叶わぬ、恋

@2757168746

第1話 始まり

恋、それはすごく素晴らしいこと。

私はずっとそう思ってきた、だから私は認めたくない

恋がこんなにも苦しく、絶対に叶わないなんて・・・


高校2年生の私、名前は伊月 優香(いつき ゆうか)

もう高校2年生なのに未だに恋をしていない…

「そろそろ恋したいなぁ~」

小さく呟く私の後ろに勢い良く走る男子の声が聞こえてくる、

「ゆーか」

それは私のよく知っている声だった。

私はゆっくりと振り向き声がするほうを向く。

汗を垂らしながら急いでる、私の方にだんだんと近づいてくる。

「ゆーか、おはよう」

右腕で額の汗を拭いいつものようにやさしい声、やさしい言葉で私に挨拶した。

彼の名前は、楮本 謙太郎(かずもと けんたろう)

野球部のエース、短髪で眉毛はきっりとしていて目は輝いでいる、そこそこのイケメンで女子には人気がある、そんな彼と幼馴染の私はたまーに謙太郎との関係を取り持ってほしいと頼まれることもある。

だが私はいつも断っている、謙太郎の気持ちも考えないと。

でも確かに野球部のエースでかっこいいなんてフツーは惚れるよね、

フツーは…こんなにも一緒にいるのに一度も恋愛感情を謙太郎にもったことはない

好きにもなれない気がする。

      それは私が変なのだろうか、そう考えていると

「まだ悩んでいるのか?」

やさしい声、口調で私に問いかける、私はびっくりして目を見開いた、まるで私の心が読まれているような気持ちになった、謙太郎はゆっくり歩きなじめた

私もそれに続き歩き始めた。

「…なんでわかったの?まだ好きな人ができないの」

真を開け、変に思いながら謙太郎に問いかけた。

「わかるよ、どんだけ一緒にいると思ってんだ、お前のことなら何でもわかる」

私の方を向き少し微笑みながらやさしく私を穂げますように言った。

謙太郎だけは私のことを理解してくれる、謙太郎は誰よりも優しく、誰よりも素直な人だだから私は謙太郎のことは信用できる。

「うん、誰かを好きになりたい」

ゆっくり歩きながら謙太郎に言った、私は俯きながら謙太郎が答えてくれるのを待っている。

「だっだら俺を好きになれよ…」

え?、ピックりして顔を上げ謙太郎を見た、謙太郎の顔は少し赤くなっていた。

どういう意味なのだろう、困惑してるのを謙太郎がきずいたみたいに私に

「冗談、もしも誰も好きになれなかったらこの選択もあるって言いたかっただけ、あんま気にすんなよ」

謙太郎がいつものようにからかっただけか、ピックりした。

「いやだよ、謙太郎を好きになったって謙太郎は私のこと好きじゃないでしょ?」

私は謙太郎に笑いながら言った。

謙太郎の方を見てみた… 謙太郎は俯きながら少しばかりニヤついていた、陰で目はよく見えない。そして左手をポケットにいれ右手で私の頭を撫でニヤつきながら

「まーな」

と私に言った、謙太郎は笑顔で言っていたげと何だかぎごちなくて噓をついているようだった。それからいつものように話しながら学校に着いた。


私は図書委員なので図書室に行かないといけない。

「急がないと!」

私は急いで上履きに履き替え四階に向かった、一階、二階、三階、…ついに四階に着いた。

「あっ!」

完全に忘れてた、今日から私と他の三人が古い図書室の方で活動開始するんだった

急いで私は一階に向かった。昇降口につき急いでくつに履き替える。

昇降口を出てはしり左側に曲がり校舎の裏側に続く道を走った、その道は左右に木が並んでおり木の手前に柵がある。10メートルほどある道を走りぬき左側を向いた瞬間、ザァーと風が吹いた―。

「んっ」

…風がなくなり目を開けた、目の前には私と同じ年ぐらいの女の子がいた。

「…あなたも図書委員?」

彼女はこちらを向き微笑みながら私に問いかけた。

「は、はいそうです」

彼女は今まで見できたどの子よりも綺麗でかわいかった、まつげは長く目はくっきりしていて、鼻杉はシュッとして唇はプルンとしていた、髪の毛はおろしてあり後ろで少しだけ結んであった。

「私の名前は、霧崎 皐月(きりざき さつき)貴方は?」

彼女は微笑みを崩さずやさしく問いかける。

「わ、私は伊月 優香よろしく」

私もそれにこたえるように少し微笑みながら言った。

「うん、こちらこそよろしく」


っー、何だろう今確かに私の心の中で何かが動いた気がした、憧れ?尊敬?それとも感心?いや違う、確かにそんな感情よりも大きい何かが動いた・・・


      その感情の名前は私はまだわからない―。

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