので、新人の研修は午前で終了という形になっている。
それから4分ほどすると、新たな光のゲートが2つ出現した。現れたのは淡い金髪の少女と、髪をクルクルと螺旋状に巻いたどこか上品さを感じさせる少女だった。
「ふむ、こんにちはだ風音、アイティレ、真夏。ソレイユ様もこんにちは。今日も
淡い金髪の長髪を揺らし少女はそう挨拶した。不思議なキャラクターの描かれたTシャツにジーンズというシンプルな格好をした少女だ。少女はどこかボーっとしたような雰囲気を纏っていた。
「――淑女の嗜み国際条約第3条。淑女たる者、優雅たれ。時間にゆとりをもって約定の場所に来る。これぞ優雅というものですわ」
もう1人の髪を螺旋状に巻いた少女はフッと笑みを浮かべながらそう言った。いかにも高級そうな淡い水色のワンピースを纏った少女だ。上品さを感じさせる雰囲気を醸し出しているが、少女が浮かべる笑みはどこか勝ち気さを感じさせるものでもあった。
「お久しぶりです、エルミナ、メリー。2人とも元気そうで何よりです」
「ソレイユ様も変わらずにご健康そうでなによりですわ。本日はお招きいただきありがとうございます」
メリーと呼ばれた髪を螺旋状に巻いた少女が、ワンピースの裾を軽くつまみながら、スッとソレイユにお辞儀をした。その所作は一流の貴族のように洗練されていた。
「ん? ああ、メリーもいたのか。こんにちはだ、メリー」
「あなた私と同時にこの場に現れたのに、何を言っていますの・・・・・・・・・はぁー、どうやらあなたの天然ぶりは変わっていないようですわね、エルミナ」
淡い金髪の少女が今更ながらメリーに気がついたのか軽く手を振ってきた。そんな少女にメリーは呆れたような表情を浮かべ、軽くため息を吐いた。
「まあ、いいですわ。さっさと席に着く事といたしましょう。本来ならばアフタヌーンティーをいただきたい時間ですが、会議が終わるまでの我慢ですわ」
「うん、そうだね。ところで・・・・・・・私の席はどこだったっけ?」
「私の右隣ですわ!」
「ああ、そうか。メリーの横だった」
「全く・・・・・あなたが私よりランクが上なのが相変わらず納得できませんわ」
メリーはそう言って、風音から左に2つ離れた席に腰を下ろした。その様子は若干怒っているような呆れたような様子だった。
「じゃあ、私の席はここだな。うん、そうだそうだ。風音とメリーの間だった」
エルミナは何度も頷くと風音の左横、メリーの右横の席に腰を下ろした。そんなメリーとエルミナの様子を見ていた残りの3人は思い思いの言葉を口に出した。
「あはははは! やっぱり、あんたたちのやり取り面白いわね! 漫才見てるみたいだわ!」
「『
「うーん、和むなぁ。やっぱり光導会議は2人がいてこそだよね」
「あなた達バカにしてますの!?」
真夏、アイティレ、風音の言葉を聞いたメリーはキィーと怒ったように円卓を叩いて立ち上がった。見た目の割に、感情豊かな少女である。
そんな中々に姦しい雰囲気になってきた神界に、新たな来訪者を告げる光のゲートがまた2つ現れた。2つのゲートから現れたのは東洋人の少女と、活発そうな褐色の肌の少女だ。
「はあー、今年もまた何の金にもならない時間が来たぜ。1秒でも早く終われ」
ガリガリと不機嫌そうに頭を掻きながら、東洋人の少女はそう呟く。首元にかかるくらいの黒髪に、眼鏡を掛けた少女は一見すると、大人しそうな印象だが、その表情は不機嫌から歪んでいた。さらに少女の言葉も相まって、見た目とのギャップが激しい。服装は長ズボンに白のシャツ、それに赤色の少しボロめの上着だ。
「やっはー! みんな久しぶり! 会いたかったぞー!」
