第71話 終撃の一撃

「――この戦い、もうすぐ終わりかしらね」

 断絶された『世界』の中からずっと戦いを観察していたシェルディアは、半ば確信を持ったようにそう呟いた。

「かもですね。殺花もあの光導姫が光臨してから、かなり相性ヤバくなった感じですし・・・・・・・・スプリガンと冥の方に関しては、まあはい強すぎですねスプリガン」

 同じく断絶された『世界』の中にいるキベリアも、シェルディアの言葉に同意するようにそう言った。

「冥の『逆境状態』はさっきよりも強化されてます・・・・・・そうだって言うのに、スプリガンはひたすら冷静に冥を捌きつつ攻撃してる。なんだか私と戦った時とは別人みたいです。私が戦った時のスプリガンはどこか攻撃的でしたが、私は今のスプリガンの方が恐いです」

「そうね。彼の強い点というか長所というのは、あなたが言った冷静さ、それと判断能力だわ。そしてその長所は、全てに変わりうるようなまでに万能な彼の闇の力を最大限に引き出している。・・・・・・もし彼の正体が人間だとしたら、ちょっと驚きね。よくもまああそこまで出来るものだわ」

 シェルディアはこの戦いを通して分かった、スプリガンの強さを理解した。もちろん、あの謎の怪人も全ての手札を切ったというわけではないと思うが、それでもその強さは理解出来る。

(物質の創造は、闇の性質の1つである『創造』。他にも闇の属性変化はキベリアと同じ性質である『変換』。フェリートが使う『加速』。擬似的生命を召喚する『偽造』・・・・・・・フェリートの『万能』に似てるけど、やっぱり彼の闇の性質はそれとも違う。彼の性質はいったい何だと言うの?)

 シェルディアは先ほどから抱いていた疑問について半ば無意識的に思考していた。本来、闇の性質は1人に1つだ。例えばキベリアなら『変換』、フェリートなら『万能』といったように。だが、スプリガンの本質は1つではない。その状況状況に応じ分けて、スプリガンは闇の性質を使い分けている。

 そう、まるでレイゼロールのように。

(まさか、彼の力は――いや、考え過ぎね。さすがにそれはないわ)

 シェルディアはある1つの可能性について考えを巡らせたが、さすがにそれは非現実的だ。そもそも、その場合には制約が邪魔をする。

「シェ、シェルディア様。殺花大丈夫ですかね? あの光臨した光導姫にかなり押されてますけど・・・・・・・」

「・・・・・・・大丈夫、と言いたいところだけどちょっとまずいかもしれないわね。あの光臨した光導姫、相当に強いから。もしかしたら、殺花もこのまま浄化されちゃうかもしれないわ」

 キベリアの心配そうな声に、思考の海から帰還したシェルディアがそんな答えを返した。シェルディアはもちろん殺花と光導姫との戦いも見ていたので、殺花の状況は把握できている。

「ええ!? そ、そんな嫌ですよ、殺花が浄化されるなんて! 別にあの戦闘バカの冥は浄化されてもいいですけど、殺花は私の本当に数少ない友達なんです! うう、かくなる上は私が助けに入って・・・・・・・」

 急に焦りだしたキベリアがそんなことを言うので、シェルディアは右手でキベリアの手の甲にちょっと強めにデコピンした。

「い、痛ッ!? な、何するんですかシェルディア様!」

「落ち着きなさいキベリア、今あなたが出て行ったら面倒でしょ。それにあなたが出て行くってなったら『世界』も解除しなくちゃいけないじゃない。そうなったら私まで面倒に巻き込まれるわ」

 ピッピッと、シェルディアはキベリアの手の甲にデコピンした。デコではないのに、デコピンとはこれいかに。と思われるだろうが、手のモーションはデコピンと同じなのでデコピンである。

