第25話 恋人と楽しくデートしたいⅡ

私と佐奈は今、喫茶店のトイレにいるけれど、

佐奈がトイレの中で楽しい事をしましょうって言うから、

楽しい事をする所ではございます。


楽しい事って一体何でしょうね。


「楓、楽しい事を始めましょう」


「いいけど、楽しい事って何?」


「こういうことよ」


佐奈がいきなり私に口付けをしてくると、私も

びっくりしてしまって瞬きをしているのです。


しかし、佐奈は私にはお構いなしに口付けを

何度もしてくるのです。


「うふふっ、私の口付けはどう?」


「とても気持ちが良くてどうにかなっちゃいそうだよ」


「そうでしょうね、もっと蕩けさせてあげるわね」


佐奈は口付けをしてくると、濃厚な口付けをしてきて私は

蕩けてしまって立てなくなってくると、佐奈に寄り掛かる

という状態になってしまうのでした。


「どうしたの? 楓」


「はぁっ、はぁっ、はぁっ、佐奈の口付けが凄すぎて立っていられないの」


「あらっ、それは大変ね」


「うん」


「そんな楓も可愛いわよ」


「あ、ありがとう、佐奈」


「それじゃあね、今穿いているパンツを脱いで頂戴」


「い、嫌だよ、恥ずかしいよ」


「そんな事を言っていいの?」


「わ、わかったよ」


私はなんとか頑張って立っているけれど、佐奈は私に穿いているパンツを

脱いで頂戴と言ってくるので、私は言う通りにしようと思います。


今の私の衣服はスカートを履いているので穿いているパンツを脱ぎやすい

と言えば、脱ぎやすいかもしれません。


私はスカートを脱いで穿いているパンツを脱ぐと、すぐにスカート履いて

いますが、パンツを穿いてないせいか、スースーします。


こんなのとても恥ずかしくて嫌です。


それでも私は脱いだパンツを佐奈にあげることにします。


「はい、これ、脱いだパンツだよ」


「ありがとう、楓」


「そんなのをどうするの?」


「ただたんにもらうだけよ」


「そうなんだ」


「うん」


「佐奈、そろそろトイレから出ようよ」


「そうね、そうしましょうか」


佐奈は私があげたパンツを持ってきてた鞄の中にしまうと

こう言ってくるのです。


「楓がくれたパンツは大事にするわね」


「大事にしなくていいよ」


「どうしてよ、恋人からもらったものなのに」


「恥ずかしいからもう言わないで」


「ええっ、わかったわ」


私と佐奈はトイレから出ると、席に戻ろうとしていましたが、

佐奈が

「会計を済ませて出ましょうか」


「うん」


会計を済ませるために私と佐奈は会計が出来る所へ行くと、

佐奈が私に

「ここの支払いは私が持つわね」


「私の分は私で出すよ、佐奈」


「いいのよ、私にお支払いをさせて」


「わかったよ」


佐奈は私の分までお支払いをしてくれてとても嬉しかったです。


やっと、佐奈と楽しいデートが出来て本当に嬉しい気持ちで

一杯でした。


これからどうするのかなと考えていると、佐奈が私にこう言ってくるのでした。


「楓、次に行く場所なんだけど、私が決めてもいい?」


「いいけれど、何処に行くの?」


「それは着いてからのお楽しみね」


「うん」


佐奈は一体、私を何処へ連れてってくれるのでしょうか。


それが気になっているのもありますが、佐奈はご令嬢なので

もしかすると、とんでもない所へ連れて行く可能性が

あるかもしれない。


そんな所に連れていかれても私は困るだけではなくて恥ずかしい

思いをするだけに思えます。


どっちにしても佐奈が決める事なので私は期待するしかありません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る