約束の日

ついにきてしまった。ここで変わる分岐点だろう。

色々な意味で憂鬱だった。

「…おまたせ三、さ、行きましょうか。」

はあ、すっきりした。え、財布の中。

「さてどこに回ろっか?好きな所でいいよ。」

「じゃあ遠慮なく、ジェトコースターで。」

「え、…私お腹いたくなってきたな。」

トイレと逆方向に向かう。

「あれつぐみさん苦手なんですか。そうですかそうですかじゃあ仕方がないですね。完璧だと思ってたのにな。」

「あ、とえっと。」

「あ無理はしなくていいですよ。」

「そんな事言わないで、乗るから大丈夫だから。」

「じゃあ乗りますか」

「あ、しまった失言した。ちょと三何でひっぱるの。」

悪いがこないだの事もあるか地獄を見てもらおう。

数分間悲鳴がなっていた。

「可愛い悲鳴でしたね。」

「はあ、はめたね。まあたのしかったけど。」

「つぎは観覧車でもどう。」

ということで観覧車に乗った。後々気づいたが密室だった。

「ねえ三、もしかしたら。うんなんでもない。忘れて。」

となんとも、気まずくなってきた。

「あの。」

うんなに。

…。

時間切れか。

「さてと、三今日はありがとうね。さようなら。」

なぜだろういつも通りだったら、じゃあねなのにな。それになんだかかなしそうだつた。このまま彼女つぐみさんを帰らしていいのだろうか。ここで何もしなければ失踪はしない。でもなぜかまた姿を消してしまいそうだ。どうすればいい。ある決断をしなければならなかった。

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