「痛っ、痛っ! ちょ、やめてくださいよ! シェルディア様、そんな見た目して力はゴリラ並というかゴリラよりえげつないんですから!」

「だーれがゴリラ並かしら? そんな口の悪い子にはこうよ、えいえい」

 キベリアの言葉にカチンときたシェルディアは、もう少し力を強めてデコピンをし続ける。「ちょっと本当に痛いですって!」とキベリアは軽く涙目になりながら、そう訴えた。

「別に殺花のことなら心配しなくても大丈夫よ。私だってあの子のことは気に入ってるんだから。もし、本当に殺花が浄化されそうになったら私が助けるわ。だって、あの子はあなたみたいに生意気じゃないし! えいえい!」

「ごめん、ごめんなさいってシェルディア様! もうゴリラとか言いませんから許してくださいよ~!」

 現実世界が超シリアスな事態だというのに、先ほどまでの緊張感はどこへやら。断絶された『世界』の中、キベリアの悲鳴が響き渡った。












(!? なんだ? 今なぜか急にコメディの波動を感じとったが・・・・・・)

 冥に一気に畳み掛けようとしていた影人は、意味不明な波動を心に感じ取った。

 ぶっちぎりの超シリアスな現状だというのに、その中に生まれた一輪の笑いの気配を確かに影人は感じたのだ。

『おい影人! 意味不明なこと呟いてないでさっさと畳み掛けろ! 真性のアホかてめえは!』

(す、すまん・・・・・・・・・100パーセントお前の言うとおりだ。今はおふざけギャグモードじゃないしな)

 イヴの怒号に影人は素直に謝罪した。そもそも普段の影人もそんなふざけたアンテナは張っていないのだが、今回は本当に急に察知したのだ。これも闇によって拡張した感覚のせいか。

(いや、それも100パーねえな・・・・・・・それよか、ここで決めないとな。本気で集中しなおせ俺。ここからのチャンスは1回だけだ)

 少しふざけてしまった意識を真面目なものに影人は戻した。イヴが練り上げてくれた『破壊』の力は一撃分。もしミスでもすれば、はっきり言って終わりだ。イヴによって力の拡張を許された影人は、その力の総量も大幅に増加したが、陽華や明夜たちと戦わせている闇のモノたちの召喚、今までの戦いで消費した様々な闇の力によって、その総量はかなり少なくなっている。

 つまりもし『破壊』の力を冥に叩き込むことに失敗すれば、闇の力が少なくなった影人は冥にやられて詰みということになる。

(正直言って、香乃宮とか辺りと戦わせてる雑兵共を召喚し続けるのもかなりキツい。それでこいつに叩き込む力のことを考えると・・・・・・ギリギリだな)

 力の配分を考え、影人はそう結論づけた。冥の意識を一時的に破壊し、逃げるという行為が禁止されているこの円を解除出来るか出来ないかは、自分にかかっている。

(はっ、ったく俺のポジションはいっつも責任重大だな。――だが、やらなきゃならねえよなぁ!)

 自分に活を入れ、影人は眼の強化を再び行った。爆槍で隙が出来た冥の動きが、スローモーション気味に映る。影人は右の拳を握りしめ姿勢を低くすると、次の一撃を強化する言葉を呟いた。

「天へと飛ばせ、我が拳よ!」

 イヴによる力の拡張によって、影人は闇の力を扱う際の無詠唱を獲得している。ではなぜ影人はわざわざ言葉を呟いているのか。

 その理由は威力の差というやつである。確かに今の影人は無詠唱でも次の一撃による強化が出来る。だが、言葉に出すことによって力の込め方を変える事が出来るのだ。

 無詠唱で次の一撃を強化するのと、言葉に出すことによって一撃を強化するのでは、その一撃に込めることのできる闇の力の量は違ってくる。前者の無詠唱は、込める力の量が後者の詠唱有りよりも少ないというのがメリットだが、一撃の威力は詠唱有りよりも弱くなる。後者の詠唱有りは、込める力の量が多く燃費が悪いが無詠唱よりも威力は高い。

