第8話 涼太と翔

 学校が休みの日曜日。

 俺は涼太と翔と3人で遊びにいく約束をした。 

 待ち合わせ場所は俺んち。


 ♪着いたよ


 涼太からスマホにメッセージがきたので、

 外に出ると、同じような服装をした二人が待っていた。


「今日でかけるのに、しばりなんてあった?」


「オレらも驚いたんやけど、今日のオレら

 帽子服靴までほぼ一緒なの偶然やねん。」


「そうそれ。

 こいつが僕のこと、リスペクトしてるから似たような感じになっちゃうんだよね!」


「そんなわけないやろ。」


「そんなわけあるやろ。」


 くだらないことを言い合うふたり。


「もういいから、二人で行ってきなよ。」


「そんな怒らないのー。

 今日も羽根が行きたいところに行こうよ。

 ほら、どこに行きたい?」


 涼太が俺の機嫌をとるように聞いた。


 俺はまだちょっと不機嫌な様子で答えた。


「別に怒ってなんてないけど…

 水族館…かな。」


「よっしゃ!今日は水族館に決まりや!」


 翔の掛け声で、涼太も俺も思わず吹いてしまった。


 この二人といたら、ずっと楽しいことが続くと思っていた。

 最強で最高のメンバーだってね。


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