褐色の肌色の少女は、元気そうにそう言って円卓につく者たちに両手で手を振った。日に焼けた黒髪は東洋人の少女と同じくらいの長さだ。服装は黄色のシャツ1枚にホットパンツといったかなりの薄着で、そこから覗くしなやかな手足は猫科の動物を連想させる。
「久しぶりですわね、メティ。やはりあなたの野生的な美しさは素晴らしいですね。
褐色の少女にメリーはニコリと笑みを浮かべそう言った。しかし東洋人の眼鏡を掛けた少女には、態度を一転させて、どこか軽蔑したような視線を向けた。
「余計なお世話だバカ舌のイギリス野郎。私がどんな性格をしてようが私の自由だろ。お前こそ、そのダサい髪型変わってねえのな。キモいんだけど」
「なっ・・・・・!?」
メリーからそう言われた菲という少女はケッと悪態をつきながら、そんな言葉を返した。菲の中々に強烈な言葉を受けたメリーは絶句した。
「・・・・・・・・・私を侮辱しますか。いいでしょう、受けた屈辱は何倍にしても返すというのが淑女というもの。表に出なさい守銭奴のクソ眼鏡。あなたに淑女ファイトを申し込みますわ・・・・・!」
「どっちが先に言ってきたのか忘れたか? 痴呆かよ。あと私は金にならない事は基本しない主義だ。誰がやるかよ。分かったらさっさと憤死しろ」
拳を怒りに震わせるメリーに更なる煽り言葉を送り続ける菲。まさに一触即発の2人に声を掛けたのはアイティレだった。
「やめろ『貴人』、『
「うっ・・・・・・確かにその通りですわね。私としたことが・・・・・皆様に無礼をお詫びいたしますわ」
「私は謝らねえぞ。突っ掛かって来たのはそっちだからな」
「っ・・・・菲、あなた・・・・・!」
アイティレに睨まれたメリーは冷静さを取り戻したのか謝罪の言葉を述べたが、菲は態度を変える事はなかった。そんな菲を鬼のように睨むメリーだったが、今度はソレイユが仲介の言葉を放った。
「まあまあ、2人とも。とりあえず一旦落ち着きましょう。確かに発端はメリーのような気もしますが、菲も少し言葉が強すぎましたし。はい、2人とも形だけでもいいのでお互い謝罪しておきましょう。一応、私たちはこれから会議をしますからね」
「ちっ、雇い主にそう言われちゃ仕方ねえか・・・・・・悪かったよ、私もちょっと言葉が強すぎた」
「・・・・こちらこそ、いきなりあなたに対して無礼でしたわ。申し訳ありませんでした」
ソレイユからそう言われた菲とメリーは、お互いに形だけはそう謝罪しあうと、フンと顔を背け合った。そしてまだ席に着いていなかった菲は、真夏の右横、既に席に着いていたメティの左横の席に腰を下ろした。
「あんたたちの仲の悪さも変わらないわね菲。まあ毎度毎度ケンカするって事は、もはや仕方ない感じ?」
「水が合わないんだよ、イギリスのお貴族様とは。そもそもの価値観が違いすぎるからな」
「でも仲間なんだから仲良くなれた方が絶対いいと思うぞ! 私は菲もメリーも、全員大好きだ!」
「あんがとよ。私もお前は好きだぜメティ」
自分の右隣に腰を下ろした菲に、真夏はそう話しかけた。真夏の問いかけに菲は円卓に右肘をつき、頬杖しながらそう言った。そして菲の右横のメティの言葉には、菲は少しだけ口角を上げ優しい言葉を返した。
「菲とメリーは本当に仲がいいなー。なんだか羨ましい感じだよ」
「あなたの目は節穴ですの・・・・・・・? どこをどう見れば、私と菲の仲が良く見えるんですの?」
一方エルミナにそう言われたメリーは軽く引いたような目で隣のエルミナを見た。呆れるほどの観察眼のなさである。
「さて、これで7人が集合しましたね。前回はこのメンバーで会議を行いましたが、今年の会議は一応全員出席できると聞いているので、後は――」
ソレイユがそう言葉を続けようとした時、ちょうど新たな光のゲートが2つ出現した。
