告白

だから私は彼女つぐみさんの腕を掴んだ。どこにも行かないように。

えっと三、君どうしたの。かなり動揺していた。

「あの、す…。」

駄目だ勇気が出ない。でもここで逃すと嫌な感じがする。勇気を出せ私。彼女つぐみさんが好きなんだろう。心の底から。だから出てしまった。

「好きです。」

「そう。ありがとう。」

帰る足を止めてくれなかった。

「なんで帰ろうとするのですか、答えをはぐらかすのですか。」

貴方だからじっくりと考えたいの。時間をくれないかな。私を信じて。」

そう言われると何もいえない。でもここで帰したら彼女つぐみさんは必ず消える。そして答えくれない。嫌な感じは予知にかわった。今私が出来ることそれは彼女つぐみさんに想いを伝える事。私が想いを伝えれば多少なりとも心は動く。歯を食いしばれ。


言葉想いを紡げ最愛の彼女つぐみさん


「貴方がいないと私はだめなんですよ。笑えないし、楽しくない。だから私と一緒に時を歩んでください。」

「嬉しいよ本当に嬉しい。」

彼女つぐみさんの目尻には涙があった。希望の光見えたと思った。

「だからね。さようなら。」最後の笑顔だった。

掴んでいた腕は抜けていて、帰る足を止められなかった。

「あ…。」

また振られてしまった。二度同じ相手で。再び絶望や悲しみが襲いかかる。こんなにも、貴方つぐみさんが好きなのに貴方つぐみさんは好きの一言も言ってくれない。世界が真っ暗だった。全て想いを伝えたのに拒絶された。そして予知したとうり二度と姿を現す事はなかった。

そして再び過去時計で禁忌過去戻りをしようとしたがなぜか反応はなかった。どういう事かは分からない。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る