 そして影人は燃費よりも威力を取った。その結果が詠唱有りに繋がっているというわけだ。

「ぐっ・・・・・・・やらせるかよッ!」

 冥が再び右の拳に闇を集中させる。おそらくゲンコツのように低姿勢の影人に叩きつけるつもりだろう。

(悪いが・・・・・・ダメージを負って隙が出来てるお前の一撃は、止まって見えるぜ)

 闇により強化された影人の眼には、咄嗟の冥の反撃はひどく遅く見えた。影人は冥の拳を紙一重で避けると、爆槍をぶち当て少し肉がえぐれた箇所に強烈なアッパーを繰り出した。

「がっ・・・・・・・・・!?」

 常態的な身体能力の強化に詠唱によって威力を強化した昇拳、さらに傷口による攻撃により二重の苦しみを味わう冥。しかし、影人の目的はこの昇拳による攻撃ではない。その証拠に影人はこの拳に『破壊』の力を付与していない。

 影人が拳を冥の体へと押し込み続ける。冥の硬化した肉体に影人の拳は軽く悲鳴を上げたが、そこは気合いだ。別に砕けていても後で回復すればいい。

「ぶっ飛べよ・・・・・・・!」

 そうこの言葉の通り、影人の狙いは冥を空中へと飛ばすことにあった。

 色々な強化により、なんとか影人は拳を振り切り抜いた。

 その結果、冥の肉体は美しい夜空へと飛ばされた。

(嘘だろ・・・・・・・!?)

 冥は凄まじい勢いで空へと上っていく。そして飛ばされている中、冥は内心驚愕していた。

(狙い通りだ・・・・・・!)

 冥が空中へと投げ出されたことに影人は内心ガッツポーズを決めた。とりあえず第一段階は成功だ。

 次に影人は強化されている身体能力を生かし、思いっきり跳躍した。元々のスプリガンの身体能力に、闇のよって常態的に強化された身体能力ならば、はっきり言って20メートルくらいなら垂直跳びできる。

 跳躍した影人は途中で上昇している冥を抜き去った。月の輝く空にその身を躍らせた影人。この状況と、を思えば、レイゼロールの結界を破ったときの事が嫌でも思い出される。

(あの時の戦いも地獄だったが・・・・・・・・それでも俺はなんやかんや生きてる。なら、今回も生き残ってやるさ・・・・・・・・!)

 冥より上空へと躍り出た影人はその体の向きを上下逆に向けた。そして反対になった足下に闇色の板を創造する。

 影人はその板を思い切り踏むと、上ってくる冥へと接近した。

(眼の強化解除。香乃宮たちと戦わせてる雑兵の召喚中止。右足だけ『加速』と『硬化』。イヴ! 今だ『破壊』を俺の右足に付与しろッ!)

 影人は闇のリソースを集中させるため、眼と雑兵の召喚を止めた。そして空中で引いた影人の右足に部分的な『加速』の力と『硬化』の力を付与した。そしてあらかじめ力を練ってくれていたイヴに内心そう呼びかける。

『しゃあねえなぁ、くれてやるぜ! ミスったら殺すぞ!』

(おうよ、そんな俺なら殺してくれ。さあ、トドメの一撃決めるぜ)

「彼の者を蹴落とせ、我が蹴撃しゅうげき

 影人の右足に『破壊』の力が付与される。そしてダメ押しとばかりに影人は次の一撃を強化した。もちろん先ほどと同じ詠唱有りの方だ。出し惜しみはしない。

「てめえまさか・・・・・・・・・・!」

「ああ、そのまさかだ。・・・・・かなりキクだろうが、そこは知らん」

 上ってくる冥が体を反転させて、下降してくる影人にその目を向けた。右足を引きながら冥の方へと向かってくる、いや落ちてくる影人を見て影人が何をしようとしているかを察したようだ。

 もう残りコンマ1秒で影人の最大限の一撃が冥を襲う。空中で身動きが取れない冥にはこの一撃を避けることは不可能だ。この蹴りを確実に決めるために、影人はわざわざ冥を空中へと投げ出したのだ。

(いったい何なんだこいつは。こいつのこの強さは・・・・・・・・・・!)