「みなさん、お久しぶりです。みなさんと会える事を楽しみにしていました」
ゲートから現れた少女の1人――光導姫ランキング1位『聖女』にして、現代の聖女ことファレルナ・マリア・ミュルセールは慈母のような笑顔を浮かべて円卓に着く者たちにそう挨拶をした。
「ふーむ、こちらの世界に来るのもかなり久しぶりだが、やはり美しい世界だね。いや現実世界ももちろん美しいが、この暖かな光は唯一無二だ。いいね、創作意欲が湧いてくるよ」
もう1人のゲートから現れた少女は神界を見回しながら独り言を呟いていた。水色の長髪の一部分が白色に染められた、中々独特な髪色の少女だ。いわゆるメッシュという髪型で、服装は黄緑色のシャツにピタリとフィットするタイプのズボン、足元はスニーカーというものだったが、その服装は彼女のスタイルの良さを際立たせていた。
「はっ・・・・・・こりゃまた珍しい。まさか世界に名だたる聖女と芸術家が来るとはな。去年みたく欠席かと思ってたぜ」
新たな2人の少女の登場に、菲が意外そうにそう言った。他の光導姫たちも2人の登場には驚いたような表情を浮かべていたが、エルミナとメティだけは、「こんにちはだ、ファレルナ、ロゼ」、「おっ! 2人も来たのか! 後はソニアさえ来れば、全員集合だな!」とそんな反応を返していた。
「今年はどうしても出席しなければと思いまして。何とか日程を調整していただいて、会議に出席できる事になりました」
ファレルナが菲の言葉に変わらず笑顔でそう答えた。ファレルナは現代の聖女。そんなファレルナのスケジュールは多忙を極める。そのため去年は光導会議に出席できなかったが、今年は何とか無理を言って、ファレルナのお付きの修道女であるアンナに日程を調整してもらったのだ。
「ふふん、私は別にただの芸術の探求者なだけだよ菲くん。今年は色々と興味深そうな年だから、会議に出席してみようと思ってね」
「よく言うぜ。世界の芸術賞を総ナメにしてる奴がよ」
水色の髪の少女の言葉に、菲は呆れたようにため息を吐いた。この水色の髪の少女も、ファレルナと同じく有名人だ。主に絵画の作品で有名なこの少女は常人とは違うセンスの持ち主で、この年にして才能を全開させており、去年の主たる芸術賞の最優秀賞をいくつも受賞している。
「それにしても・・・・・・・・何だかこの調子だとソニアも来そうな予感がするね。といっても、もう会議開始の午後3時になってるけど」
「確かにな。この調子だと、『歌姫』が来てもおかしくはない」
驚きから立ち直った風音がスマホを見ながらそんな事を呟くと、隣の席のアイティレも風音の言葉に同意した。前回出席出来なかった3人の内の2人が来ているという事もあり、残る後1人ももしかしたらやって来るのではないかと思えてきたのだ。
「ファレルナ、ロゼ。急がしい中、会議に出席してくれてありがとうございます。どうぞ席に着いてください。――さてみなさん、会議を始める時間となりましたが、もう少しだけお待ちください。今回は、光導十姫が全員揃って会議を始める事が出来そうですので」
「ッ・・・・・ソレイユ様、それって・・・・・・・」
ファレルナがソレイユの左横の席に、ロゼがメリーの左横メティの右横の席に腰掛けるのを見計らってソレイユは円卓に着く者たちにそう伝えた。ソレイユの言葉を聞いた風音が、やはりといった感じでそう言葉を掛けたその瞬間、最後の来訪者を告げる光のゲートが1つ出現した。
「お、私以外もう全員集合してるじゃん。ハーイ、みんな。ひっさしぶりー♪」
