ボイスメーセージ
そんなこんなで一年がたった。大学の成績は優等生だったかが。私の渇いた心はそのままで、感情もほとんどなかった。両親と病院に行ったが何にも成果がなかった。
今日は親戚の葬式だった。けれども乾き切ってしまった心は動く事はなかった。さすがにみんな泣いてる中一人だけ真顔というものはいかがというものがあったので、葬式から出てきた。
少し歩くと花園があった。
綺麗だな。少し笑った。
なぜかこっちを見ている女性がいた。専業主婦だろうか。誰かに似ている。
「どうかしましたか。」
「色々とありましてね。」
「そうでしたか。それでは。」ちゃんと笑えていたかな。そして雑木林を歩いた。
桜が舞う季節。私は一人の女性をさがしていた。
ここにはいない事そんな事も本当は分かっていながら。本当未練がましいな。馬鹿みたい。と歩いていると墓地に着いた。バチが当たるから引き返そう。そう思た瞬間見覚えがある名前があった。
鹿島つぐみ
するとつぐみさんから一件のメーセージが来た。
動揺が抑えられない。
「…開くか。」
あ、あ聞こえてるよね。こんにちはか、こんばんはついに見ちゃだだね。三君が見ているとおり私はもう、この世界にいない。昔から病気に苛まれていたんだよ。遊園地誘ったでしょ。その前夜に、言われたんだ。余命一ヶ月だって。だからびっくりしちゃた、まさかあんた風に告白されるなんてさ。だからお母さんに頼んだんだ。私が頼んだ人が来たらこれを送ってと。まあそんな確率ないのに等しいんだけどね。まあそれを、引いたなら三君は、幸運というか不運というかね。あれは、本当に嬉しいかったけど、そんな中だとお互いに傷つけしまう。だから本心を隠してしまった。だからこれに残したんだよ。あ、後悔したくなかったらここでひきかえしてね。心残り与えると思うから聞かなくていいからね。きいてくれていろかな?じゃあいうね。
そして一旦止めた。怖いとかではない。何を言われるか分かっていて分からない。だから心の準備。少しためらって深呼吸をして再生した。
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