 体の向きを変えた冥の腹部に影人の右の蹴り落としが決まることは、もう確定事項だ。冥の闇の性質ではこの状況に対して打てる手はない。

(体術はきっとド素人だ。戦った感じそれは間違いねえ。俺は『逆境状態』で、戦いも俺の間合い内だった。だって言うのに、今はこの状況だ。訳がわからねえ・・・・・・・!)

 冥の闇の性質は『闘争とうそう』。戦うという行為に特化したものだ。『逆境状態』というのは、冥が不利な条件、強敵との戦いなどをトリガーとして発動される冥の強化形態のこと。この状態に入った冥はその身体能力、力などが大幅に強化される。

 地上に広がる『真場』も冥の戦いへの思いが『闘争』によって具現化した結果の1つだった。敵と戦いたい冥。だが、時と場合によりその敵は逃げの一手を選択することがある。『真場』はそんな事態を防ぐためのものだった。

 戦いというものに特化した冥は、本人も戦いの達人だ。人間時代は自分の母国で拳法の修業を積み、様々な戦いの達人たちと戦ってきた。そんな冥の戦闘能力、戦闘経験値は客観的に見ても凄まじいものだ。

 近距離でスプリガンと戦った冥には、実はスプリガンが体術はド素人であるということがすぐに分かった。ゆえに近距離戦ならば自分が勝つ、冥はそう確信していた。

 しかし、結果は冥が予想していたものとは全く違っていた。スプリガンは冥の攻撃を捌きつつ、的確に反撃を行ってきた。それが最終的には今のこの状況に繋がっている。

(この蹴りは喰らったら終わりなやつだ。それは今までの戦いの経験から分かる・・・・・・・・・・・ああ、くそ。今回はここで終いかよ。もっともっとこいつと戦いたかったのによ・・・・・・・・だが、俺は光の浄化以外では死なねえ。闇の力を扱うお前に俺は殺せない。待ってろよ、スプリガン。次は必ず俺が――)

「――落ちろよ、地の底まで」

 冥の独白が終わる前に、影人の全てを終わらせる蹴りが冥の腹部へと直撃した。

「っ~~~!!」

 冥は声にならない悲鳴を上げる間もなく、骨の砕ける音を最後に聞きながら、その意識を一時的に破壊された。

 『硬化』した右足を『加速』して、『破壊』の力を付与され詠唱によって蹴りを強化した一撃は凄まじい衝撃音を上げ、冥の肉体を地上へとたたき落とした。












「――では、行くぞ」

「っ・・・・・・・・・・!」

 一方、もう1つの終幕も訪れようとしていた。アイティレは両手の銃を構え、凄まじい速度で殺花へと向かった。光臨したアイティレは水色のオーラを纏っていることもありその身体能力がさらに強化されている。影人の闇による身体能力の常態的強化と理屈は同じだ。ただ、影人が闇なのに対しアイティレは光の力を元にしている。

 迫ってくるアイティレから殺花は距離を取るしかなかった。アイティレの1メートル以内に入れば、また体が自動的に凍り付くことになるからだ。

「逃がしはしない」

 殺花が距離を取ることはアイティレにも分かっていた。ゆえにアイティレは自分以外の大地に触れているもの全てを凍らせる『氷の地』を発動させる弾丸を1発地面に撃ちながら銃撃を行った。

「ちっ・・・・・・・!」

 地面が急激に凍っていく。『氷の地』を回避するためには、地面から離れるしかない。ゆえに殺花は仕方なく跳躍を余儀なくされた。

「そう、お前はそうするしかない。そして空中では否応にも動きが制限される」

 アイティレは高く跳躍した殺花を見つめ、左の拳銃を殺花へと向ける。もう1つの右の拳銃は天へと掲げた。

(くっ、あの氷の雨が来る・・・・・・・・!)

