第4話 おばあちゃんとおばあちゃんのお姉さん

おばあちゃんは、お出かけする時は必ず着物に着替える。

スーパーに買い物に行くだけでも着物に着替えてから行く。


母に聞けば、おばあちゃんは母が子どもの頃から参観日等の学校行事にも着物を着て来ていたそうだ。

そして、そんなおばあちゃんがとても綺麗で自慢だったらしい。


私も母と同じで、そんな淑やかな優しいオーラのおばあちゃんが自慢だった。


おばあちゃんは、派手さは無く、ゆっくりとした関西弁で優しくいつも接してくれていた。



そして、ごくごくたまに…

そんなしっとりおばあちゃんのお姉さんという人が神戸から来ていた。


小学生だった私や妹にいつも「おしゃれセット」のような可愛いお土産を買ってきてくれていた。


「久しぶりやなぁー!元気やったか?おーきぃなったなぁー!」


そんな感じで話しかけてくれていた気がする。


そして、机に肘をついて…足を組んでタバコをふかしていた。

大きな声で…キツめの関西弁でおばあちゃんと会話していた。


え、、これおばあちゃんのお姉さん???


ほんとー??


全然似てなかった。

その頃の私には衝撃的だった。


でも……カッコ良かった!!



プハァーっとタバコを吸って関西弁でまくしたててるおばあちゃんのお姉さん。。


おばあちゃんとのギャップがやばかったけど、あの肩肘ついてタバコふかしながらおばあちゃんと会話している光景。。


今でも脳裏に焼き付いている。


かっこよかった!!!









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私のおばあちゃんはね… 由句 @reyuna

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