ゲートから現れたその少女は掛けていたサングラスをクイっと右手で上げると、パチリとウインクをしてそう言った。オレンジに近い金色の長髪に、白のブラウス、ビビッドピンクの短めのスカートにはオシャレにベルトが2本巻かれている。足元はこれまたオシャレなサンダルを履いていた。
一見するとモデルのようにも見えるが、こう見えて彼女の本業は歌手である。しかもファレルナやロゼと同じ、世界に名だたるレベルのだ。
「ソニア・・・・・」
光導十姫最後の1人の登場に風音は、つい彼女の名前を呼んでいた。
「お久しぶりですソニア。本日は会議への出席ありがとうございます。来たばかりで急かしてしまって申し訳ありませんが、早速席に着いていただけますか?」
「りょーかいですソレイユ様♪ というか逆にごめんなさいです。本当はもうちょっと早くこっちに来れる予定だったんですけど、ちょっと急な予定が入っちゃって」
ソレイユの迎え入れるような言葉に、ソニアは軽く両手を合わせながら謝罪した。外国人の割には、日本人っぽい仕草をする少女である。
「よいしょっと。いやー去年は出席してなかったから、なんだかずいぶんと久しぶりな感じだなー♪ ファレルナもそんな感じ?」
「そうですね、ソニアさん。私もソニアさんと同じ感じです」
ファレルナの左横、アイティレの右横の席に着いたソニアはファレルナにそう話しかけた。ソニアとファレルナは去年の会議には出席していなかったので、自然とその辺りの話は合うのだ。
「・・・・・全員出席の会議か。2年前以来だな」
「うんうん。みんなとこんにちは出来て良かった」
「いい事ですわ。議論は数が多い方が研磨できますもの」
「みんな集まれてよかったぞー! 今日はいい日だなー!」
「くくっ、無駄な会議だと思ってたがついてるぜ。後でファレルナとソニアとロゼからサイン貰おう。んで転売だ。・・・・・・・・・あ、クソッ。紙とペンがねえじゃねえか」
「あんた考えてる事ががめついわね菲・・・・・」
アイティレ、エルミナ、メリー、メティ、菲、真夏が思い思いの言葉を述べる。何はともあれ、ランキング1位から10位までの光導姫が全て円卓に着いた。これで会議を始める事が可能となった。
「では出席者が全員揃った事なので、光導会議を始めたいと思います。例年通り、形式上みなさんの光導姫名と本名を呼ばせていただきます。返事は例年通り不要です」
ソレイユは円卓に着く者たちを見回しながら、各々の光導姫名と名前を声に出した。
「――光導姫ランキング1位『聖女』、ファレルナ・マリア・ミュルセール」
ソレイユは『聖女』に視線を向け、
「――光導姫ランキング2位『歌姫』、ソニア・テレフレア」
次に『歌姫』に視線を向け、
「――光導姫ランキング3位『提督』、アイティレ・フィルガラルガ」
3番目に『提督』に視線を向け、
「――光導姫ランキング4位『巫女』、連華寺風音」
4番目に『巫女』に視線を向け、
「――光導姫ランキング5位『鉄血』、エルミナ・シュクレッセン」
5番目に『鉄血』に視線を向け、
「――光導姫ランキング6位『貴人』、メリー・クアトルブ」
6番目に『貴人』に視線を向け、
「――光導姫ランキング7位『芸術家』、ロゼ・ピュルセ」
7番目に『芸術家』に視線を向け、
「――光導姫ランキング8位『
8番目に『閃獣』に視線を向け、
「――光導姫ランキング9位『軍師』、
9番目に『軍師』に視線を向け、
「――光導姫ランキング10位『呪術師』、榊原真夏」
そして最後に『呪術師』に視線を向けた。
「以上10名と私、光導姫の神ソレイユの名を以って、ここに『光導会議』の開催を宣言します」
ソレイユの開会の宣言を以って、今年の光導会議の幕は上がった。
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