 高く跳躍してしまったので、地面へと戻るには最低でもあと2秒はかかる。その間にあの氷の雨が降り注げば、殺花は多大なダメージを負うことは確定だ。それは避けなければならない。

(もう残りの力はかなり少ないため使いたくは無かったが、仕方ない)

影縫かげぬい――!」

 地面に残っている殺花の影が伸び、宙にいる殺花の足に絡みついた。影は殺花の足に絡みつくと、そのまま地面へと殺花の体を引っ張った。

(これならば氷の雨への対応は可能だ・・・・・・・!)

 残りの1秒で殺花の足が地面へと着く。そうすれば殺花は氷の雨の範囲外へと逃げることが出来る。

「ふむ、そう来るか。なら、これでいいな」

 アイティレはニヤリと笑みを浮かべると、右手を下ろし、左の拳銃を再び地面へと向けた。

(まさか・・・・・!?)

 アイティレの右の拳銃を天に掲げる動作はフェイントだったのだ。殺花がその事に気がついた時にはもう遅かった。殺花が1度凍った地面に着地した瞬間に、また『氷の地』は発動した。

「ぐっ・・・・・・・・!」

 凍った地面を更に氷が覆う。殺花はタイミング的にそれを避ける事が出来ず、両足を再び凍らされた。

(まだだ・・・・・・・・!)

 殺花は右手のナイフで先ほどと同じように氷を砕こうとしたが、アイティレがそうはさせなかった。

「そこだ」

「!?」

 なぜなら殺花の右手のナイフをアイティレが右手の拳銃で弾いたからだ。

「貴様が焦ってくれたおかげで、ようやく武器を弾けた。礼を言うぞ」

「どこまでも癪に触る・・・・・・・・!」

 さらりと神業を披露したアイティレ。そんなアイティレが放った言葉に殺花は苛立ちの言葉を上げた。

「ふん、褒め言葉だな。ちなみにもう2つお前が苛立つ事実を教えてやろう。1つは、先ほどお前が跳躍していた時点でお前は詰んでいたという事だ。もう1つは、その氷は先ほどの『氷の地』より力を込めたため、ナイフで砕くのにも時間がより掛かるという事」

 殺花が跳躍した時点で、アイティレは『氷の雨』と『氷の地』どちらも選べた。殺花が空中に止まろうとするなら、氷の雨を撃ってもいいしフェイントをかけてもいい。フェイントに引っかかり地面へと向かえば、氷の地を撃てばいい。どのみち殺花が幻影化をしない、いやもう出来ない時点で殺花は詰んでいた。即座の大ダメージか、拘束からの大ダメージかの違いしかない。

「まあ、どのみち私の勝利は確定した。後は私の最大浄化技じょうかぎをお前に喰らわせれば終わりだ」

 ギロリと自分を睨む殺花を無視してアイティレは力を集中させた。アイティレの周囲に氷と風が渦巻く。

「我が正義、我が銃撃、我が氷、我が光よ。く在れ、永久の氷よ、我が銃撃に我が正義の光を乗せろ」

 アイティレが動けない殺花に向けて、2つの銃を合わせる。先ほどの影人の銃撃同様のポーズだ。

 アイティレの羽織った上着がはためく。周囲の気温の低下によりアイティレの吐く息が白く染まる。そして、アイティレの2つの銃口に水色と白色の光が集まり始める。

「――永久凍撃、全開発射ヴィエーチヌイリオート・ヴェーシビィストレル

「くそ・・・・・・・己はここまでか」

 殺花が死を悟る中、白色と水色の光は融合していき、全てを永遠に凍らせる終撃しゅうげきの光を放つ引き金が引かれた。

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